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てつがくカフェ@ふくしま

語り合いたい時がある 語り合える場所がある
対話と珈琲から始まる思考の場

てつがくカフェ@ふくしま報告2021.6.19. 「オリンピックを考える」

2021年06月20日 05時00分00秒 | 定例てつがくカフェ記録
6/19(土)に開催された定例てつがくカフェについて

世話人の石井が報告させていただきます。


今回も会場&オンラインの同時開催となりました。

会場には12名、オンラインでは1名の

計13名の方にご参加いただきました。









定刻通り16時から始まりましたが、

ここで今回参加いただいた方の発言の一部をご紹介いたします。

【東京オリンピックについて】
・開催には反対したい
→東京五輪の観戦に小中学生を強制参加させるなんて許せない!
→開催に踏み切る人間のエゴや欲が表面化した

・政治の嘘(安心安全な開催?)や矛盾(飲食店は酒提供NGだが、選手村は飲酒・酒持ち込みはOKなど)に不信感が募る

・日本人のメダル獲得に沸いて、これまで起きてきた五輪開催までの問題(不正招致など)を忘れてしまうのか?

【安倍元首相のアンダーコントロール発言】
・(福島県民として)「ふざけるな!」と言いたい

・福島第一原発がアンダーコントロール出来るというのであれば、新型コロナもアンダーコントロール出来るということか?

・都合のいい言葉の整合性としてこの発言を捉えている

・「3.11」のときは東北とそれ以外の地域とでは温度差があったが、今回のコロナ化ではある程度国民に一体感(五輪中止・延期)がある

・コロナによって放射線問題が風化してきているのでは?

【コロナ禍という状況での開催】
・何を持って成功とするのか?
→IOCは開催出来たら成功、政府は政権が維持出来たら成功、JOCは盛り上がったら成功、国民は日本人がメダルを取れたら成功など、立場によって変わるのでは?

・途中中止はあり得るのか?
→オリンピックだけやって、パラリンピックはやらないことは十分あり得るのでは?(「儲からない」「視聴率が取れない」などの理由で)

・戦時下の状況と似ている
戦争:権力者が戦争を扇動し、軍隊を動かし、国民を強制的に動員する
五輪:政治家が開催を扇動し、企業を動かし、国民に応援や参加、ボランティアを強制する
→バッハ会長の発言(「犠牲を払うべき」)が「安全な場所に隠れて戦争を賛美し、他人には愛国心や犠牲精神を強制して戦場に送り出す」という小説(『銀河英雄伝説』)のセリフとリンクした

・感染爆発や変異株の蔓延などオリンピックで起きたらどうするのか?
→マスコミは取捨選択するのでは?(各競技のハイライトや名シーンといった五輪のニュースとコロナの不安を煽るニュースとのバランス)

・選手が感染した場合(団体競技ではチームに感染者が出た場合)、不戦敗というルールになるのでは?
→そうした状況になった場合、果たしてそれは金メダル(世界一)に値するのか?(五輪という大会の価値に疑問)
→「コロナに勝った証」というからには感染した=負けということでは?

【オリンピックは必要か?】
・これだけの税金を投入してまでやることか?

・平和の祭典といいつつ、国威発揚や国家間の競争といった側面もある

・アスリートを利用した金儲け(資本主義の流れは止められない)

・過去五輪が戦争によって中止された=五輪が戦争に負けたという図式で捉えるなら、コロナに負けたっていいのでは?

【スポーツとは?】
・昔はオリンピック=アマチュアの大会ということだったのに、いつの間にかプロが出場するようになった(アマチュアリズムの淘汰)
→プロとアマチュアの違いとは?
→スポンサーがついているかいないかの差じゃない?

・スポーツ=良いものとされていて、また勝負事というものは注目されるため、結果政治的・商業的に利用されている(エンタメ化しやすい)

・選手の能力にはピークがあるのだから、今の4年に一度開催する方式はいかがなものか?

・「eスポーツを五輪の正式種目に!」という話には疑問
→チェスも正式種目に採用されていないのだから難しいのでは?
→そもそも「これってスポーツか?」と疑問に思う競技もある(カーリング、ビリヤードなど)


上記のような様々な意見があり、 議論が活発に行われました。

最終的な板書はコチラ↓





次回のてつがくカフェは、

7月17日(土)16時から福島市市民活動サポートセンターで行います。

テーマは「インターネットは社会をどう変えたのか?」です。


なお、会場参加にあたっては、新型コロナウイルス感染症対策のため、

マスク着用の上、ご来場いただきますようお願い致します。


また、オンラインによる参加をご希望の際は、

てつがくカフェのメールアドレスまでご連絡ください。


それでは皆様また次回の「てつがくカフェ」でお会いしましょう。

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