活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【5月22日】

2013-05-22 | 新書

古代日本の超技術ということで、たたら製鉄、巨大仏像(奈良の大仏)などはわかるのですが、極めつけは三内丸山遺跡に見られる、縄文時代の日本ですね。今から5500年前から1500年の間同じ場所で500軒というムラを維持し続けたという事実はとても重いものがあります。1500年ですよ。エジプト王朝に匹敵するではありませんか。黄河文明なんて目ではありませんね。そして直径1m、長さ17m、重さ8トンの栗の巨木を6本、正確に2°内側に傾けて4.2m等間隔に立てる技術(おまけに12進法だったらしい)があったのですから(何に使ったかは全くわかっていませんが)。ピラミッドと肩をはれますね。自分がかつて習った縄文時代は石器時代の延長で、手斧を持って野山を駆け巡る毛むくじゃらな人たちみたいなイメージでしたが、これは日本が誇るべき歴史でありませんか。さらに新潟産の翡翠(ヒスイ)とかがあって交易もあったらしい。その翡翠(非常に堅い)に金属もないのに穴を空ける技術もあったというのですから。
最近は四大文明という言い方そのものも怪しいという意見もあるそうです。新しい発掘が相次いで、色々なところに文明が花開いていたらしいということで、日本もその一角であったのだろうと思うと、ロマンが沸きますね。

「古代日本の超技術 改訂新版」志村史夫 ブルーバックス

コメント
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