登子の山ある記

唯一の趣味であるハイキングの記録。登山道に咲く花々、山頂からの展望写真を添えて。

北アルプス:西穂山荘

2006-07-29 | 北アルプス
2006年7月26日(水)~28日(金)

コース・到着時刻:7月27日(木)新穂高ロープウェー西穂口9:15~西穂山荘11:49-12:40~丸山13:10~ピーク13:27~往路を戻る~西穂山荘14:10(泊)=行動時間・4時間55分
7月28日(金)西穂山荘5:55~迷い沢7:17~上高地・西穂高岳登山口10:35-11:00~河童橋11:35~上高地バスセンター11:45=行動時間・5時間50分



熟女5人グループでスローな登山を実践する。
計画段階からコースタイムは2倍を見込む。
歩行時間予想は見事に当たる。

目標は西穂独標である。
ガス・雨・風で皆の戦意喪失。
続々戻ってくる他のグループも独標まで到達していない様子。
ハイマツに赤い実が付いていないので、雷鳥が現れる可能性もなさそう。
我々も丸山の先でリタイアーする。

27日(木)

前日26日、東京を夜行バスで発つ。
27日朝6時30分、バスは新穂高ロープウエー第2乗り場に到着。
運転開始を待って、始発ロープウエーに乗り込む。
あいにくの雨とガスで、一番楽しみにしていた穂高連峰眺望は全く望めない。

レインウェアーを着込み、手廻しよく防虫スプレーを振り掛け、歩き始める。
後続に次々追い越される。
花を愛でながら、そろりそろり歩を進める。

【クガイソウ】


【キヌガサソウ】


【カニコウモリ】


【サンカヨウ】


【オオバミゾホウズキ】


【ハクサンフウロ】


【クルマユリ】


お花畑を過ぎると、西穂山荘はすぐだった。

ストーブを焚いてある小屋で、豚汁を注文し、ゆっくり昼食タイムとする。

小屋に荷物をデポし、丸山に向かう。
雨・ガス・風は止みそうにない。
リンネソウの花、満開。
丸山先のピークで引き返す。

【丸山】


【リンネソウ】


【ウサギギク】


【ハクサンシャクナゲ】


【ネバリノギラン】


【トウヒレン】


【シナノキンバイ】


西穂山荘に戻るや、生ビールで乾杯。
ホロ酔いと夜行バスの疲れで、バタンキューお昼寝してしまう。

夕食時、食堂が満席になる程には宿泊客がある。
隣席の5人グループは明日、北穂高岳まで縦走するという。

7月28日(金) 

【霞沢岳】西穂山荘から


午前中はなんとか天気がもちそうである。
朝食を弁当にしてもらい、小屋で食べてから出発する。
ルートは急坂の下りが連続する。

進むほどに焼岳が見えてくる。

【焼岳】


花が両側に咲き、見飽きない。

【グンナイフウロ】


【ムラサキツリバナ】


【ニリンソウ】


【エンレイソウ】


【シラビソの原生林が続く】


やっと平たい道になる。
緑色の実をつけたツバメオモトが群生している。

【イチヤクソウ】


【タマガワホトトギス】


【サワギク】


【センジュガンピ】


【上高地に到着】


【河童橋】


これから入山するグループがストレッチをやっている。
ポツリポツリ雨が落ちてきた。


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中央アルプス:南駒ヶ岳~赤梛岳~仙涯嶺~越百山

2006-07-15 | 中央アルプス
2006年7月13日(木)~14日(金)

コース・到着時刻:13日(木)今朝沢橋4:00~福栃平4:47~北沢尾根登山口5:26~五合目6:38~北沢尾根3等三角点(2411.0m)8:27~南駒ヶ岳10:57~赤梛岳11:38~南駒ヶ岳12:23~仙涯嶺13:40~越百山14:53~越百小屋15:36(泊)=行動時間11時間36分

14日(金)越百小屋6:00~福栃平8:21~今朝沢橋9:00=行動時間3時間





13日(木)

小雨・強風・ガスの中、北沢尾根・標高差1760mを黙々と登る。
ミネズオウ・イワウメなど高山植物の歓迎を受け、疲れが吹き飛ぶ。

【長大な北沢尾根】 翌日、写す


【ミネズオウ】


【イワウメ】


【ミネカエデ】


【チョウジコメツツジ】


【チングルマ】


【ツガザクラ】


【ウスユキソウ】


【アオノツガザクラ】


笹の刈り払いがなされ、指導標もあり、コース整備は行き届いている。
頂上が近づくと、岩場が続く。
リーダーにフォローしてもらいながら進む。
「頂上まで45分」の標識からが長い道のりだった。

山頂標識が見えた時は歓声をあげる。
単独行が休んでいる。
私達と逆まわりに、越百小屋から来て、北沢尾根を下るそうである。
山頂は今まで以上に強風・ガスが吹き荒れている。
【南駒ヶ岳】


【南駒ヶ岳の山容】 翌日、写す


リーダーは強風を物ともせず、赤梛岳に向かう。
エーッ!この風をついて、行くの?
ガスで周りの山はなーんにも見えない。
雨滴がついて用を成さないメガネはとっくに外してしまった。
裸眼のほうがまだましである。
【赤梛ノ頭】


強風にあおられるのにも慣れてくる。
南駒ヶ岳に戻り、岩陰で風をよけながら、昼食タイム。
寒いうえに、手がかじかんで自由がきかない。
味わうゆとりもなく、飲み込むように早食いする。

長居は無用とばかり、仙涯嶺に向かう。
標高差200mを延々と下り、岩場を何度か越えると山名のうすれた標識がある。
ここが仙涯嶺かな。
後ろにボーット見えているのも仙涯嶺っぽいけど。
【仙涯嶺】


【仙涯嶺の山容】 翌日、写す


危険な岩場を無事クリアーした気の緩みか、越百山は未だか未だかばかり思いながら進む。
疲れもピークである。
最後まで止むことを知らない強風・ガスのなか、越百山頂にほうほうの体でたどり着く。
【越百山】


稜線を少し下った場所にある越百小屋に投宿する。
3月の大雪で家屋が一部倒壊したという。
突貫工事中であった。

濡れたレインウエアーなどの始末を終えるとストーブの前に陣取る。
冷え切った身体がじんわり温まってくる。
心尽くしの夕食を頂き、重ね着してふとんにもぐりこむ。


14日(金) 

昨日とうってかわって、青空が広がる。
オオシラビソの原生林が続く中を下る。
【シラビソ原生林】


今、まさにオサバグサの花盛りである。
斜面一面をうづめ尽くす。
【オサバグサ】


御嶽山が見える。
【御嶽山】


「下ノコル」の水場で空のペットボトルを満たし、重いのに自宅へ持ち帰る。
ゲート近くでこれから登る男性3人組とすれ違う。
「お天気でよかったですね」「お早いですな」と挨拶をかわす。

「恋路の湯」で入浴。
温泉前にあるお蕎麦屋の蕎麦と五平餅はとびきり美味しい。
地元の奥さん達の手作りである。
五平餅の土産は家で好評だった。


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岐阜:御前岳

2006-07-02 | 北陸・東海
2006年6月29日(木) ~30日(金) 

コース・到着時刻:29日・森茂林道入口ゲート5:13-森茂峠6:27ー森茂橋7:34-一ノ谷8:43ー二ノ谷9:10-三ノ谷10:58-御前岳頂上14:06-三ノ谷登山口16:09-二ノ谷17:20(幕営)=合計12時間07分
30日・二ノ谷6:20-一ノ谷6:33-森茂橋7:55-森茂峠9:15-森茂林道入口ゲート10:18=合計3時間58分



1等三角点百名山の御前岳について行く。登山道がなく、藪こぎが必須という。

施錠されているゲートから歩き始める。(下山後、写す)


森茂峠を越え、一ノ谷までは広い林道を行く。
【森茂峠の祠】


一ノ谷から三ノ谷間は供用されていない林道跡をたどる。
登山者の踏み跡はあるが荒れるにまかせてある。


三ノ谷直前に崖崩れ跡を2ヶ所通る。
足場はガラガラ崩れる、掴む岩や木の根がない、足を滑らせると、谷底へ真っ逆さまは必定という悪場。
リーダーにフォローしてもらう。


三ノ谷の崩れた橋脚。
左岸から御前岳に取り付く。
標しは何も無い。


行く手を遮る木を跨いだり、くぐったり。
そのうち、笹もあらわれ、大幅にスピードダウン。


笹藪が猛威を振るう時期に当たってしまった。
両手で笹をかきわけ、足を高く持ち上げまたぐ。
踏み跡はなく、笹が密生している。
足を高く上げないことには前進できない。
笹との格闘で体力を使い果たす。
山頂にたどりつけるか、不安がよぎる。
熊を追い払っているのか、リーダーが大声で呼ばわっている。
山頂に着いたのだ。
【左端が御前岳】


【御前岳の山容】


【御前岳山頂】


【笹原から御前岳を振り返る。後方は猿ヶ馬場山】


下りは両手で笹を掴まえ、滑るように降りる。
ルートファインディングはリーダーにお任せ。
「三ノ谷沢へ下りがちなので要注意、登る時に周りの景色(なかでも特徴ある風景)をよく見て覚えておく」が肝心。

崩落している崖は1ヶ所を高巻き、もう1つも慎重に通過する。

二ノ谷でテント泊。
両耳たぶ・両まぶたをぶよに刺され、痛く痒い。
沢のせせらぎが疲れた心身を癒してくれる。

二日目は花を写しながら林道ゲートへ戻る。

森茂峠で降りだし、レインウェアを着込む。

日帰り温泉で、両脛に無数の内出血痕を認める。
笹がいかに手強かったを物語っている。
サッカー選手の真似して、脛当てを装着しておけばよかった。

藪百名山があるなら、御前岳を推挙するワ。

【リョウブの蕾】


【ナルコユリ】


【ヤマユリ】


【ギボウシ】


【ササユリ】


【トリアシショウマ】


【オドリコソウ】


【チダケサシ】


【ヤマボウシ】


【マムシグサ】


【ヤマサギソウ】



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