Fleur de sel 塩の華

フランス ボルドー コニャックも近いラロシェル海辺の家でオーガニック素材 新鮮な海と土地の幸の健康料理ご紹介致します。

サボワ地方のロブロッションチーズ

2006-12-16 00:02:34 | チーズ Fromages
今日はフランス数あるチーズの中で最もよく知られそして愛されているチーズの中の一つの フランス東部 サボア地方の ロブロッションチーズ。



 1958年にA.O.C
 原料 生牛乳
 軽く圧縮された生チーズ
 ウオッシュタイプ
 脂肪分 45パーセント
 直径14cmの円形 厚み3cm(450g-550g)と小さい直径9cmの物(240-280g)
 熟成期間 2-4ヶ月 その間外側はビールで規則的に洗われる
 保存温度 4-6度
 

                       中には気泡の穴が開いています。


外皮の色は黄色からオレンジ色そしてピンク色まで。白い模様は?自然のかびです。そしてその皮はとても薄いです。
ロブロッションチーズを一言でというと新鮮 若さ 柔らかさ という表現。
さわやかながらほんの少しかびの匂いが。
しっとり 柔軟 滑らかな中味を口にするとハシバミのほのかな味が広がる如く。

このロブロッションの出現には面白い逸話が。
昔13世紀の事。牧業に携わる人々は牛を放牧する土地を所有する領主又は僧院にその収穫 牛の乳を捧げねば。
もちろん絞って奉献。地代の生産は完了。その大量な牛乳はハードタイプのチーズの生産のために。 
ところで 本当は全部絞り切らなかったのですよ。乳を止めてしまうのです。支払い済んで 2度目に絞る時には途中で止めたためそれは濃厚で豊かな牛乳が取れるのです。
牛乳では保存は利かず そこで自分達で消費するソフトなロブロッションの誕生。
大きな大きなハードタイプのチーズを横に 小さな小さな柔らかく豊かなチーズをちゃんと楽しむ知恵のお話 微笑ましいと思いません?

一年間通して美味しいけれど一番美味しいのはやはり牛がアルプスの高地の草原で草を食む夏から初秋。(冬場から春にかけては村に下らねば。)



そのまま食べて素晴らしく美味しいこのチーズ これを使って凄く有名な一品があるのです。
タルティフレット(Tartiflette)
じゃが芋 ベーコン 玉葱 利用のグラタン。冬の寒い日 スキー帰り(サボワ地方はスキー場が沢山)には最高でしょうね。
娘が言います。 凄く美味しいけれど食べる前と食べ終わった後にスポーツをしなくてはならないわ。と


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