登子の山ある記

唯一の趣味であるハイキングの記録。登山道に咲く花々、山頂からの展望写真を添えて。

東海自然歩道【東京~大阪】第3回 足和田山~思親山;その3

2009-04-20 | 東海自然歩道
東海自然歩道【東京~大阪】第3回 足和田山~思親山;その3

4月10日(金)

バス停・西根熊7:28⇒バス停・徳間7:38(ここから歩き始める)~七ツ釜滝~奥山温泉9:17~林道終点・田代峠分岐10:33~田代峠11:19~徳間峠入口12:56~【山中彷徨2時間30分】元に戻る:徳間峠入口15:26~バス停・大平16:10=行動時間8時間42分 
【地形図2.5万;篠井山 ・和田島】



朝一番の町営バスに乗って、根熊から徳間へ戻る。
徳間から、昨日の続き、自然歩道ルートを歩き出す。

今日は2回、道間違いをやらかす。
1回目は早い段階で、指摘してくれる人があり、傷は浅くて済んだ。その方が「どこへ行くの」と訊いてくれなかったら、ズンドコズンドコ違う方向へ進むところだった。
2回目は、我ながら心にグサリとくる大失態。
まさに山中彷徨、どこに向かうの?どこへ帰るの? 
小さなラッキーがいくつか重なって元の吊橋へ偶然に戻った時には、嬉しくって
天にも昇る気持  


~~~~~~~~~~~

朝食前に宿のまわりを散歩する
【福士川、最奥にガレが良い目印になる七面山が見えている】


【鴨さんも、お散歩】


【シロバナノヘビイチゴ】


【キランソウ】


根熊山荘 
↓町営バスに乗車する。定刻より3分早く発車したバスを挙手して停める。あぶない所だった。
バス停・徳間  スパッツを着けて、ヤマヒルに備える。いざ出発。

【風吹きの滝】


七ツ釜滝  立ち寄らず、素通り

ヤマザクラが山肌を彩る


ブナの芽吹き


サクラの巨木


滝が若緑につつまれる


【鮮やかなミツバツツジ】


【福士川渓谷】


奥山温泉

【どこまでも広がる青空】しゃがんで写真を撮ったりする
左に田代峠への山道が分岐することに気付かず、直進してしまう。


【山腹の擁壁工事】あの工事現場下まで、行ってしまう。
写真に写っているショベルカーのおじさんが道間違いを教えてくれた


【道を間違えたお陰で?きょうも富士山を拝む】負け惜しみ


【田代峠への分岐に戻ってくる】樹木の幹に白ペンキで「←田代」とある。
他に標識はない


【苔蒸した桟橋】


【田代峠】 山梨県よ、さよなら。ここから静岡県に入る


登山道出口 テーブルがある所で昼食を摂る。
山道が終わり、舗装林道を興津川沿いに降っていく。


【徳間峠分岐指導標】 道を間違う
①舗装林道を行くか、山道を行くかの選択だと思った
②徳間峠の位置を地図で把握していなかった


【吊橋】③当然、吊橋を渡るものと決めてかかっていた。
ここでも地図を確認しなかった


【赤布とペンキに頼って尾根を登る】④徳間峠へは沢沿いなのに、赤テープに誘導されて尾根をグングン登る。



行けども行けども徳間峠へ辿りつかない。
さすがに、ここらで戻ろうと決める。
行きは良い良い、行きしな沢へ降りるときに足場が悪く尻セードで降りた箇所がある。虎ロープを渡してあるが、高くてロープに手が届かない。
高巻くことにする。地滑りを起こしている箇所だ、30分ほど奮闘の末、高巻きに成功する。
⑤そこに上がると、仕事道が通じている。その道を辿ることにする。
ここも、通ってきた道に戻るべきだった。
最近、杉の間引き伐採をしたばかりのようだ。横倒しに放置してある杉を何度も乗り越え、伐採跡を辿る。
そうしたら、なんとピッタシ吊橋に戻った。
あとから冷静に思い返すと、吊橋へ戻るのが絶対条件だった、そうでないと対岸へ渡り返せないのだ。
良かった良かったと単純に喜んでいる場合ではない。


徳間峠入口に戻る 
 小走りで先を急ぐ。バスの時間が迫っている。 

 後ろからきた軽トラックを停めて、ヒッチハイクをお願いする。
↓3分間ほどだろうか、車に乗せていただく。
バス停・大平・・なんとかバス時刻に間に合う
 バス停に居合わせた地元の人に、徳間峠で迷った話をする。
 徳間峠で、この3月、迷った人の救出騒ぎがあったそうだ。
 同じ騒ぎを起こさなくて良かったこと!
 

 バスを乗り継いでJR清水駅へ到着する。清水駅東にある「清水テルサ」で日帰り入浴する。
サンドイッチとアイスクリームを買い込み、高速バスの乗客になる。
バス車中で今更だが、地形図をじっくり眺める。


その1

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東海自然歩道【東京~大阪】第3回 足和田山~思親山;その2

2009-04-19 | 東海自然歩道
東海自然歩道【東京~大阪】第3回 足和田山~思親山;その2

4月8日(水)

猪ノ頭;水口屋 8:00出発~小田貫湿原8:52~長者ヶ岳登山口9:08~ 長者ヶ岳11:00~ 上佐野・佐野清涼荘14:32(泊)=【行動時間6時間32分】
【地形図2.5万;人穴・上井出】



長者ヶ岳から上佐野へ降る道は、これで東海自然歩道?と首をかしげたくなる。
整備不十分のまま、荒れるにまかせてある。

宿泊した佐野清涼荘は自炊派におススメの施設、新しくきれい・広々ゆったりしている・設備が整っている。



猪ノ頭;水口屋 

小田貫湿原・・ 期待していた湿原の花には、一木一草もお目にかかれず


長者ヶ岳登山口 

長者ヶ岳 
休憩中の女性3人組と暫し談笑、気さくな人達で、心底愉快な気分になる。
富士山を眺めながら、昼食を摂る。 

【南アルプスを望む】長者ヶ岳から


上佐野分岐 
足元ばかり注意していたら、分岐に気付かず、危うく通り過ぎてしまいそうになる。
ここから悪路が始まる。
急斜面の崖ッ淵をトラバースする。道幅は狭く、ガレている。
踏むと上から砂利がザザザッーと落ちてくる。
伐採した樹木をルート上に放置してある。
赤テープはひんぱんに付けてある。
1ヶ所、沢の源頭を高巻く所は、登りになるので、頭上を見上げるとテープが導いてくれる。

神経を使う道だった。2度と通りたくない。
上佐野集落で、清涼荘への道順を尋ねる。ひどい道をよく降りてきたなとほめてくれる!
↓  
【エンレイソウ】

【ネコノメソウ】

【イチリンソウ】

【ハシリドコロ】


【佐野は茶どころ】


上佐野集落;佐野清涼荘
【宿泊した清涼荘】学校跡地に建つ南部町営施設。風呂・洗濯機・寝具あり

【台所で夕食をつくる。雑煮・ポテトサラダ】ガスコンロ・電子レンジ・鍋・茶碗・冷蔵庫、完備
食材持参、ゴミ持ち帰り
 

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4月9日(木)

佐野清涼荘 5:32出発~佐野峠7:00~思親山7:47~八木沢・源立寺9:51~JR身延線・井出駅10:29~真篠~向田12:56~鯨野13:15~上徳間峠(大野段)13:55~バス停・徳間15:04⇒【送迎】西根熊集落;根熊山荘15:10(泊)=行動時間9時間38分
【地形図2.5万;南部・篠井山】



地元の人と話す機会がある毎に、ヤマヒルがいるか尋ねる。全員が、いると断定する。
幸いにして、今回はヤマヒルが私を避けてくれる。

予約の段階で、徳間にある宿には、一人は受けていないと断られる。
自然歩道から外れるが、余分に歩く覚悟で根熊山荘を予約してある。


佐野清涼荘 

【佐野集落の茶畑】


佐野峠

【カタクリ】一輪だけ咲いていた


【スミレ】


【ヤマルリソウ】


【モミジバイチゴ】


思親山から富士山を見る



八木沢・林道出合
茶畑の手入れをしているおじさんに井出駅への道を確認する。
ここは高級なお茶の産地らしい。

八木沢・源立寺 



JR身延線・井出駅からは篠井山が迫ってみえる。陽射しを避けて、駅待合室でお昼にする。電車を待っているおばさんは、今晩の宿泊地・根熊の人だという。一人歩きしている私にあきれている。


富栄橋
この橋で富士川をわたり、ヤマヒルの生息圏に足を踏み込む
標識を探していたら、通りがかりの車から、「お一人? どちらから、みえられたの?」と声がかかる。
その人に真篠への道を尋ねる。

【真篠・ヤマモモの大木 】
さっきの車の人が甘夏を手に、後ろから小走りでおいかけてくる。単独で東京くんだりからやってきて、歩くおばさん(私)に興味をもったらしい。しばらく一緒に歩く。「東京へ仕事に行った折、新宿御苑で花見をしたがあまりの人出に酔ってしまい早々にひきあげた。ここでは桜を一人占めして見られる」
昼ごはんの支度をしなくては・・と帰られる。人懐こいお人柄の方だ。


尾根上
高圧線鉄塔横を通る。舗装林道をくだり、右折して山道へ入る。

登山道出口
↓橋を渡り、自然歩道は北上して市小路・六地蔵公園を通るようだ。
 私は古いガイドブックの旧ルートを行く。

向田・・桃の下で優雅にランチ


鯨野からの富士山


↓上徳間峠まで一山ピークをきわめるほどのあなどれない登りである。
 
大野段=上徳間峠
  上徳間峠へ到達すると、舗装林道が通じている。
  ハァハァ登ってきただけに、これを見るとガックリくる。


【上徳間峠からの富士山】


↓自然歩道は上徳間峠からバス停・徳間まで林道を降る。
 途中、林道をはなれ「徳間へ」の標識に従う。
 これが間違いの元、後悔先に立たず、降り始めてわかったが、ひどい悪路である。尻セードで降りる箇所もあり。
 いまさら登り返すのもえらいしなァ。 
赤テープは最後まであったのが、まだ救い。
【サバイバル・ショートカット・ルートが終わり、自然歩道が見えた時は正直ホッとした】


バス停・徳間  
 根熊山荘へ電話してみる。ラッキー! 車で迎えにきてくれるという 
↓歩けば1時間かかる
西根熊集落;根熊山荘(泊)

その3

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東海自然歩道【東京~大阪】第3回 足和田山~思親山;その1

2009-04-16 | 東海自然歩道
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2009年3月2日(月)東海自然歩道【東京~大阪】第1回 高尾山~石老山
2009年3月16日(月)~19日(木)東海自然歩道【東京~大阪】第2回 石砂山~富士浅間神社
2009年4月6日(月)~10日(金)東海自然歩道【東京~大阪】第3回 足和田山~思親山
2009年5月11日(月)~15日(金)東海自然歩道【東京~大阪】第4回 竜爪山~高根山
2009年6月7日(日)~10日(水)東海自然歩道【東京~大阪】第5回 家山駅~新宮池~秋葉神社~市ノ瀬~三河大野

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東海自然歩道【東京~大阪】第3回 足和田山~思親山;その1

2009年4月6日(月)~4月10日(金)

行程
富士ビジターセンター~足和田山~鳴沢氷穴~本栖湖(泊)
~A沢貯水池~麓集落~猪ノ頭集落(泊)
~小田貫湿原~長者ヶ岳~上佐野(泊)
~思親山~井出駅~鯨野~上徳間峠~徳間(泊)
~奥山温泉~田代峠~バス停・大平


《往路》4月6日(月)
新宿西口高速バス乗り場7:10
⇒富士急ハイランド8:50

《帰路》4月10日(金)
バス停・大平16:15(静岡鉄道バス)
⇒但沼車庫16:51-17:12
⇒JR清水駅前17:47-19:00(高速バス・しみずライナー)
⇒東京駅21:39

《宿》
4月6日(月)本栖湖;湖水祭 
4月7日(火)猪ノ頭;水口屋 
4月8日(水)上佐野;佐野清涼荘 
4月9日(木)西根熊;根熊山荘 

《費用》
交通費 行き 高速バス ¥1700
     帰り 静岡鉄道バス ¥1130
       高速バス ¥2800

宿代 本栖湖;湖水祭 ¥8500(2食)
   猪ノ頭;水口屋 ¥6800(2食)
   上佐野;佐野清涼荘(自炊) ¥2000(寝具レンタル込み)
   西根熊;根熊山荘 ¥6800(2食)

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《行程》
2009年4月6日(月) 




富士急ハイランド 9:16出発~ 富士ビジターセンター9:29~ 足和田登山口~ 足和田山12:14~三湖台13:43~紅葉台~鳴沢氷穴14:55~精進移住地前~バス停・本栖入り口;湖水祭17:50(泊)=行動時間8時間34分

【地形図2.5万;富士吉田・鳴沢・精進】

バスを降り、良い気分で、意気揚々と歩き出す。
いやさところが、3時間半経過した頃、右靴底が半分はがれてしまうというハプニングに見舞われる!
足和田山でゆっくり昼食をとり、いざ、下りかけたらパクパク変な音がする。
アリャリャ、靴底がブランブラン剥がれている。
一瞬、青くなる。
紐類として唯一、所持していた幅広ゴム紐で靴底の土踏まず部分をグルット、甲まで固定する。
なんとか歩ける。行ける所までこれで歩こう。
紐が磨り減らないよう、右足はできるだけ柔らかい所に着地する。
幸い、靴先部分はくっ付いている。
明日以降の計画をどうしようか、グジグジ悩み続ける。
足和田山から宿まで5時間、パクパク、音を奏でながら、靴底は持ちこたえた。
不幸中の幸いと言えようか。
明日は山旅を中断して帰宅しようと心も決まる。
本栖湖の宿「湖水祭」にチェックインするなり、明日以降予約してある宿3軒に断りの電話をいれる。
つらつら考えるに、靴底は劣化していたのだ。10年間、仕舞いこんでいた靴だった。

~~~~~~~
富士急ハイランド  

富士ビジターセンター・・・センターを回り込むように、溶岩道に入っていく。


【剣丸尾溶岩流に1100年かけて植物が復活】


船津口登山道
↓ ここらあたりで右折標識を見落とし、直進してしまう。
  畑仕事している人が、正しい道を教えてくれる。
  富士山の自然ボランティアをしている人だった。
河口湖ラケットクラブ

国道139号
↓ 
大田和入り口    

足和田登山口  


足和田山p1355m

【湖は樹木にさえぎられ、湖面が見えづらい】足和田山頂から



西湖分岐  


三湖台p1202.6m・・・西湖を隔てて対岸に鬼ヶ岳・十二ヶ岳がそびえる
 
【青木ヶ原樹海を眼下に見下ろす】ここ三湖台から、青木ヶ原樹海へ下り、端に見える精進湖まで樹海ロードを歩き抜ける。

【富士山も姿を見せる】三湖台から



紅葉台p1164.7m

【青木ヶ原樹海の真っただ中】


鳴沢氷穴・・・リュックを預け、長靴を借りて、溶岩洞窟の中を下って行くと、大きな天然氷柱を見る

富岳風穴分岐  

精進登山道分岐 

精進移住地前  

バス停・本栖入り口;ペンション湖水祭(泊)       
 相客は、ゆったり4連泊滞在して、ヒメマス釣りをたのしんでいる青年。
 釣果の魚は、持ち帰らず放流してあげるそうだ(キャッチ&リリースというらしい)

 夕食、熱々の生椎茸バター焼き、椎茸は自家栽培・肉厚で旨みが詰まっている。
 豚の角煮はくさみが無い。豚肉の下処理が肝要、まず焼いて脂を落とす、次に茹で て脂を落とす、一晩置いて固まる脂を捨てる、それから味付けをすると教わる。
 沖縄料理ラフテーに似ている。

 明朝、帰宅する時に乗車する河口湖行きバス時刻を調べてもらう。

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2009年4月7日(火) 

魔女の奥様がシンデレラシューズをこの私にプレゼントしてくださった     2足も!
昨日、青木ヶ原樹海をパクパク歩きながら、夢想したシンデレラシューズ物語が現実に起こった。
朝食後、バスの時間まで余裕があったので、宿の長靴を借りて散歩にでかける。自然歩道の標識を見かける。
長靴の履き心地が良い。
ここでヒラメク~。この長靴をお借りできたら、山旅を続けられる。
宿へ戻り、お願いしたら、快く承諾してくださった。
ヒャー、嬉しい。
キャンセルした3軒の宿を再予約する。
リュックを詰め直す。
太っ腹の奥様はこの靴も良かったら予備に持っていってとスポーツシューズも差し出してくださる。
お握りとバナナもくださる。感謝、感激、雨、アラレ・・




ペンション湖水祭9:16~バス停・県境10:33~端足峠分岐~A沢貯水池11:40~根原吊橋12:25~朝霧高原休憩地~麓集落14:01~朝霧グリーンパーク~猪ノ頭中学校~陣場の滝15:25~民宿水口屋16:00(泊)=行動時間6時間44分

【地形図2.5万;精進・人穴】

ペンション湖水祭

【ペンション湖水祭のすぐ側を自然歩道サブルートが通る】


バス停・県境

休憩舎
↓ツーリングスタイルの女性が腹ごしらえしている。
 竜ヶ岳を目指すという。
端足峠分岐


A沢貯水池からダイヤモンド富士で有名な竜ヶ岳を望む 昼食を摂る。長靴からスポーツシューズに履き替える



根原吊橋



朝霧高原休憩地
↓ 草原の鳥をウオッチングしている人がランチ中

牛舎と牧場



麓吊橋から毛無山が見える



朝霧グリーンパーク

猪ノ頭中学校


【陣場の滝】 水場があり、20Lタンク持参で水汲みにきている。



【湧水でワサビ栽培をしている】



【富士山をバックに鯉のぼりが泳ぐ】猪ノ頭



バス停・猪ノ頭;民宿水口屋(泊)
【富士山】 宿から

【紅富士】夕日をうけ、刻々と薄紅色に染まっていくのを飽かず眺める

【夕食はマス尽くし】 宿は鱒養殖場の真ん前にある

【フジザクラ】


 「ペンション湖水祭」の奥様がプレゼントしてくださったスポーツシューズのお陰で、スイスイ先へ進めた。
「早く着いたね」と猪ノ頭・水口屋の女将さんが驚くぐらい~
珍しいことに、今日は一度も道間違わなかったし・・


その2

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