てつがくカフェ@ふくしま

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てつがくカフェ@ふくしま報告2023.9.23.「お金を稼ぐこと」

2023年10月12日 13時27分03秒 | 定例てつがくカフェ記録
9月23日(土)に開催された「てつがくカフェ」について世話人から報告させていただきます。


会場とオンライン(Zoom)の同時開催となりましたが、

会場には7名、オンラインでは2名の計9名の方にご参加いただきました。







ここで参加された方の発言の一部を紹介したいと思います。

・今日はですね、テーマはお金を稼ぐことと言うテーマを選びました。これも2月に何もテーマ決めずに、皆さんから色々テーマを出してもらって、そのときに「お金を稼ぐことはいいことか?」みたいなテーマが出されたので、それを取り上げます。お金のことをこの哲学カフェで取り上げたのは2012年の時に「お金は大切か?」というテーマで一回やったことがあります。その時は、お金は大切かですから、勿論お金全体の話をしたんですけど、今回は「お金を稼ぐこと」というふうになってますので、お金全般の話になってもいいと思うんですけども。お金を稼ぐという、特に労働とかそういったような方にも近づけながら話していけたらいいのかなというふうに思っております。それでは、ここからは本当にもう自由な対話を待ちたいと思いますので、どなたからでも発言のある方は手を上げてください。

・じゃあ、お金の定義についてはじめたほうがいいかなと思いまして。「お金とは何か」というここから行った方がいい。今の常識で言えば、お金は貨幣というか、通貨というのは何かということになると。国で流通させている代替物というか、物を買うのに値するものを通貨というんじゃないかなと思うんですけれども。それを得るがために稼ぐという活動が入るんじゃないかなというふうに思いますが、いかがでしょうか?

・「お金を稼ぐこと」はどういうことか、はっきりした方がいいかなというふうにという思います。通貨に関しては先ほどの方の仰る通りなんですが、お金というのはそれぞれ、我々毎日生きてて、いろんな希望、欲望があるわけ。「何かしたい」とか「何か買いたい」とか。ということで言えば、我々の希望や欲望をか叶える手段ということを考えてもいいのかなと。そのため貨幣が必要という事になっているんだと思うんですが。それともう一つ「稼ぐ」ということは、単純に言うと「働くこと」なのかな?だから、「お金を稼ぐこと」は働いて金を得るというふうに理解していいのかなと思います。

・今の意見を受けて、補足というか結局「お金を稼ぐこと」というのは、「労働の対価を得る」ということでよろしいのかなと。結局、労働しなければ対価としてのお金は貰えないということだと思います。

・「労働の対価」というふうに仰ったけど、普通そうだと思います。でも、言葉の使い方としては、「荒稼ぎ」とかね。詐欺とか労働なんかあんまり関係ない事に使うんで、必ずしも労働の対価だけではないのかなという気持ちがあります。ちょっといちゃもんつけたりしてすいません。

・「お金を稼ぐこと」ということで言うと、このテーマを見て最初に思ったのは「お金を稼ぐこと」がこの社会っていうか、自分が見てる範囲でなんかもう絶対貸してると思ってて。お金を稼がないとダメみたい。お金稼ぐことはいいことという観念が自分の中に取り付いていて結構、これが辛い。拝金主義が辛いってことを言いたかったです。

・繰り返しいなるかもしれませんけど、お金を持ってれば幸せなのかを考えてもらえば、少し分かるかと思うんですが。お金持ちが必ず幸せとは限らないと思うんです。うちなんか超貧乏ですけども、まあそれなりに夫婦と猫一匹で幸せに暮らしているとは思いますが。お金がなくても、それなりの幸せを感じることはできると思います。

・まず「お金とは」の定義の辺りから。もうちょっと深めて定義のあたりを深めてから、価値判断の話に移っていった方がいいかなというふうに思うんですけども。最初「貨幣」という言い方をして、それを「通貨」って言い換えられて。もともとお金の出発点は「貨幣」だったものが、ある時期から「紙幣」になって。つまり、「貨幣」にはそれなりの何かしら金属的な価値があったわけですけれども、どこからかそれがもうただの紙切れでいいと言う風になった。それで、最近本当に思うのはそういう現金がもう要らないとは言わないけども、給料を現金でもらったことが僕はないのかな、あるのか?バイトしていた頃はあったかもしれないけども、もう全部銀行振込で。通帳に印字されている数字が何ていうかまあ。見たこともないお金というか、でもそれは私のお金でいろんな交換できる。もちろん現金にも変えられるし、それを通じて他の物にも変えれるふうになってきていて。もう今、本当に通帳の数字だなと思っていたら、最近さらに携帯とかスマホの中におサイフケータイというアプリが入っていて、それでもう「ピッ」てやって、なんか出来るみたいな風になってきていて。まあそういうそのお金のあり方自体が終わっているかなっていうことも、今日の話に関係あるのかないのか。「稼ぐ」という意味ではあんまり関係ないのかもしれませんけども。なんかお金のあり方が変わることによって、いろんなのが変わるってことはあるのかなというふうに思って聞いていました。できれば「お金とは?」というところで何かまだありましたらお願いいたします。

・「お金」っていうのは、例えば「あの人がお金持ちね」とかっていうふうに言うのが一般的なんですが、もうちょっと広く「財産」という意味合いでもいいのかなと。元々お金は「金」だから、ゴールドですよね。それが今や仮想通貨で、いわゆる「お札」とか「貨幣」という形ではなくなっちゃって。要するにインターネット上に計上された数字だけ見た。ただ、それは特定の人の名義は付いているということで。 お金というのは「通貨」「紙幣」「財産」、それから「仮想通貨」みたいなネット上の数字に名前のくっついた数字ということを考えてみました。

・お金を「通貨」と言いましたが、現在は電子マネーが結構主流になってきまして、給料自体がで電子マネーで振り込まれるっていう企業もあると聞いています。まあ、私も電子マネーをよく使いますけれども、便利なもんで。結局通用すると言うことは信用しているということで成り立っているのではないかなというふうに思います。

・最近読んだ本ですけど、もう世界は「金本位制」で金をいくら持っているかによって「紙幣」を発行できたみたいなんですけど、いつからかそれを辞めてしまって。国ごとにもばら撒きたいだけばら撒けって。なので、今信用とおっしゃいましたけど、金と紙幣が等価で割合で交換できるって言う時代ではもうなくなって、国によっては発行できればバンバン発行できて、まあここ三年間ずっとコロナだったということもあっても、紙幣がもう大量にばら撒かれているような状況で、やっぱりその紙幣が果たして買い物なんかを普通にコロナ前と同じように買物ができるので、紙幣の価値はあると思うんですけれども。それはやっぱりみんなが信用してるっていうか信じているから、その経済活動が成り立っているのかなって。それが破綻したりすることもどうなんでしょうかね?あんまり経済詳しくないですけど。みんながみんな信用していれば、買い物も成り立てば普通に生活できるからいいのかな。これがだんだんインフレとか、そういった形になってくると、やっぱりお金の価値とかも下がってきたりして。どうなのかなっていうふうに、お金に関しては今話してて思いました。


上記のような様々な意見があり、 議論が活発に行われました。

最終的な板書はコチラ↓







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それでは皆様また次回の「てつがくカフェ」でお会いしましょう。

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