本棚にあって何年か前に読んだ恐竜はなぜ鳥に進化したのかというほんを読みなおしていますが、この本はタイトルと内容がちょっとずれています。本の本意は地球の酸素濃度が進化を決めたという推論を著者がたてているもので、原題はOut of Thin Air(薄い大気から生まれる)というものです。生命史は38億年前に生命が誕生したことと、5億年前前後に動物が生まれたということが2大エポックとなっています。5億年前に現代の動物の種類(門)が殆ど生まれたのですね。地球の酸素濃度は現代に至るまで大気比21%で固定されていたのではなく、5億年前などは13%しかなかったと推定されています。酸素マスクなしではいられません。月は地球に近かったので潮汐も大きく潮の満ち引きは15m位もあったとされています。一日も24時間よりもずーーっと短かった。その後の5億年も紆余曲折があったわけで、生命進化は酸素濃度が握っていたとするこの本は今読んでも面白いです。
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