小林秀雄の今日は菊池寛の話です。菊池寛は大正昭和の文壇の大御所でしたが、作品で名を残したというよりも、文藝春秋の創始者としての名前の方が大きいのではないでしょうか。当時は夏目漱石が押しも押されぬ作家であり、久米正雄や芥川龍之介が夏目を慕っていたのですが、菊池は夏目を評価していませんでした。菊池は食うために文学を書くのであると公言し、純文学よりも通俗小説を書いたそうです。
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