1月29日(月)晴れ。小春日和の一日。
先週末、1月26日(金)に、ライブドア元社長、堀江モン氏の最終弁論があった。彼は、泣いて自分の無罪を主張したそうだ。判決は、3月16日とか。
こう聞いても、今の私には、堀江モン氏に、さほどの思いもない。
昨年の強制捜査に続く逮捕、株価の急落。しかも当のライブドア株だけならともかく、新興市場全部が津波に呑まれたような暴落…。そのショックで下がった株は、今もほとんどそのままだ。
お陰で、自業自得とはいうものの、確定申告を前に各証券会社から送られてくる、損益計算書。見るたびに今更ながら、傷の深さを思い知らされ、せっかく忘れかけていた自分の欲呆けとん馬の愚かさを、再確認させられる不愉快さはたまらない。
とはいうものの不思議と、当の堀江モン氏に対しては、ほとんど憎しみとか彼を非難する気は湧いてこない。
彼のライブドア社がいかがわしいことぐらいは、それまでの様々な報道で、何となく十分承知のうえだったからだ。
それを、承知の上で、私を含め多くの欲張りにとって、ライブドア株が、ピョンピョン、ヒョコヒョコ値動き激しく、そのリズムを上手く捉えると、そこそこの利食いができておもしろかったからではないか。
そんな会社の株が、白昼堂々と取引許されているのは、日本政府のお墨付きがあってのことではないかと、今になって言ってみたところで、泣きっ面の蜂をつまんでみるようなものだろうか。
それよりも憎むべきは、信用ならないのは、時の自民党政府の無責任さ加減である。
直前まで、時代の旗手、寵児よと、小泉首相はもとより、武部大幹事長をはじめ竹中大臣まで手とり足取り頬すり寄せて煽てあげ、全国民の皆様にご推奨しておきながら、その温みもさめやらぬ間に、いきなりある朝突然、逮捕とは、これいかにだ!
ホリエモン氏が涙ながらに、その理不尽さ、まやかしに載せられた悔しさを、一世一代の大芝居ながらに、訴えてみせるわけである。
ところがどっこい馬の骨、薄らトンカチ、お坊ちゃまおめでたメディアは、この疑獄というか平成政治史上最大とも思われるスキャンダルを、真正面から追求する姿勢も熱意も少しも感じられないというのはどういうわけだろう。
最早、わが国には、社会悪の奥に潜む真実を追究しょうというジャーナリスト魂は、皆無になったのかと叫んでみたい。
それは、昨年末、12月10日付けの朝日新聞は、“現場発”と題された、
『元特捜弁護士―「燃え尽き」家族の支えで再起』なる囲み記事を見て思った。
この記事によれば、軽くは見過ごしにできない重大な事実が明らかにされている。
記事には、こうあった。
『「燃え尽きました」8カ月前、そんな言葉を残して退官した元特捜検事が、弁護士として新たな道を歩み出した。北島孝久さん(50)…転機は1月に訪れた。特捜部が強制捜査に乗りだしたライブドアグループの証券取引違反事件。
そのとき、副部長として現場をまとめていた。
しかし、捜査は思わぬ事態に見舞われる。強制捜査の着手前に流された不確かな報道。それにより捜査手順の変更を余儀なくされた結果、株価暴落や東京証券取引所の取引停止など、株式市場に与えた大きな影響…。
「組織内で北島さんの責任を問う声を耳にした」と当時の部下は振り返る。「一人の責任を問う話じゃなかったのに」…』と。
こんな重大な事実が、今日に至る、真剣に追及されないということはどういうことだ!。
何故、この記事を見て、野党は揃いも揃って、国会で、政府、自民党、検察庁を追及しようとしないのだろうか。
朝日新聞自体が、まるでどこか外国のできごとみたいに、こんな重大な経緯を、見逃して平気でいるのが不思議ではないか。
この記事を、読むかぎりでは、検察幹部が、何らかの意図があって、若しくは時の政府の中枢のどこかの誰かに、何らかの重大な政治的意図があって、それは、少々の株式市場の混乱などには代えられないほどの、一方の陣営に政治的利益をもたらす何かがあって、敢えてリークし、足元の捜査をぶち壊しにしたのではないかと、下司の勘ぐりせざるを得ないのだが…。それともそれは、山家の隠居の呆け妄想とお笑い捨てなさるか…。
私には、未だにこの事の方が、よほど悔しく許せない思いでいっぱいである。
この事件の闇がもたらす日本社会の損失は、わたしのたかだかのなけなしの葬式費用が吹き飛んだ以上のものだと思うのだが…。
と、思うこの頃、さて皆様はいかがお思いでしょうか。
ー追記ー
私の拙いブログの中で、一年前、書いた一連のライブドア・ショクに関する記事を、日日、未だに読んでくださる方がいられる。いかにこの事件について、多くの方の関心があるのだなと実感させられている。
先週末、1月26日(金)に、ライブドア元社長、堀江モン氏の最終弁論があった。彼は、泣いて自分の無罪を主張したそうだ。判決は、3月16日とか。
こう聞いても、今の私には、堀江モン氏に、さほどの思いもない。
昨年の強制捜査に続く逮捕、株価の急落。しかも当のライブドア株だけならともかく、新興市場全部が津波に呑まれたような暴落…。そのショックで下がった株は、今もほとんどそのままだ。
お陰で、自業自得とはいうものの、確定申告を前に各証券会社から送られてくる、損益計算書。見るたびに今更ながら、傷の深さを思い知らされ、せっかく忘れかけていた自分の欲呆けとん馬の愚かさを、再確認させられる不愉快さはたまらない。
とはいうものの不思議と、当の堀江モン氏に対しては、ほとんど憎しみとか彼を非難する気は湧いてこない。
彼のライブドア社がいかがわしいことぐらいは、それまでの様々な報道で、何となく十分承知のうえだったからだ。
それを、承知の上で、私を含め多くの欲張りにとって、ライブドア株が、ピョンピョン、ヒョコヒョコ値動き激しく、そのリズムを上手く捉えると、そこそこの利食いができておもしろかったからではないか。
そんな会社の株が、白昼堂々と取引許されているのは、日本政府のお墨付きがあってのことではないかと、今になって言ってみたところで、泣きっ面の蜂をつまんでみるようなものだろうか。
それよりも憎むべきは、信用ならないのは、時の自民党政府の無責任さ加減である。
直前まで、時代の旗手、寵児よと、小泉首相はもとより、武部大幹事長をはじめ竹中大臣まで手とり足取り頬すり寄せて煽てあげ、全国民の皆様にご推奨しておきながら、その温みもさめやらぬ間に、いきなりある朝突然、逮捕とは、これいかにだ!
ホリエモン氏が涙ながらに、その理不尽さ、まやかしに載せられた悔しさを、一世一代の大芝居ながらに、訴えてみせるわけである。
ところがどっこい馬の骨、薄らトンカチ、お坊ちゃまおめでたメディアは、この疑獄というか平成政治史上最大とも思われるスキャンダルを、真正面から追求する姿勢も熱意も少しも感じられないというのはどういうわけだろう。
最早、わが国には、社会悪の奥に潜む真実を追究しょうというジャーナリスト魂は、皆無になったのかと叫んでみたい。
それは、昨年末、12月10日付けの朝日新聞は、“現場発”と題された、
『元特捜弁護士―「燃え尽き」家族の支えで再起』なる囲み記事を見て思った。
この記事によれば、軽くは見過ごしにできない重大な事実が明らかにされている。
記事には、こうあった。
『「燃え尽きました」8カ月前、そんな言葉を残して退官した元特捜検事が、弁護士として新たな道を歩み出した。北島孝久さん(50)…転機は1月に訪れた。特捜部が強制捜査に乗りだしたライブドアグループの証券取引違反事件。
そのとき、副部長として現場をまとめていた。
しかし、捜査は思わぬ事態に見舞われる。強制捜査の着手前に流された不確かな報道。それにより捜査手順の変更を余儀なくされた結果、株価暴落や東京証券取引所の取引停止など、株式市場に与えた大きな影響…。
「組織内で北島さんの責任を問う声を耳にした」と当時の部下は振り返る。「一人の責任を問う話じゃなかったのに」…』と。
こんな重大な事実が、今日に至る、真剣に追及されないということはどういうことだ!。
何故、この記事を見て、野党は揃いも揃って、国会で、政府、自民党、検察庁を追及しようとしないのだろうか。
朝日新聞自体が、まるでどこか外国のできごとみたいに、こんな重大な経緯を、見逃して平気でいるのが不思議ではないか。
この記事を、読むかぎりでは、検察幹部が、何らかの意図があって、若しくは時の政府の中枢のどこかの誰かに、何らかの重大な政治的意図があって、それは、少々の株式市場の混乱などには代えられないほどの、一方の陣営に政治的利益をもたらす何かがあって、敢えてリークし、足元の捜査をぶち壊しにしたのではないかと、下司の勘ぐりせざるを得ないのだが…。それともそれは、山家の隠居の呆け妄想とお笑い捨てなさるか…。
私には、未だにこの事の方が、よほど悔しく許せない思いでいっぱいである。
この事件の闇がもたらす日本社会の損失は、わたしのたかだかのなけなしの葬式費用が吹き飛んだ以上のものだと思うのだが…。
と、思うこの頃、さて皆様はいかがお思いでしょうか。
ー追記ー
私の拙いブログの中で、一年前、書いた一連のライブドア・ショクに関する記事を、日日、未だに読んでくださる方がいられる。いかにこの事件について、多くの方の関心があるのだなと実感させられている。