今回は以前、僕の掲示板でも話題に上ったことがある山内テツのライヴ盤 『TETSU & THE GOOD TIMES ROLL BAND』 のご紹介をさせていただきましょう!!
フェイセスの一員としての凱旋帰国で、日本のロックファンにも一躍有名になった山内テツがフェイセス解散後にロンドンと東京でレコーディングして制作したアルバムが、ソロ2作目 『ききょう』 でした。で、このセカンドアルバムを引っさげて1976年秋に行ったツアーのライヴ音源を収録したのが、本ライヴ盤となります。
一聴すれば誰しもがそう感じると思うのですが、やはりフェイセスの影が色濃く残っており、ゲイリー・ホプキンスの英語ヴォーカルを聴くにつけ、どう好意的に解釈しても下手クソなロッド・スチュアートもどきにしか聴こえないというのが、本盤の最大の悲劇であります(苦笑)!!それよりも日本語で堂々と唄っている桑名晴子の日本語ヴォーカルの方が味わい深く、出来がいいのはなんともご愛嬌ではありますが(笑)。
そのフェイセス・サウンドを山内テツ流にきっちりと解釈して、卒なく演奏している点は超一流といいますか、やはりサスガであります。山内テツのベースプレイは表情豊かで、同ライブツアーでゲスト参加した元四人囃子の森園勝敏の弾く攻撃的な技巧派ギターとのバトルは、本作一番の聴きどころではないでしょうか。たいへん勉強になります。
尚、本アルバムは1994年にポニーキャニオンからCD選書のQ盤シリーズとして初CD化されましたが、現在は製造中止のため廃盤扱いなのがなんとも残念であります。最近では中古盤でもなかなか見かけることが少ないので、当時あれだけ大量な数が出廻っていたはずのQ盤シリーズ、一体どこに消えてしまったんでしょうか、ね(笑)??
◎TETSU & THE GOOD TIMES ROLL BAND 『LIVE』 (PONY CANYON, PCCA-00675)
01. AIN'T TOO PROUD TO BEG
02. TRAVELLING MAN
03. IF YOU NEED ME
04. 634-5789
05. I KNOW BUT YOU DON'T KNOW
06. WAKE UP(起きなサイ)
07. DON'T YOU NEED SOMEBODY
08. LONG ARE THE DAYS
09. HARD WORKING LOVING MAN
どんなタイプの音楽にもマルチで順応できるギタリスト、という意味では
森園選手はかなり適応能力が高かったんじゃないかと思います。
その後の活動内容をみても、なるほどと頷けますし。
チャーが前座を行っていたというのも有名な話ですよね。
バンドメンバーでチャー以外、唯一日本人で参加していたのは
スモーキーメディスン時代からの仲間である「佐藤準」さんんですね。
あとはチャー自身、海外からスカウトしてきた外国人ミュージシャンで
バンド編成されていたんじゃないかなと思います。
ストーンズのジャンピン・ジャック・フラッシュもこの時代のお箱で(笑)
そーいえば、昔なにかの映像でチャーの一人多重録音による
ジャンピン・ジャック・フラッシュのPVというのも観たことがあります。
正確な番組名タイトルは忘れてしまいましたけど、
たしか「なんとかクリスマスショー」というテレビ番組だったと思います(笑)
テツのバンドはメンバー誰がいるのかも知らないで、森園さんみて盛り上がったりね。
桑名晴子ちゃんの歌もはじめて聴いたな。
彼女はこれの後ソロでレコード出したりね、CMソングにもなったんだ「もっとイマジネーション」なんて曲が。
まあフェイセズっぽいバンドだったわけだけど、当時、もしかしたら今も、以外とこういう雰囲気出せる日本のバンドって無くて、凄く新鮮でした。
後に小原礼がイアン・マクレガンのバンドに入ったりもしたけどね。
この時のオープニングをやったのがチャー。
1st出した後で、メンバーもキーボードの佐藤(だっけ?)以外外人で、たしかアンコールでジャンピン・ジャック・フラッシュやったような気がする。
私がはじめてチャーを観た日です。
客席も豪華、パンタやカルメン・マキ(豪華じゃねーか)がいたりね。
若き私の胸ワクワクの一夜でした。