てつがくカフェ@ふくしま

語り合いたい時がある 語り合える場所がある
対話と珈琲から始まる思考の場

シネマdeてつがくカフェ2019.9.21.『ショーシャンクの空に』

2019年09月01日 14時27分32秒 | 開催予定
次回はシネマdeてつがくカフェを開催いたします。

今回は初めての試みとして、映画館で上映中の映画を見たり、

会場でドキュメンタリー映画を実際に上映したりした後に行うのではなく、

昔の映画を各自レンタルやネット配信などで見てきていただいて、

その上で、シネマdeてつがくカフェを行いたいと思います。

課題映画は1994年に公開された作品『ショーシャンクの空に』です。

上映当時はそれほどヒットしなかったのですが、

『フォレスト・ガンプ』『スピード』と公開時期が重なったからだそうです)

その後ビデオ販売やレンタルなどでじょじょに人気が出て評価されるようになった映画で、

今回のようなスタイルのシネマdeカフェで取り上げるには、

恰好の作品と言えるのではないでしょうか。

シネマdeてつがくカフェ2019.9.21.
【課題映画】「ショーシャンクの空に」
【日 時】2019年9月21日(土)
     16:00~18:00
【場 所】福島市市民活動サポートセンター A1会議室

       チェンバおおまち3階 (福島市大町4-15)
【参加費】無料 (飲み物も無料)
【事前申し込み】不要 (各自映画をご覧の上、直接会場にお越しください)
【問い合わせ先】onohara@educ.fukushima-u.ac.jp




この映画を提案してくれたのは世話人のひとり石井さんですが、私も大好きな映画です。

原作はスティーブン・キングの中編小説『刑務所のリタ・ヘイワース』で、

映画化される以前に読んでいて、大好きな小説だったので、

映画化にはあまり期待していなかったのですが、

とてもよく映像化できていたのではないでしょうか。

『刑務所のリタ・ヘイワース』が収められている中編小説集『恐怖の四季』は、

四季にちなんだ4編の小説から成っています。

これも映画化されて大ヒットした『スタンド・バイ・ミー』は秋の物語、

『刑務所のリタ・ヘイワース』(=『ショーシャンクの空に』)は春の物語です。

副題は「Hope Springs Eternal」。

Spring には「春」という意味と「泉」という意味があるのをうまく重ね合わせて、

邦訳では「―春は希望の泉―」と訳されていました。

この映画はまさに希望の物語です。

無実の罪でショーシャンク刑務所に入所させられ、

受刑中もことごとく希望を奪われていくのですが、

それでもけっして希望を失わない受刑者の物語です。

小説でも映画でも最後は「I Hope」で始まる文が何度も繰り返され、

スティーブン・キングの作品にしては珍しく清々しい読後感、視聴感を得られます。

(その意味では『スタンド・バイ・ミー』よりもオススメです。)

ぜひこの機会に『ショーシャンクの空に』をご覧になっていただき、

この映画についてみんなで語り合いたいと思います。

可能であれば原作小説も読んでみるとよりいっそう興味が深まるのではないでしょうか。

(邦訳は『ゴールデンボーイ ―恐怖の四季 春夏編―』新潮文庫、所収)

「シネマdeてつがくカフェ」は映画を観て感じたこと、考えたことを、

安心して何でも語り合える場です。

各自、映画をご覧の上ご参集ください。

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