立ち喰い Style

ファストフードの原型、立ち食いという様式美

新小川町 「稲浪」 '21/6 閉店

2013-09-19 18:40:49 | そば・うどん
2021/6 閉店

闘病していた店主がお亡くなりになってしまいました....ご冥福をお祈りいたします。「むさしの」から受け継がれた「つゆ」の系譜は失われてしまったなぁ。

以下は営業時の記事となります。
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新小川町…と言っても判らない人も多いでしょうか?
駅としては飯田橋と神楽坂と江戸川橋の最寄りになりますが、出版社や取次、印刷会社や製版会社などが多い所に店はあります。
堂々とした佇まいながら、古くからある店ではない。

赤い幌が良く目立つ♪ 天気が良過ぎて暖簾が暗くなっちゃったね。(写真が下手なだけ…)
気候も良くなって来たので入口の引き戸も開いています。そこにも縦長の目隠し暖簾。なんかアットホームです。

店内は椅子席として作られた低いカウンター(丸イスあり)と本来は立ち食い用に作ったのではないか?と思う高いカウンター(丸イスあり)、厨房前の高いカウンター(一部イスあり)の構成。
高いカウンターのイスはカウンターの横幅に対してギッチリ配置されている訳では無いので立って食べるつもりなら、それでもいい位の置き方。
厨房前カウンターに冷水機、現金手渡し。

いか天そば(400円)
大きめで深さもある陶器の丼。
旧知の九段下「むさしの」から伝えられた滋味深いツユは独自の進化を遂げて、気持ち昆布強めに感じる。
海藻風味に思うのはワカメが入っているからかもしれない。
麺も「むさしの」と同様にサッポロめんフーズの茹で麺。天ぷらの風合いも似ている。

優しいオヤジさんから色々なお話が聞けるのも楽しい ♪
何よりも、茹で麺で温かいそばを立って喰う事がスタンダードと理解して下さる方なのだ。

イスあり、トレーありだからちと辛め?
立ち食い様式美:★★★☆

稲浪(いなみ) - 飯田橋(そば) [食べログ]


春菊天そば

2014/9/29 追記

ちくわ天そば 370円

「サッポロめんフーズ」は、練馬区富士見の本社工場は畳んでしまって、川越工場のみになる(なった?)そうです。
そのため、都内への配送は取り止めになって、こちらのお店も丸山製麺の茹で麺となりました。
ブニっとした感じの柔らかい麺は、同じように丸山製麺に転換した「むさしの」が選んだ以前の麺に近いものとは明らかに違うな。

麺ケースを引き継ぐのは伝統なのかな?「麺のやまたけ」や「荒川食品」でもそうだった。

※早稲田の「はせ川」も丸山製麺に変わった模様 ◆参照ブログ はせ川@早稲田(2014/09/19)[ぶんせき室分室]

2015/12/24 追記
別件では来ていたものの、麺が変わってからご無沙汰していた稲浪へ。
ツユがだいぶ変わったという風の噂もあったから。

春菊天そば 370円
うむ、確かに鰹節出汁や醤油風味が引っ込んで、より優しくうどんにも合うツユになったような。
開店当初の「むさしの」から教わったレシピに則ったものとは別物だけど、これはこれでおいしい。
麺は相変わらずかなり柔らかめ。丸山製麺の袋入り茹で麺はこうなんだな。

来店時、意外ともりそばを頼む人が多くて、冷たいそばだと締まっていい具合なのかしらん?

2016/12/19 追記
ほぼ一年ぶりの訪問。ずっと工事してた周辺の道路も完成していたりして...。

パクチー天そば!! 430円(かけ 280円+パクチー天 150円)

揚げるとそんなにパクチーパクチーはしてないんだね。一風変わった春菊天のようでウマイ。
ツユもケンカしないで、ちゃんと合っているし。色々、研究しているんだねー。

茹で麺はやはり柔らか目、湯掻く時間とお湯の温度の差もあるのかな。

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