登子の山ある記

唯一の趣味であるハイキングの記録。登山道に咲く花々、山頂からの展望写真を添えて。

東海自然歩道【東京~大阪】第10回;石水渓~紫香楽宮跡2の2

2010-09-28 | 東海自然歩道
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2009年3月2日(月)東海自然歩道【東京~大阪】第1回 高尾山~石老山
2009年3月16日(月)~19日(木)東海自然歩道【東京~大阪】第2回 石砂山~富士浅間神社
2009年4月6日(月)~10日(金)東海自然歩道【東京~大阪】第3回 足和田山~思親山
2009年5月11日(月)~15日(金)東海自然歩道【東京~大阪】第4回 竜爪山~高根山
2009年6月7日(日)~10日(水)東海自然歩道【東京~大阪】第5回 家山駅~新宮池~秋葉神社~市ノ瀬~三河大野
2009年11月15日(日)~20日(金)東海自然歩道【東京~大阪】第6回 鳳来寺~香嵐渓
2010年1月31日(日)~2月5日(金)東海自然歩道【東京~大阪】 第7回 足助~昭和の森~猿投山~定光寺~入鹿大橋~犬山城
2010年3月17日(水)~19日(金) 東海自然歩道【東京~大阪】第8回 岐阜;鵜沼宿~老洞峠~千鳥橋~三田洞~神海
2010年6月14日(月)~19日(土)東海自然歩道【東京~大阪】第9回 神海~
養老


養老~石水渓間は計画中===============



東海自然歩道【東京~大阪】第10回;石水渓~紫香楽宮跡 2の2

9月15日(水)  のち  
加太~柘植⇒亀山ビジネスホテル(泊)

加太駅8:47~牛谷川・自然歩道復帰9:17~板屋集落分岐・林道蛇谷線入口10:35
~林道板屋線終点11:08~加太不動滝12:40~ゾロ峠13:24
~ゾロ峠登り口14:33~余野公園分岐14:47~柘植駅15:20
 
行動時間 6時間33分 18.7㌔
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地形図2・5万;鈴鹿峠




自然歩道に復帰


自然歩道に復帰するなり、チグハグ段差の階段道が
次々に出てくる。
昨日の鈴鹿峠越えより厳しいわ、後半まで体力が持続できるだろうか。

ルート半ばは山中だが林業用のなだらかな土道が続き、この区間で体力回復。

後半、不動滝からゾロ峠間の階段道を何とか乗り切る。

不動滝


終日、曇天。
薄暗い山中で、昼食を摂る気にならない。
猿や猪に襲われそうで・・

開けた河原にベンチがしつらえてある。
ここなら見通しが良い、ランチにする。

丸太3本橋で小沢を渡ること6~7回。


ゾロ峠までくると、雨が本降りになる。


今日は総距離が短くて、おおいに助かる。

余野公園分岐
ここで自然歩道を離脱する


電車に間に合わせようと、余野公園分岐からダッシュする。
残念! 踏切に遮断され目前で電車を見送る。

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往路;アクセス
大阪5:56(東海道線)
⇒草津6:54-7:39(草津線)
⇒柘植8:30-8:31(関西本線)
⇒加太駅8:42

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帰路;アクセス
柘植駅16:07(関西本線) 
⇒亀山駅16:31
~亀山ビジネスホテル(泊)

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9月16日(木) 
亀山ビジネスホテル⇒柘植駅~紫香楽宮跡

柘植駅6:29~南回り合流点7:05~余野公園7:16
~カヤノ木・正覚寺分岐8:25~馬場出・生玉神社分岐9:10
~県境~伊勢廻寺10:11~上磯尾11:18~岩尾池13:10~新田13:35
~隼人橋15:02~紫香楽宮跡駅15:49 

行動時間 9時間20分 30.6㌔
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地形図2・5万;鈴鹿峠・甲賀・信楽










完全雨装備で、歩き始める。
余野公園・南回り北回り合流地点


コースは落ち葉散り敷くフカフカ道が多い。
クッションがきいて足にやさしい。

ヤブラン


竹林


三重県伊賀市馬場出、西山地区内の自然歩道は要注意だ。
おそらく、何年も手入れされていない。
指導標は倒れたまま、
山道への入口に指導標がない、
判読できない朽ちた指導標、
刈り払いされていない、等など
あまりにも、未整備なので、これはひょっとしてコースがつけ変わったのかしらん、
と思い始める。
伊勢廻寺へ無事到達できるか、心もとなくなる。

車道へ降り立った時は、正直、助かったと思った。


三重・滋賀県境


一難、去って又一難、伊勢廻寺へ向かう車道は大型トラックがビュンビュン通る。
この区間こそ、ルート変更してほしい。

伊勢廻寺の路傍休憩所でテイタイム。
依然として、小雨が降り続いているので、屋根付きの休憩所はありがたい。


昭和池から高度を上げていく。

大展望が開ける。見えているのは甲賀地方だとある。
雨もあがったし、ここでお昼にする。



大沢池



ツリガネニンジン


つめた谷林道は車通行禁止、自然歩道専用道になっている。
ここで大事件がもちあがる。
突然、犬に吠えられる。
やり過ごして、歩き始めたら、後ろからスラックスを引っ張るではないか!
ウウツ! 何するだ、奇声を発してストックを振りかざし、犬を追い払う。
しつっこく、犬は後ろから近寄ろうとする。
こちらも、ストレス発散とばかり、日頃出したことも無い大音声と共に
犬を追い払う。
おそらく、十数回繰り返したろうか。
くたびれはてて、後ろ歩きに変える。
それにも疲れて、ストックを振り回しながら前進する。
犬っこも、隙あらば近寄ろうとはするが、吠えなくなる。

一瞬のスキにワンコショット成功


隼人橋からは平坦な道だと思ったら、当て外れ。
ワンコ共々、階段の登降を繰り返す。

紫香楽宮跡近し


2時間で到着するところ、優に3時間以上かかって紫香楽宮跡駅へ着く。


犬は無人駅のホームまでは、どういうわけか付いてこない。
線路のあたりをうろついている。
ここまで助けを求めようにも、人っ子一人通らないルートだった。

察するに、飢えた捨て犬が私のリュック(食料)を狙ったのだろう。

今日はそもそも歩程プランに無理があった。疲れがもろに足にくる。

新田のバス停を通りしな時刻表を見ると、頃合いのバス便があった。
あそこを素通りしたのが運の尽き、野犬には付きまとわれる、足はバテル。

明日、予定している紫香楽宮跡~石山寺を歩くのは無理だ、休養しよう。

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往路;亀山ビジネスホテル⇒柘植駅へのアクセス
亀山駅6:02(関西本線) 
⇒柘植駅6:27

帰路;紫香楽宮跡駅からのアクセス

紫香楽宮跡駅 16:04 (信楽高原鉄道)
⇒貴生川 16:18-16:34(JR草津線)
⇒草津 17:01-17:20 (東海道線)
⇒大阪 18:10 

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2の1

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東海自然歩道【東京~大阪】第10回;石水渓~紫香楽宮跡2の1

2010-09-27 | 東海自然歩道
東海自然歩道第10回;石水渓~紫香楽宮跡駅 2の1




養老~石水渓間は計画中、   にお会いしたくないため、寒くなるまで待機する。

2010年9月13日(月)~16日(木)

《往路》9月12日(日)
JR品川18:40(ひかり)
⇒新大阪21:30

《復路》9月18日(土)
JR新大阪6:08(ひかり)
⇒品川9:03 
   
《日程》
9月12日(日)東京⇒大阪(泊)
9月13日(月)大阪⇒石水渓(泊)
9月14日(火)石水渓~加太⇒大阪(泊)
9月15日(水)加太~柘植⇒亀山(泊)
9月16日(木)柘植~紫香楽宮跡駅⇒大阪(泊)
9月17日(金)大阪(泊)
9月18日(土)大阪⇒東京

《宿》
9月12日(日)大阪実家
9月13日(月)亀山・石水渓野外研修施設
9月14日(火)大阪実家
9月15日(水)亀山第一ホテル
9月16日(木)大阪実家
9月17日(金)大阪実家

《費用》
交通
 JR
  東京~大阪往復¥29750
  大阪~亀山往復¥4300
  柘植~亀山往復¥640 
  貴生川⇒大阪 ¥1450
 信楽高原鉄道  ¥390
 コニュニテイバス¥100
宿
 石水渓野外研修施設 ¥1050
 亀山ビジネスホテル ¥3900

《歩程》

 9月13日(月)   
石水渓へ
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往路;アクセス
大阪13:30(東海道線)
⇒草津14:18-14:27(草津線)
⇒柘植15:09-15:11(関西本線)
⇒亀山15:35-15:55(亀山市コミュニテイバス)
⇒池山西16:30
~徒歩~石水渓野外研修施設受付17:02-(シャワー)17:19
~バンガロー 17:30(泊)

徒歩 43分 2.3㌔
===
地形図2・5万;亀山・伊船


亀山市コミュニテイバスは運賃一律¥100
池山西止まり便が殆ど。

亀山市の施設:石水渓野外研修施設・バンガローに泊る。
シュラフ・携帯コンロ・食器持参。

側を流れる安楽川のせせらぎを聴きながら、眠りにつく。
夢か現か、猪が遊びにきたのか、はたまた地震か、扉がガタガタ
揺れたような~~
***
バス停・池山西



東海自然歩道に合流する


新名神高速道路の下を歩く


石水渓の案内図


亀山市石水渓野外研修施設
バンガローの受付を済ませ、シャワーを借りる(¥100)


付近案内図


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 9月14日(火)  
石水渓野外研修施設~加太

石水渓野外研修施設・バンガロ-5:06~石水渓
~船石林道分岐5:23~安楽越6:23~山女原7:27
~鈴鹿峠9:10~片山神社9:25~坂下10:00~沓掛10:46
~国道1号線11:01~まがき橋・バンドウ11:26
~加太駅分岐・歩道離脱11:47~加太駅12:35

行動時間 7時間29分 21.9㌔
===
地形図2・5万;亀山・伊船・鈴鹿峠






未だ、夜が明けきらない5時、歩行開始する。
景勝・石水渓の流れは、薄暗くて観賞できない。

日の出

安楽越までの林道沿いには、樹木の花が多種咲いている。
ツルアジサイ





タラノキ


ミヤマホツツジ


ハギ


ヤマジノホトトギス


安楽越


かもしか高原から伊勢湾を望む。


山女原に下る道すがら、西方向に高い連山を見る。
京都あたりだろうか。


ホソバヒメミソハギ


葛の花盛り、葛は付近の畑で栽培もされている


鈴鹿峠への階段道


鈴鹿峠


鈴鹿峠の茶畑


芭蕉の句碑





誰の石像?


午後、通り雨がぱらつく。

センニンソウ


今日は舗装道路歩きが殆ど。
三重県の自然歩道標識がでてくる。
「⇒関ロッジ」、「⇒坂下バス停」などの表示に一瞬、戸惑う。

旧東海道・宿場町:坂下宿・沓掛宿を通る。
昔ながらの格子戸が宿屋の面影を残している。
沓掛宿


にら


農婦木像
素朴で気に入る


中津川林道に入り、バンドウで高圧鉄塔の増設工事が
行われている。山を覆い隠さんばかり、おおがかりな工事。


「←加太駅」の標識で自然歩道から離脱し帰途につく。


加太駅

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帰路;アクセス
加太駅12:58(関西本線)
⇒柘植13:10-13:31(草津線)
⇒草津14:20-14:24(東海道線)
⇒大阪15:15

⇒実家(泊)
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2の2
 

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静岡:登り尾

2010-09-19 | 静岡の山
静岡:登り尾

Sクラブバスツアーに参加する

2010年9月9日(木) 

《往路》
新松田駅8:00(貸切バス)
⇒登り尾バス停

《復路》
寒天橋バス停(貸切バス)
⇒新松田駅

《日程》
登り尾バス停~登り尾頂上~新山峠~寒天橋バス停


地形図 2.5万 湯ヶ野

《費用》
¥4000
貸切バス往復

《歩程》
登り尾バス停11:51~林道~山道に入る12:44~直登を敬遠・巻き道に入る
12:57~p845、13:30~東方向への分岐13:39~登り尾頂上14:24~
新山峠15:02~寒天車道出合15:18~寒天橋バス停15:49

行動時間3時間58分 8.6㌔

 豪雨翌日のこととて、往路;東名高速道路・国道246号が通行止め。
箱根越えで行く。比較的、スムースに登山口へ到着。

登り尾バス停から、林道を辿る。
標識はないが、赤テープ地点から山道へ入る。


有るか無きかのうすい踏み跡が尾根へ続く。
p845mへは巻き道をとる。相模灘を見晴らす展望地へいたる。
p845mまで、わいわい、ルートを探しながら歩き、皆に一体感が生じる。
登山口で高度を合わせていない、20人も居るのに、己を含めて誰もが。
而して、正確な現在地を把握できない。

p845mへ折り返し、明瞭な尾根をひたすら登る。
傾斜が緩む。頂上へはあと、ひと頑張りだ。

樹木に囲まれた山頂に三角点がある。


新山峠へ向け下る。


四差路を持つ新山峠から寒天林道へは、あっと言う間に着く。
寒天林道は八丁池口へ通じている。

八丁池口とは逆方向へ林道をトコトコ下る。
ゲートのある寒天橋バス停まで快調に歩く。


待機のマイクロバスで一路帰途につく。


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10年一昔、思い出のキリマンジャロ 登頂

2010-09-04 | その他の山域
思い出のキリマンジャロ登頂

今を去る10年前の登頂紀行

   
    ~~~~~

A社ツアーに参加する

2000年2月10日~20日

《乗り物》
2月10日 関西空港(機乗 12時間)

2月10日 オランダ・アムステルダム空港 15:00(ホテル泊)

2月11日 アムステルダム空港(機乗 12時間)
     ⇒タンザニア・キリマンジャロ空港
     ↓送迎 40分
     アリューシャ・デイクデイクホテル(泊)

2月12日 デイクデイクホテル
     ↓送迎 2時間
     登山口・マラングゲート(標高1900m)

《歩行》

2月12日 マンダラハット山小屋(標高2,690m)で第一夜

登山口・マラングゲート(標高1900m)で
ポーター30名の役割分担が決まるのを、気長に待つ。
ポレポレ~~  悠長迫らない。

ランチをもらい、超スローペースで歩き始める。
ポーターは荷物(登山者が山小屋で使うシュラフ等、個人装備)を頭にのせて
運んでくれる。

ガイドE君が、草むらのカメレオンを見つける。
E君の指に止まり、ゆったりかまえている。
とかげに、そっくりだ。

ポーターのフセインが赤く熟した野苺を摘んでくれる。
フセインは、私のリュックを持ってくれているのだ。
登頂を是が非でも成し遂げるため、依頼したもの。
従って、私は手ぶらで歩く。

休憩の都度、ポーターが温かいテイを配ってくれる。
頻繁な水分補給は高山病対策でもある。

樹林帯の緩い登り坂、陽射しがきついので傘をさして歩く。

歩くこと4時間で、1番目の小屋マンダラハットに到着する。
テイの用意がととのっている。
紅茶・コーヒー・ビスケット・ポップコーンがお替り自由。

テイの後、小屋から15分歩いたところにあるマウンデイクレーター
(火口原)を見物に行く。
マツムシソウ・エリカ・テガタチドリ・ハハコグサが咲いている。

夕食メニュー、スープ・肉&魚ステーキ・温野菜・デザート。
少し離れたキッチンから人海戦術で運んでくる。
料理を配る順番はレデイファーストをしっかり守る。
熱々のステーキの時は、メンバー注視のなか、最初に配るトップの2人だけ
お皿にかぶせたキャップをジャーンと持ち上げるセレモニーをやる。

第1夜は食堂2階の20人部屋になる。
ベッドで明日の用意をしていると、誰か南十字星を知っている人はいない?
との呼びかけ。
ニュージーランドで見た星を思い出しながら、夜空を見上げる。
見つけられない。
オリオン座が見える。

明け方前には、天の川がくっきり見えた。

小屋の外も寒くない。

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2月13日 山小屋(ホロンバハット標高3750m)で第二夜

朝、ポーターが湯を満たした洗面器を配る。
モーニングテイもサービスしてくれる。
高山病予防に水分を多量摂取するよう、添乗員からクレグレも言われている。
配られる度にせっせと飲む。

9時、ホロンバハットへ向けて出発。
下山してくる日本人ツアー客に出会う。
ピークまで登った人と握手し、元気をもらう。

わずかに頭痛をかんじるが、いつのまにか忘れている。
プロテイア・セネシア(イソギンチャクのような形)
トムソンソーニア(槍状で橙と黄色のツートンカラー)
などが花盛り。

ホロンバハットに15時40分到着。
小屋の床下を鼠がチョロチョロ動き回っている。
背中に縦縞が3本ある。

第二夜は4人部屋である。
小屋の配置が判りづらくて、夜中ヘッドランプを灯し、さまよう。
よその小屋を通りかかると、中に居る外人が入口の扉を開けてと、
必死の形相で私に訴える。
どうして中から開かないのか、訳が判らなかったが、自分の小屋で同じ状況が出現
して納得する。
外からだと押しただけで開く。
ガタピシ扉を間違ってキッチリ閉めようものなら「引き手」がとれて無くなっているから
明朝、モーニングテイまで小屋から出られなくなること必定。

夜中、激しい風がしばらく続く。
低気圧でも通過したのかしら。

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2月14日 高度順応日(ホロンボハット3750m泊)
高度順応のため、このハットでもう1泊する。

小鳥のさえずりで目が覚める。
昨夜の風がうそのような上天気。
小屋のそばにある川で、洗面している人もいる。
洗面器のお湯(サービス)で洗うよりも、気持ちが良いのは確かだ。

マウエンジ峰(5149m)の麓を、スローペースで登る。
デイクデイク(鹿)が人を見て、姿を隠す。
ゼブラロックを通り過ぎ、4200m地点に着いたのは、ちょうど正午。
急に曇り始め、雷鳴が聞こえる。
小屋に戻ったのは13時、すぐ昼食。
食欲がない、消化のよさそうな野菜・果物をつまむ。

午後はポーターも時間にゆとりがある。
胸に名札をつけたウエイター達が寄ってきて、オハヨウ・コンニチワなど挨拶語を
教えてと言う。
メモ用紙に、GOOD NIGHT = OYASUMI
など、7単語ほど書いて3人に渡す。
彼らはそれを正確にものにした。

夕食はキツネドンベエ、美味しい。

明け方、ベッドに寝たままで、地平線上の北斗七星をみる。
北極星は見えない。

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2月15日 キリマンジャロ直下の小屋:キボハット(4740m)へ

ホロンボハット(3750m) 8時45分出発、
キボハット(4740m)   14時30分到着

歩くのが辛そうな人が出始める。
20人の足並みがそろわない。
全員、キボハットへ辿りつくも、Hさんは一休みする間もなく、ホロンバハットへ引き返す
羽目になる。
高度を下げたら、ケロッと元気回復するそう。

ガモウバッグに入ったものの血中酸素濃度がアップしないFさんは、明朝ホロンボハットへ
下山することになる。
添乗員2人は、パルスオキシメーターで全員の血中酸素濃度を何度も計って回る。
ガモウバッグに何人も入ってもらったり、てんてこ舞いだ。

18時、夕食にアルフア米が出る。
23時、起床・軽食。
24時、いよいよ頂上へのアタック開始。

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2月16日 キリマンジャロ頂上をめざす

キボハット(4740m)を午前0時 スタート。

私のポーター・アルフレッドは傍らに付き添って歩いてくれる。
真っ暗闇で誰が前を歩いているか、全く分からない。

登り始めてまもなく、私のすぐ前を行く人がフラフラよろけだし、少し歩いては立ち止まる。

ガイドは休憩をかなり長くとる。
寒さに縮こまりながら、満天の星空を見上げる。幸運にも、流れ星を見る。

はるか下方ではヘッドランプの灯が動いている。

隊列が長く伸びる。
高度をかせぐにつれ、眠気が猛烈に襲ってくる。
半分、眠りながら歩く、初体験だ。
息づかい激しい、心臓は、はちきれんばかり。
口が喘ぐ、鼻から口から息を吸う。

延々とザレ道が続く。
一歩進んでは、半歩ズリ落ちる。
靴の長さ(23.5c)2分の1がやっとの一歩・一歩を20歩数えては、立ち止まり岩に寄りかかる。
一歩も前に進みたくなくなる。
星が輝く稜線に、中々近づかない。
こんな辛い登山は初めてだ、申し込んだことを後悔する。
6時20分、稜線に出る手前で日の出を迎える。
まばゆい黄金色をチラと見やるのが精一杯。
感激する余力すら、残っていない。

6時40分 ギルマンズポイント(5685m)到着。
皆の顔が判別できる明るさになる。
写真を撮っている間に呼吸が落ち着く。
ウフルピーク(5892m)を目指す勇気も湧いてくる。

緩やかな登りだが、息苦しいのは変わらない。
火口の縁をトラバースする。
ところどころ雪渓がある。
何組ものパーテイがウフルピークを目指している。

ウフルピーク(5892m) 8時45分到着
ここまで到達しないと見られない氷河を写真に収める。
何層にもなった万年氷河である。

9時、下山開始。

ギルマンズポイント(5685m) 10時に戻りつく。

ここからキボハット(4740m)までは砂走りだ。
ポ-ターのアルフレッドが腕をくんでくれる。
おかげで、2時間でキボハット小屋まで走り下りる。

キボハット(4740m) 12時、帰着。
疲れているがキボハットには、次の登山者が入るので、部屋を明け渡さねばならない。
シュラフや荷物を大急ぎでザックに詰め込む。

ウエーターが卵料理の希望をききにくる。
昼食もそこそこに、三々五々、ホロンボハット(3750m)へ戻り始める。
道すがら、ポーターのフセインとカタコト英語で会話する。
彼は、登山客から貰ったであろうブランド服を着ている。

ホロンボハット(3750m)15時30分到着

夕食時、眠かった。

月光はこうこうと明るい。
夜中でもヘッドランプが要らない。

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2月17日 ウサ ロッジへ
5日ぶりのシャワー

ホロンボハット(3750m)小屋、食堂のテーブルは、満杯。
これから上へ登る客優先なのか、 朝食が1時間遅れる。

ホロンボハット(3750m) 10時 出発
早足で歩く。
道はカラカラに乾ききっているので、前を歩く人の砂埃をもろに受ける。
マスクが必需品だ。

病人を乗せた三輪車が通り過ぎる。ポーター3人掛かりで下っていく。
多分、高山病にかかった人であろう。

登山口のマラングゲート(1900m) 16時30分到着
カメレオンが、再び姿を見せる。
頭をもたげる様子や、細い緑色の足指を興味深く、観察する。

ポーター達とは、ここでお別れだ。
フセインのアドレスをメモする。

ウサロッジまで車で1時間。

5日間の汗と埃を、シャワーで流す。
夕食は生バンド演奏を楽しみながら、頂く。
オイルフオンデュに舌づつみ、至福の時が流れる。
黒人シンガーの歌声に聴き惚れる。

登頂の喜びをはがきにしたため、ホテルで投函する。

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2月18日 サフアリを楽しむ
アリューシャ国立公園

キリンは遠くからでもそれと見分けられる。
天敵にも狙われやすいのではないだろうか。
猿、バッフアロ、鹿etc
中でも、フラミンゴの大群は圧巻だ。
湖をピンク色に染め尽くすフラミンゴが一勢に飛び立つ様は
見もの。

しかし、赤道直下のきつい陽射しが私には耐えがたく、楽しめない一日だった。

ホテルへ帰る車中から、メルー山(4565m)が青空にクッキリ聳え立つ
雄姿を見る。

ホテルでデイナーのあと、キリマンジャロ空港へ向かう。

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2月19日~20日 帰国

アムステルダム空港では 乗り継ぎ便を6時間待つ。
この時間を利用し、アムステルダム市内見物へでかける人もいる。

一世一代の挑戦を終えて、関西空港へ帰り着く。

THE END