5月20日(土)晴れ時々曇り。気温19度~24度。5月日射、例年の23%、このまま入梅とか。
前回(その3)で概要を紹介した、
“戦争防止グローバルアクションー戦争、集団殺戮、国内武力紛争を止めるための連合構築に向けてープログラム文書 2003 (翻訳:ピースボート)”
www.globalactionpw.org/prev/GAPW_Japanese.pdf-
これが、どのような経過で策定されたのか、またこんな素晴らしい計画が、日本ではどの程度認知され普及しているのかが、今ひとつ分からない。
上記のアドレスにアクセスしても、ただ本文書が出てくるだけである。巻末の翻訳者:ピースボードの東京本部に電話したが、担当者らしき女性は、これから出かけるので夕方か明朝かけなおしてくれとのこと、そこで翌朝、10時過ぎにかけなおすと、今、別の電話に出ているので、折り返しかけなおしてくれるとのこと。しかし、昼になっても、日が暮れても、未だに何の連絡もない。翻訳者のメールアドレスが記載されていたので、そこに、上記の疑問について、教えてほしい旨メールを送ったが、こちらも未だに無しの礫である。
(※追記:ピースボート翻訳責任者、川崎哲様から5月24日付けで、航海中のピースボード船上からとして、メールでご回答をいただいた。それによると、『現在グローバルアクションに対応する明確な運動は日本には存在しないと思う。ただしグロバルアクションにも関連する運動として、「紛争予防のためのグローバル・パートナーシップ(GPPAC)という国際運動があり、紛争予防のための国際的課題を明らかにする提言活動などを行っています。詳しくは以下のホームページを見るようにとして、http://www.peaceboat.org./info/gppac/』とあった。
よって、上記、文中「…無しの礫である。に続いて、少々腹立ち紛れにピースボートについて、シニカルに揶揄した文章を記載してありましたが、この部分を削除し、私の軽率さに基づく誤解をお許しいただきたくお詫びします。川崎様にはご多忙な船上からお返事をいただき深く感謝申し上げます。
ただし、前半の経緯、及びその際に感じた私の不信感はこれも事実ですのでこちらはそのままとさせていただきます。)
そこで平和問題なら、こちらが一手販売の共産党本部に電話してみた。これでも義理で取ってるとは言え、れっきとした日曜版読者なのである。その旨名乗って、上記の文書・計画が出ていることについて何か知らないかお尋ねしてみた。
しかし、うっかり、電話したのが午後7時過ぎのせいか、何だか無愛想な中年男性の“こんな時間に変なこときいてきやがって、面倒な…”と言わんばかりの声で、「分からない」旨、端的にお答えいただいた。
当方が、本文書提言内容のすばらしさについて、一言お伝えしてみたのだが、一向に関心を示される様子は毛ほども無かった。
察するに、こちらの陳列品も、憲法9条のみの天井天下一品ものしかお扱いになっていないようである。
さてと、そこで再度プリントアウトした本文書を、すみからすみまで目を通してみた。そして、ためしに「世界平和会議 オランダ・ハーグ」と入れてgoogleで検索してみてあれこれ勘案してみたら大体以下の経過が見えてきた。
すなわち、どうやら、この提言は、
1999年5月、オランダ、ハーグで開催された「ハーグ世界平和市民会議」
『1899年の第一回ハーグ国際平和会議百周年を記念するハーグ平和アピール1999(HAP)が5月11日から15日まで、ハーグのオランダ会議センターで開催されました。この会議には約100カ国から1万人の市民社会および政府代表が集まり、400を超すパネルやワークショップで戦争の廃絶と平和の文化の創造について討議がなされました。会議では「21世紀への平和と正義のための課題」(ハーグアジェンダ)を採択し、1999年9月の国連総会に提出されました。
日本からは約400人が参加し、13日と14日には「ジャパンデー」を開催。アジェンダの「公正な国際秩序のための基本10原則」第一項に「日本国憲法の世界化」が盛り込まれました。』(朝日新聞1999年5月16日)
における、アジェンダの「公正な国際秩序のための基本10原則」の第10項、「戦争防止地球行動(Global Action to Prevent War)」の計画が平和な世界秩序の基礎になるべきである、に基づき、米国関係者が中心となって、1998年から、準備され、2003年本文書として策定されたものらしいことが分かった。
そして、2003年から2007年の間は、この計画の普及・PRに努めることとなっているらしい。
しかし、本文書の日本語版窓口であるピースボートの職員ですら、一市民からの問い合わせに何一つまともにお答えなれない今日状況であることを、改めて知った。
平和問題に熱心な大朝日新聞様も、上記の平和会議の模様だけを、それも十項目の一番目に「日本の憲法9条を見習い、各国議会は自国政府に戦争をさせないための決議をすべきだ」との文言を盛り込んだことを報じただけで、その後の動きは、われ関せずの尻抜け報道ということらしい。
平和、平和となんかの時だけ、声高に大騒ぎするが一時過ぎればそんなこといつ言ったという感じである。
平和がいつまでも実現しないのは、案外こんなところに真相があるのではないか?
と、思うこの頃、さて皆様はいかがお思いでしょうか?
ー追記ー
私は、本文書の趣旨を笑い話にしようというのでは毛頭ない。否、その優れた内容ゆえにこれがどうして多くの方々の知るところとなっていないのか、そこを問題にしたいのである。(以下、次回に続く。)
前回(その3)で概要を紹介した、
“戦争防止グローバルアクションー戦争、集団殺戮、国内武力紛争を止めるための連合構築に向けてープログラム文書 2003 (翻訳:ピースボート)”
www.globalactionpw.org/prev/GAPW_Japanese.pdf-
これが、どのような経過で策定されたのか、またこんな素晴らしい計画が、日本ではどの程度認知され普及しているのかが、今ひとつ分からない。
上記のアドレスにアクセスしても、ただ本文書が出てくるだけである。巻末の翻訳者:ピースボードの東京本部に電話したが、担当者らしき女性は、これから出かけるので夕方か明朝かけなおしてくれとのこと、そこで翌朝、10時過ぎにかけなおすと、今、別の電話に出ているので、折り返しかけなおしてくれるとのこと。しかし、昼になっても、日が暮れても、未だに何の連絡もない。翻訳者のメールアドレスが記載されていたので、そこに、上記の疑問について、教えてほしい旨メールを送ったが、こちらも未だに無しの礫である。
(※追記:ピースボート翻訳責任者、川崎哲様から5月24日付けで、航海中のピースボード船上からとして、メールでご回答をいただいた。それによると、『現在グローバルアクションに対応する明確な運動は日本には存在しないと思う。ただしグロバルアクションにも関連する運動として、「紛争予防のためのグローバル・パートナーシップ(GPPAC)という国際運動があり、紛争予防のための国際的課題を明らかにする提言活動などを行っています。詳しくは以下のホームページを見るようにとして、http://www.peaceboat.org./info/gppac/』とあった。
よって、上記、文中「…無しの礫である。に続いて、少々腹立ち紛れにピースボートについて、シニカルに揶揄した文章を記載してありましたが、この部分を削除し、私の軽率さに基づく誤解をお許しいただきたくお詫びします。川崎様にはご多忙な船上からお返事をいただき深く感謝申し上げます。
ただし、前半の経緯、及びその際に感じた私の不信感はこれも事実ですのでこちらはそのままとさせていただきます。)
そこで平和問題なら、こちらが一手販売の共産党本部に電話してみた。これでも義理で取ってるとは言え、れっきとした日曜版読者なのである。その旨名乗って、上記の文書・計画が出ていることについて何か知らないかお尋ねしてみた。
しかし、うっかり、電話したのが午後7時過ぎのせいか、何だか無愛想な中年男性の“こんな時間に変なこときいてきやがって、面倒な…”と言わんばかりの声で、「分からない」旨、端的にお答えいただいた。
当方が、本文書提言内容のすばらしさについて、一言お伝えしてみたのだが、一向に関心を示される様子は毛ほども無かった。
察するに、こちらの陳列品も、憲法9条のみの天井天下一品ものしかお扱いになっていないようである。
さてと、そこで再度プリントアウトした本文書を、すみからすみまで目を通してみた。そして、ためしに「世界平和会議 オランダ・ハーグ」と入れてgoogleで検索してみてあれこれ勘案してみたら大体以下の経過が見えてきた。
すなわち、どうやら、この提言は、
1999年5月、オランダ、ハーグで開催された「ハーグ世界平和市民会議」
『1899年の第一回ハーグ国際平和会議百周年を記念するハーグ平和アピール1999(HAP)が5月11日から15日まで、ハーグのオランダ会議センターで開催されました。この会議には約100カ国から1万人の市民社会および政府代表が集まり、400を超すパネルやワークショップで戦争の廃絶と平和の文化の創造について討議がなされました。会議では「21世紀への平和と正義のための課題」(ハーグアジェンダ)を採択し、1999年9月の国連総会に提出されました。
日本からは約400人が参加し、13日と14日には「ジャパンデー」を開催。アジェンダの「公正な国際秩序のための基本10原則」第一項に「日本国憲法の世界化」が盛り込まれました。』(朝日新聞1999年5月16日)
における、アジェンダの「公正な国際秩序のための基本10原則」の第10項、「戦争防止地球行動(Global Action to Prevent War)」の計画が平和な世界秩序の基礎になるべきである、に基づき、米国関係者が中心となって、1998年から、準備され、2003年本文書として策定されたものらしいことが分かった。
そして、2003年から2007年の間は、この計画の普及・PRに努めることとなっているらしい。
しかし、本文書の日本語版窓口であるピースボートの職員ですら、一市民からの問い合わせに何一つまともにお答えなれない今日状況であることを、改めて知った。
平和問題に熱心な大朝日新聞様も、上記の平和会議の模様だけを、それも十項目の一番目に「日本の憲法9条を見習い、各国議会は自国政府に戦争をさせないための決議をすべきだ」との文言を盛り込んだことを報じただけで、その後の動きは、われ関せずの尻抜け報道ということらしい。
平和、平和となんかの時だけ、声高に大騒ぎするが一時過ぎればそんなこといつ言ったという感じである。
平和がいつまでも実現しないのは、案外こんなところに真相があるのではないか?
と、思うこの頃、さて皆様はいかがお思いでしょうか?
ー追記ー
私は、本文書の趣旨を笑い話にしようというのでは毛頭ない。否、その優れた内容ゆえにこれがどうして多くの方々の知るところとなっていないのか、そこを問題にしたいのである。(以下、次回に続く。)
私の拙い長ったらしい文章をお読みいただき『九条と国連軍がセットというのは、護憲派にとって重大な意味をもつ指摘で、…』とは望外のお言葉をいただき恐縮です。
「マガジン9条」でご紹介いただくとのこと、楽しみにしております。