廃盤日記(増補改訂版)

めざせ!日本全国の中古盤店制覇!(by じみへん)

★レコード・コレクターズ増刊 レココレアーカイヴス 「ジミ・ヘンドリクス」

2008年06月22日 | JIMI HENDRIX
 
先週6月19日に発売になった雑誌レコード・コレクターズ増刊のレココレアーカイヴス 『ジミ・ヘンドリクス』 が発売となりましたー!!税込価格1500円。

過去にレコード・コレクターズ誌で取り上げられたジミヘン特集頁をそのまま丸ごと再掲載したアーカイヴス・シリーズの第3弾ですが、いやー待望の一冊でしたのでこれはうれしい刊行でしたねー。一番最初にジミヘン特集が組まれた1987年7月号以外のバックナンバーはすべて現物を所有しておりますが、こうして一冊にまとめられた事自体が大歓迎ですからね!!これで旧雑誌群の山の中から必要な時に探し出してくる手間と時間が節約できることになると思います(苦笑)。実際、それだけでも個人的には快挙ですよ(爆)!!

肝心の中身の方ですが、一部を除いてほぼすべて初掲載時のまま特集頁全文が掲載されている形がとられております。今でこそ多少古臭く感じてしまう記述も時折混ざっておりますが、その特集が掲載された時代を思い出しながら読み返すと、時代の流れを感じて、なんだか感慨深いものがありました。こういう振り返り記事というのも「温故知新」を考えると、やはりたまには必要なものですね。

圧巻だったのは、本書の目玉企画でもあったカラー口絵「岩井博義氏のコレクション」でしょうか。ジミ・ヘンドリックスのジャケ写真が雑誌未掲載だったものも含めて32ページも巻頭を飾っております。いやーこれは壮観です。さらに本文内でも最初の特集号からスタートした同氏による連載記事「ジミ・ヘンドリクスのレコード(全6回)」もすべて収録されており、やはりこれは完全保存版になるべき一冊ですね。とにかくこれだけのジミヘン関連の情報が一冊にまとまった書籍というのは、世界広しといえどもそうないのではないかと思われますね。こういうところでも日本人の国民性がよーく表れているとは思いますね(苦笑)

願わくば、資料的に充実しているといいながらも、例えば一番気になっているオフィシャルブートレッグ・シリーズの「ダガーレコード」に関する記述やデータがほとんど載っていなかったりするので、これは片手落ちでしょう。できれば、ダガーレコードに関しては、ライターの大鷹俊一氏に一度きちんとした形で記事にまとめてもらえることを希望しますね。ジミヘン・ブートにも造詣が深い同氏ですから、西新宿ネタにも触れていただけるとうれしいんですけどねえ(苦笑)