1月30日(火)快晴。暖かな一日。
徒然(ツレヅレ)なるまま、PCの画面をクリックしていたら、こんな記事が目に飛び込んできた。
『酒席の暴言で降格は適法 「節度必要」と札幌高裁
酒席で上司を批判したことで管理職から4階級降格となった処分が適法かが争われた裁判で、降格された北海道滝川市の空知土地改良区元総務部長の男性(58)が30日までに、逆転敗訴を言い渡した札幌高裁判決を不服として上告した。1審判決は「降格は裁量権の逸脱」として地位確認を求めた元部長の請求を認めたが、2審で札幌高裁は「管理職は酒席でも節度ある言動が必要」として、1審判決を取り消していた。
今月19日の高裁判決によると、男性は総務部長だった2004年7月と8月、職場の懇親会で上司の理事らに「あんたは世間からどうにもならんやつだと言われている」「おまえなんか理事を辞めろ」などと発言。同年12月、管理係長への4階級降格処分を受けた。(共同) (2007年01月30日 16時47分)』
このニュース、このところ、兄が妹を殺して、妻が夫を殺してバラバラにしただのと、血なまぐさい事件が続く中で、何だかこれは、4駒漫画のような、可愛いような愉快なニュースではないだろうか。
ところで、このニュース、これ以上詳しいことは知る由もないので、想像するしかないのだが、実にあれこれと想像させて楽しませてくれる記事である。
先ずもって、組織に身を置いたことのある人間なら、誰でも、これに似た場面には、一度や二度は、お目にかかったこともあるだろう。
そして、そんな修羅場の脇にいれば、「まあ、まあ、そのへんでやめとけよ…」くらいのことは言ってみつつ、分けて入る…、といった経験の一つや二つあったのではなかろうか。
或いはまた、誰にだって、時には、このように思い切りよく気に入らない上司につっかかってみたいと思った覚えは、何度かあるのではないだろうか。
さて、この判決、一審と二審で全く反対である。これが面白い。
私は、結論から言えば、一審判決が、原告には多少甘くはあるものの妥当なところはないかと思う。
これに反して、二審判決は、上級審裁判官にしては、少々冷静さを欠いているのではないかとさえ思えてくる。
こんな判決の出る背景には、地裁と高裁の裁判官の年齢構成のしからしむるところ、あるいはそれぞれが育った時代の空気が反映しているのではないだろうか。
地裁の裁判官さん達のお育ちになったころは、学校時代にあっては先生を先生とも思わず、組織に入っても、上司、先輩をそれほどのものとも思わない権威否定の空気を、大いにお吸いになってお育ちになったのではないだろうか。
それに反して、高裁の裁判官様のお育ちになったお年頃は、先生は先生、上司、先輩は神のごとく…と、言うのは大げさにしても、権威尊重の時代背景の中だったのではなかろうか。
ところで、この原告の元総務部長氏、正直すぎるのか、酒癖が悪いのか、計算ができないのか、一体どういうお方なのだろうか。
この方、別の記事によると、こうしたことがこれで二度目だとか。
そこで上の方としては、堪忍袋の緒が切れたといったような訳らしい。
しかし、それならそれで、なんで、そんな子供っぽい御仁を、何事でも「まあ、まあ…」と、納めるのが本務の筈の組織の要の総務部長などに抜擢したのだろうか。
やっぱり、酒癖は少々悪くても仕事熱心、能力抜群だったのではないだろうか。
が、そのような人格の方に、そこはかとないシンパシイを感じる山家の隠居としては、興味津々である。
明日あたりは、また物珍し好きの朝スパあたりが、北海道まですっ飛んでお行きになり、こんな隠居の好奇心を満足させてくれるだろうかと思うと、今から楽しみなことである。
さて、上告の結果を占えば、最高裁の裁判官のお歴々のお歳かっこうから見て、先ずはお気の毒ながら、勝ち目があるとは思えないのだが…。
と、思うこの頃、さて皆様はいかがお思いでしょうか。
徒然(ツレヅレ)なるまま、PCの画面をクリックしていたら、こんな記事が目に飛び込んできた。
『酒席の暴言で降格は適法 「節度必要」と札幌高裁
酒席で上司を批判したことで管理職から4階級降格となった処分が適法かが争われた裁判で、降格された北海道滝川市の空知土地改良区元総務部長の男性(58)が30日までに、逆転敗訴を言い渡した札幌高裁判決を不服として上告した。1審判決は「降格は裁量権の逸脱」として地位確認を求めた元部長の請求を認めたが、2審で札幌高裁は「管理職は酒席でも節度ある言動が必要」として、1審判決を取り消していた。
今月19日の高裁判決によると、男性は総務部長だった2004年7月と8月、職場の懇親会で上司の理事らに「あんたは世間からどうにもならんやつだと言われている」「おまえなんか理事を辞めろ」などと発言。同年12月、管理係長への4階級降格処分を受けた。(共同) (2007年01月30日 16時47分)』
このニュース、このところ、兄が妹を殺して、妻が夫を殺してバラバラにしただのと、血なまぐさい事件が続く中で、何だかこれは、4駒漫画のような、可愛いような愉快なニュースではないだろうか。
ところで、このニュース、これ以上詳しいことは知る由もないので、想像するしかないのだが、実にあれこれと想像させて楽しませてくれる記事である。
先ずもって、組織に身を置いたことのある人間なら、誰でも、これに似た場面には、一度や二度は、お目にかかったこともあるだろう。
そして、そんな修羅場の脇にいれば、「まあ、まあ、そのへんでやめとけよ…」くらいのことは言ってみつつ、分けて入る…、といった経験の一つや二つあったのではなかろうか。
或いはまた、誰にだって、時には、このように思い切りよく気に入らない上司につっかかってみたいと思った覚えは、何度かあるのではないだろうか。
さて、この判決、一審と二審で全く反対である。これが面白い。
私は、結論から言えば、一審判決が、原告には多少甘くはあるものの妥当なところはないかと思う。
これに反して、二審判決は、上級審裁判官にしては、少々冷静さを欠いているのではないかとさえ思えてくる。
こんな判決の出る背景には、地裁と高裁の裁判官の年齢構成のしからしむるところ、あるいはそれぞれが育った時代の空気が反映しているのではないだろうか。
地裁の裁判官さん達のお育ちになったころは、学校時代にあっては先生を先生とも思わず、組織に入っても、上司、先輩をそれほどのものとも思わない権威否定の空気を、大いにお吸いになってお育ちになったのではないだろうか。
それに反して、高裁の裁判官様のお育ちになったお年頃は、先生は先生、上司、先輩は神のごとく…と、言うのは大げさにしても、権威尊重の時代背景の中だったのではなかろうか。
ところで、この原告の元総務部長氏、正直すぎるのか、酒癖が悪いのか、計算ができないのか、一体どういうお方なのだろうか。
この方、別の記事によると、こうしたことがこれで二度目だとか。
そこで上の方としては、堪忍袋の緒が切れたといったような訳らしい。
しかし、それならそれで、なんで、そんな子供っぽい御仁を、何事でも「まあ、まあ…」と、納めるのが本務の筈の組織の要の総務部長などに抜擢したのだろうか。
やっぱり、酒癖は少々悪くても仕事熱心、能力抜群だったのではないだろうか。
が、そのような人格の方に、そこはかとないシンパシイを感じる山家の隠居としては、興味津々である。
明日あたりは、また物珍し好きの朝スパあたりが、北海道まですっ飛んでお行きになり、こんな隠居の好奇心を満足させてくれるだろうかと思うと、今から楽しみなことである。
さて、上告の結果を占えば、最高裁の裁判官のお歴々のお歳かっこうから見て、先ずはお気の毒ながら、勝ち目があるとは思えないのだが…。
と、思うこの頃、さて皆様はいかがお思いでしょうか。
天下りが多く、仕事は下っ端のH君のみが忙しくやっていた模様です。
ある日H君は上司達に「ちゃんと仕事をしてください」と叱った!?ようです。お酒の席ではありません。
上司は今、皆引退しH君一人てんてこ舞ですがストレスは減ったようです。
聞いた話ですので勘違いがあるかも知れませんがH君のことをふと思い出しました。
天下りが高給食んで、うようよ、うろうろ新聞読んで、先日のゴルフの話でもされていたのでは、H君にしてみれば、「一体、あんたらの給料分誰が稼いでんるんだい!」と啖呵の一つも投げつけたくなるでしょうね。
しかし、こんなところで有難く捨扶持いただいて、うろうろしていなくてはならない身もまたつらいものだと、古い友達の愚痴としてききました、
なんとかならないものでしょうかね。
この裁判の職場の理事さん連中だって、県庁かなんかの天下りで、血気の総務部長氏が,そのやる気のなさを見て、業を煮やして場所柄も考えずに思わず日頃の鬱憤を爆発させたというところではないでしょうか。
それに対しても一審と二審でこんなに違う判決が出たのでは、裁判の真実なんて一体何だと、こちらの方が怖いではありませんか。