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てつがくカフェ@ふくしま

語り合いたい時がある 語り合える場所がある
対話と珈琲から始まる思考の場

てつがくカフェ@ふくしま報告2021.4.17. 「翻訳はどこまで可能か?」

2021年04月18日 08時00分00秒 | 定例てつがくカフェ記録
4/17(土)に開催された定例てつがくカフェについて

世話人の石井が報告させていただきます。

今回は初めての試みとなる会場&オンラインの同時開催となりました。

会場には14名、オンラインでは2名の

計16名の方にご参加いただきました。



会場の方には演台のパソコンの前まで来て発言していただき、

オンラインの方にはzoomを通して会場のホワイトボードを見ながら発言していただくという、

お互いの声を収音スピーカーで届けて対話を成り立たせるといった

ハイブリッドな形式でのてつがくカフェとなりました。








参加者の方の発言の一部をご紹介いたしますと

・完全に翻訳することは不可能だが、ある程度のニュアンスや思いは伝えられる

・翻訳に正解はないと思う

・「エモい」などの若者言葉は、翻訳して意味は理解できるが使いこなせない

・医学書や説明書などは完全な翻訳が求められる(誤訳が認められない)

・関西弁のフランクな敬語(~しはる)を標準語に翻訳することは難しいので妥協している

・翻訳は言葉を選ぶ作業で、(誰かに伝える以上)コミュニケーションは必要
→グーグル翻訳(AI)は、人間とコミュニケーションを取っていないでは?

・固有名詞や数学、物理学などは翻訳不要といえるのではないか

・「カワイイ」や「もったいない」などの言葉が海外に輸出され、新しい概念として広がっている
→果たして、日本人の使う意味と同義で使われているのか?

・日本は昔の言葉を知るのに古語辞典が必要など欧米に比べて、言葉の変化が激しい。

・翻訳の良しあしはどこで判断しているのか?

・歌詞や俳句や詩は翻訳するとリズム感やテンポが失われるので、どこまで原語の美しさを共有できるか疑問

など様々な意見があり、 議論が活発に行われました。






さて、今回の開催では

会場とオンラインを繋げて対話するという

初めての試みを行いましたが、

参加された皆様には色々とご不便をおかけしたことかと存じます。



しかし次回につきましても、

今回の反省を踏まえた上で

会場参加とオンライン参加のハイブリッド形式で

てつがくカフェを開催したいと思います。



設備と予算と会場の都合上、出来ることは限られてはおりますが、

様々な方に対話の空間を提供できるよう今後も努めて参ります。



次回のてつがくカフェは、

5月22日(土)16時から福島市市民活動サポートセンターで行います。


なお会場参加にあたっては、新型コロナウイルス感染症の感染対策のため、

マスク着用の上、ご来場いただきますようお願い致します。


テーマは「親の呪いは解けるのか?」です。

それでは皆様また次回の「てつがくカフェ」でお会いしましょう。

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