蛾遊庵徒然草

おこがましくもかの兼好法師にならい、暇にまかせて日頃感じたよしなし事を何方様かのお目に止まればと書きしるしました。

「郵政民営化法案可決成立」に思う

2005-10-15 00:33:03 | 時事所感
 10月14日(金)
 
 今日、参院で「134対100」で「郵政3事業民営化6法案」が可決成立した。

 小泉首相は、今まで見せたことのないような穏やかな笑顔で「これは政界の奇跡だね。一度死んだ法案が国民の力で生き還らせてくれたのだから。」と感想を述べた。

 30代の頃から持論であった構想を遂に実現したのだから、その胸中は感無量であろう。

 そして、政府系金融改革も始まった。共済、厚生年金の一元化も2007年度目途に統合されようとしている。

 議員年金の廃止も俎上に上った。民主党も負けじとおっとり刀で党内の異論も風呂敷きに包みこんでの公務員給与削減提案をする様子。

 なんだかんだと言っても、台風一過、悪臭ふんぷんの側溝下水のごみが、いっぺんに流れ去ってスイスイ流れ始めた感は否めないのではないか。

 小泉首相に対する各種メディアでの毀誉褒貶は、はじけたクス球のようである。

 そんな中で、一庶民はただ黙して今後のなりゆきを見守るしかないようだ。

 いつの時代も、当局者からはほど遠い庶民は、されるがままに、マスメディアのお囃子にのっかって、ついつい踊らされるしかないのではないか。

 ことの真価が定まるのは、当事者もその観客も天国か地獄かに消えてしまった遥かな彼方にしかないようだ。

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