1月24日(水)曇り後晴れ。暖かい一日。
夜、7時のNHKニュース、冒頭で17年度の学校給食費の未納が、全国で児童・生徒98,993人、総額約、22億3千万円になったと報じた。
これは、全国の児童生徒数の1%にあたり、給食費全体に占める割合では0.5%だという。
私の印象では、「最近、学校給食費の未納が多くなった。払えるのに払わない親がいる。…問題だ。」と聞いていた割には、そんなでもないじゃないかという思いである。
100人に1人なら、昔からそう変わらないのではないか…。
難しいことは知らないが、どんなものごとでも5%ぐらいは、統計誤差、或いは許容範囲に入ると聞いたことがあるような気がする。
企業経理だって、売り上げの5%ぐらいは、未収金覚悟ではないのか。或いは、銀行だってそのぐらいは貸し倒れ引当金として、最初から計算にいれているのではないか。
それを、学校給食費となると、何故、これぐらいの数字で、何だか大問題になるのだろうか。不思議である。
松坂選手の契約金が60億とか聞くときに、たかが全国で22億円ぐらいのことで大騒ぎすることがあるだろうか。
話を飛躍させれば、難しい試験を合格したお役人が、我ら国民のためにと、様々なお仕事をしていただく中で、お遣いになった16年度、国家予算、決算において、会計検査院が不適正な執行と指摘している額が約936億円だとある。
これだって、約80兆円だかの国家予算を全て洗ったわけではない。936億円なんて氷山の一角でしかないだろう、その隠れた実態は、優に1兆円をこえるのではないか。
これに比べれば、22億円なんて可愛いものではないだろうか。児童生徒の親は、国民各層の縮図である。様々な考えのかたや行動様式の方々のごちゃまぜである。
それらの人々を相手に100点満点の結果を求める方がどだい、無理というものではないだろうか。
ところで、この問題で一番可愛そうなのは、給食費を学校に持って行けない一人一人子供ではないか。
当の子供は持っていきたくても、自分で収入のある子なんていないだろう。学校へ行くぐらいの児童生徒なら、この世でただでもらえるものなんて何一つないぐらい、十分わかっているだろう。
教室で、担任の先生が、「給食費持ってきた人は、先生に出してください。」と言われて「はーい」と皆が一斉に教壇へ駆け寄るとき、毎月のように持っていけない子はどんな気持ちで、この瞬間をやりすごすのだろうか。
そして、それでも皆と同じように給食を食べなければならない子供にとって、その毎日の“給食の味”はどんなだろか。
恐らくは、どんな美味しそうなメニューでも、瓦礫を食べている思いではないだろうか。
次代を担う子供に、たとえそれが100人に一人にしろ、こんな思いをさせて、何が食育であり教育だろうか。
勿論、我が子がこんな思いをしているとも想像できない親は論外である。
だが、そんな親を弾劾してみたところで、当の子供をこの給食地獄から救うことになるだろうか。
憲法26条2項には、「義務教育は、これを無償とする。」とあるではないか。
だったら、公立小中学校の給食費ぐらいは、無償で当然ではないのか。
そのぐらいの財源は、上記の会計検査院の検査結果をみれば、まさか無いとは言えない筈ではないか。
と、思うこの頃、さて皆様はいかがおおもいでしょうか。
<参考>
ーNHKニュースよりー
『給食費未払い 22億円超える
文部科学省は昨年度・平成17年度の給食費の支払い状況について、各地の教育委員会を通じて給食を実施しているすべての小中学校およそ3万2000校を対象に初めて調査しました。それによりますと、未払いの児童生徒の数は全国で1%にあたる9万8993人で、未払いの総額はおよそ22億3000万円、給食費全体に占める割合は0.5%でした。これを都道府県別に見ますと、沖縄県が3.8%と最も多く、次いで北海道が1.4%、宮城県が1.1%などとなっています。また、未払いがここ数年で増えたかどうか聞いたところ、「増えた」と答えたのは49%と2校に1校に上り、理由については▽保護者としての責任感や規範意識の低下が60%と最も多く、▽保護者の経済的な問題も33%に上っています。未払いが増えている学校では、▽材料費を切り詰めて給食を作るところや▽事務費などほかの予算から足りない分を補てんするところもあるということです。また、未払いの保護者が多い学校や自治体では給食費を集めるため徴収業務にあたる専門チームを作ったり、何度督促しても応じない場合には法的措置をとったりするなど、さまざまな取り組みを始めています。このうち宇都宮市では、平成13年からおととしまでの5年間に、3か月以上給食費を滞納している児童・生徒の数は500人以上に上り、未払いとなっている給食費の総額は2600万円余りに上っています。去年9月には給食費を滞納している40人の保護者に対し支払い督促の申し立てを行い、支払いの意思がない保護者に対しては銀行口座などの差し押さえも検討することにしています。宇都宮市教育委員会学校健康課の倉田明男課長は「保護者の間に『払わなくても大丈夫』という意識が広がりつつあると感じている。教育委員会としては法的措置も辞さない姿勢なので保護者はもう一度考えてほしい」と話しています。文部科学省では、一部の保護者の未払いがほかの保護者の不公平感を招くことのないよう学校と教育委員会が連携して未払いの解消に向けて取り組むよう求めています。』
夜、7時のNHKニュース、冒頭で17年度の学校給食費の未納が、全国で児童・生徒98,993人、総額約、22億3千万円になったと報じた。
これは、全国の児童生徒数の1%にあたり、給食費全体に占める割合では0.5%だという。
私の印象では、「最近、学校給食費の未納が多くなった。払えるのに払わない親がいる。…問題だ。」と聞いていた割には、そんなでもないじゃないかという思いである。
100人に1人なら、昔からそう変わらないのではないか…。
難しいことは知らないが、どんなものごとでも5%ぐらいは、統計誤差、或いは許容範囲に入ると聞いたことがあるような気がする。
企業経理だって、売り上げの5%ぐらいは、未収金覚悟ではないのか。或いは、銀行だってそのぐらいは貸し倒れ引当金として、最初から計算にいれているのではないか。
それを、学校給食費となると、何故、これぐらいの数字で、何だか大問題になるのだろうか。不思議である。
松坂選手の契約金が60億とか聞くときに、たかが全国で22億円ぐらいのことで大騒ぎすることがあるだろうか。
話を飛躍させれば、難しい試験を合格したお役人が、我ら国民のためにと、様々なお仕事をしていただく中で、お遣いになった16年度、国家予算、決算において、会計検査院が不適正な執行と指摘している額が約936億円だとある。
これだって、約80兆円だかの国家予算を全て洗ったわけではない。936億円なんて氷山の一角でしかないだろう、その隠れた実態は、優に1兆円をこえるのではないか。
これに比べれば、22億円なんて可愛いものではないだろうか。児童生徒の親は、国民各層の縮図である。様々な考えのかたや行動様式の方々のごちゃまぜである。
それらの人々を相手に100点満点の結果を求める方がどだい、無理というものではないだろうか。
ところで、この問題で一番可愛そうなのは、給食費を学校に持って行けない一人一人子供ではないか。
当の子供は持っていきたくても、自分で収入のある子なんていないだろう。学校へ行くぐらいの児童生徒なら、この世でただでもらえるものなんて何一つないぐらい、十分わかっているだろう。
教室で、担任の先生が、「給食費持ってきた人は、先生に出してください。」と言われて「はーい」と皆が一斉に教壇へ駆け寄るとき、毎月のように持っていけない子はどんな気持ちで、この瞬間をやりすごすのだろうか。
そして、それでも皆と同じように給食を食べなければならない子供にとって、その毎日の“給食の味”はどんなだろか。
恐らくは、どんな美味しそうなメニューでも、瓦礫を食べている思いではないだろうか。
次代を担う子供に、たとえそれが100人に一人にしろ、こんな思いをさせて、何が食育であり教育だろうか。
勿論、我が子がこんな思いをしているとも想像できない親は論外である。
だが、そんな親を弾劾してみたところで、当の子供をこの給食地獄から救うことになるだろうか。
憲法26条2項には、「義務教育は、これを無償とする。」とあるではないか。
だったら、公立小中学校の給食費ぐらいは、無償で当然ではないのか。
そのぐらいの財源は、上記の会計検査院の検査結果をみれば、まさか無いとは言えない筈ではないか。
と、思うこの頃、さて皆様はいかがおおもいでしょうか。
<参考>
ーNHKニュースよりー
『給食費未払い 22億円超える
文部科学省は昨年度・平成17年度の給食費の支払い状況について、各地の教育委員会を通じて給食を実施しているすべての小中学校およそ3万2000校を対象に初めて調査しました。それによりますと、未払いの児童生徒の数は全国で1%にあたる9万8993人で、未払いの総額はおよそ22億3000万円、給食費全体に占める割合は0.5%でした。これを都道府県別に見ますと、沖縄県が3.8%と最も多く、次いで北海道が1.4%、宮城県が1.1%などとなっています。また、未払いがここ数年で増えたかどうか聞いたところ、「増えた」と答えたのは49%と2校に1校に上り、理由については▽保護者としての責任感や規範意識の低下が60%と最も多く、▽保護者の経済的な問題も33%に上っています。未払いが増えている学校では、▽材料費を切り詰めて給食を作るところや▽事務費などほかの予算から足りない分を補てんするところもあるということです。また、未払いの保護者が多い学校や自治体では給食費を集めるため徴収業務にあたる専門チームを作ったり、何度督促しても応じない場合には法的措置をとったりするなど、さまざまな取り組みを始めています。このうち宇都宮市では、平成13年からおととしまでの5年間に、3か月以上給食費を滞納している児童・生徒の数は500人以上に上り、未払いとなっている給食費の総額は2600万円余りに上っています。去年9月には給食費を滞納している40人の保護者に対し支払い督促の申し立てを行い、支払いの意思がない保護者に対しては銀行口座などの差し押さえも検討することにしています。宇都宮市教育委員会学校健康課の倉田明男課長は「保護者の間に『払わなくても大丈夫』という意識が広がりつつあると感じている。教育委員会としては法的措置も辞さない姿勢なので保護者はもう一度考えてほしい」と話しています。文部科学省では、一部の保護者の未払いがほかの保護者の不公平感を招くことのないよう学校と教育委員会が連携して未払いの解消に向けて取り組むよう求めています。』
<やりくりしながら真面目に払っている家庭は馬鹿だということですね?>
そういう多くの方々が馬鹿を見ないためにも、税金で賄うのが単純明快ではないですか。
NHKの聴視料、電気、ガス、水道等の公共料金、国民健康保険料に国民年金、ついでに<年収十二億で年間二百円の町会費をケチってた渋谷の整形外科医…>のケチる町内会費、これ等皆ひとまとめにして、国家歳入庁でも作って一括徴収するのが一番ではないでしょうか。
そして、未納者には、追徴金をどんどん科して、それでも払わなければ、財産差し押さえ、刑務所へどんどん入っていただいてはどうですか。
絶対に必要な、公共システムの運営経費を、お人よしの人間の善意や自発性に期待する時代は、どうやら終わったのではないでしょうか。
それにしても、2百円の町会費の未納までよくご存知ですね。そら恐ろしくなりました。(笑)
こんなことも、先日ご教示いただいた「週刊金曜日」をみれば載っているのでしょうか。
おどろきもものきさんしょのきでございます。
地区ごとに当番が集めて農協に収めるので、皆困っていました。
生活は苦しいようでしたが子どもには人並みに「ゲーム」は買い与えお母さんはタバコを吸っていました。
普通は何がなんでも「給食費」だと思いますが。
でも格差社会の今、本当に払えない家庭も多いと思います。
税金の無駄を省けば(昨晩テレビでみのもんたさんが追求していました)小学校の給食くらいは無償でいいですよね。
今からの日本を背負う子どもたちですから。
御提案の「給食費の無償化」、検討の価値はあると思います。ただ、その場合、正当な理由なく給食費を払っていない保護者から未納分をきちんと徴収することが必須でしょうね。そうでないと「ゴネ得」を許すことになりかねませんから。
まあ、お上の側は例によって「財源がない」とか言うのでしょうが(仮に、報道の通り22億3000万が0.5%だとすれば全体では4460億になります)。
普通は何がなんでも「給食費」だと思いますが。>
とのこと。
本来、それがまともな人の感覚ですよね。
しかし、こういう人を相手にいくら説得したところで、馬の耳に念仏でしょう。
可愛そうなのは肩身の狭い思いをする何の罪も無いその子供です。
今は、給食費の徴収方法も口座引き落としが71%、担任に手渡しが13%、振込みが6%だそうですね。
さくら様の地区は、地域で集めて振り込むといことでしょうか。
これだと、払わない親は一目瞭然。よく恥ずかしくないものですね。
歌を忘れたカナリヤは、可憐ですが恥を忘れた人間は醜悪そのものですね。
だからと言って、人間のかっこうしていれば、裏のお山に捨てるわけにもいきませんし…。
その分、税金として、有無を言わさず徴収するのが、よほど手っ取り早くていいのではないかと思います。
そして、税金が高いなんて言わせないことです。
だが、今、問題は、そのきちんと徴収できないところにあるのだと思います。
学校給食法でも変えて、給食費の滞納についても強制徴収の道を開けば別ですが。
であるならば、破壊王子様へのお返事でも書いておきましたように、全て無料にしておいて、税金で公平に徴収する、というのがベターのように愚考するしだいです。