登子の山ある記

唯一の趣味であるハイキングの記録。登山道に咲く花々、山頂からの展望写真を添えて。

北海道 : 暑寒別岳・夕張岳・芦別岳 その2

2008-07-10 | 北海道
北海道 : 暑寒別岳・夕張岳・芦別岳 その2

7月3日(木)
《夕張岳登山》

夕張岳ヒュッテ03:30~【冷水コース】望岳台5:58~夕張岳8:11~
【往路を戻る】夕張岳ヒュッテ11:20=行動時間7時間50分
《芦別岳登山口へ移動》
夕張岳ヒュッテ13:00(タクシー所要45分)⇒JR新夕張駅13:45ー14:07⇒新得駅15:08
バス停・新得役場前17:55(拓殖バス)⇒バス停・山部駅19:13ー(ふれあいの家に迎えを頼む)19:18⇒山部自然公園太陽の里“ふれあいの家”19:23(泊)



固有種のユウバリソウは最盛期が過ぎている。
シロウマアサツキが紫色の蕾をつけ、登山道の両脇にびっしり行列して迎えてくれる。
花の種類が多く、密生度も高い。

北海道の山々をマイカーで周っている単独行2人と頂上で一緒になる。
うち1人は天候次第で明日、芦別岳に登るという。

予定より4時間も早く下山できそうなので、迎えのタクシーに連絡をとろうとするが携帯が通じない。
ここ夕張岳では、コースタイムの予測がおおきく外れた。

下山途中、大勢の人が登ってくるのに出会う。
人気の山である。

夕張岳ヒュッテでリュック荷物の整理をしていると、頂上で会った人が馬ノ背コースから下山してきた。
マイカーで富良野へ出る彼に、これ幸いと、タクシー会社への伝言を頼む。
この作戦が成功して、2時間早く新夕張駅へ着く。
新得へ行く特急に乗り込む。
この路線(JR石勝線)は特急料金が不要だそうで、東京で発券した特急料金を払い戻してもらう。

新得でバスを3時間待つ。
5年前、トムラウシへ登った時、新得駅前の旅館に泊まった。
その時、旅館の女将に聞いた町営温泉が、新得駅そばにあったので時間つぶしがてら、入浴する。
トムラウシ温泉の源泉をトラックで運んできている。
温泉はツルツル、いかにも山の疲れがとれそう。

バス乗り場を確認しておこうと、町中をブラブラ歩く。
図書館がある。シメシメ、ここで待たせてもらおう。

セブンイレブンで買った夕食をバス内で食べる。
隣席の人が、バス車窓から見える芦別岳を教えてくれる。


【冷水ノ沢】


【馬ノ背コース出合】


【前岳を巻く】


【滝ノ沢岳を左に見る】


【望岳台】


【夕張岳山容】


【ガマ岩・男岩】


【ユウバリソウ】咲き終わり


【夕張岳山頂を望む】


【夕張岳山頂】後方に明日登る芦別岳が屹立している


【冷水コース登山口】


【夕張岳ヒュッテ】


7月4日(金)
《芦別岳登山》

“ふれあいの家”3:30~貯水池前・登山口【新道コース】~見晴台~鶯谷~半面山~雲峰山~芦別岳山頂8:43~【往路を戻る】~見晴台11:07~登山口12:17~ふれあいの家12:40=行動時間9時間10分
《空港へ移動》
“ふれあいの家”(送迎)15:00⇒JR山部駅15:05ー15:32⇒滝川駅16:52ー17:00⇒札幌駅17:50ー17:55⇒新千歳空港駅18:31
空路・新千歳空港20:30⇒羽田空港22:00



雨が降り続く。
もやがかかり、周りの景色も見えない。
カメラは一日中、仕舞いこんだままである。

昨晩は22時就寝、今朝02時起床、寝不足である。
身体が酸素を欲しがっている。
生あくびを20連発

花はポツポツある。
咲きかたが他の山と違い、群生していない。
ポツンポツンと距離をおいて咲いている。
それでも山頂直下には、お花畑が広がっているのが、霧をすかして見える。
しずくをつけたエゾグンナイフウロがはっとするほど色鮮やかだ。

山頂近くに雪渓があるが、登山道の雪は解けている。
山開きがあったのか、最近笹の刈り払いをしたようだ。
おかげで道迷いの心配もない。

芦別岳では、4人組に会っただけである。
今朝、登ったのと訊かれる。
夜明けとともに、歩き出すのが私のスタイル。

下山してキャンプ場で靴の泥を落としていると、頂上まで登ったのですかと青年が話しかけてくる。
雨だから彼は登らなかったという。
テントで泊まっているようだ。

ふれあいの家に戻り、昼食にバーベキューを頼む。
ここは富良野市運営の施設で夏季のみ開設している。
送迎サービスはしてくれるし、愛想がよい。
リュックを宅急便に托し、身軽になって空港へ向かう。

【芦別岳頂上】


【見晴台から麓の景色を見る】ここまで下山してきて、やっと雨があがる


【背高のっぽのエゾマツ】


【東へ一直線に下山する】


【下山口へ到着】登り始めた時は雨降りで写真を写す気にならなかった


その1
北海道 : 暑寒別岳・夕張岳・芦別岳の花
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北海道 : 暑寒別岳・夕張岳・芦別岳 その1

2008-07-10 | 北海道
北海道:暑寒別岳・夕張岳・芦別岳 その1

2008年6月30日(月)~7月4日(金)

《往路》6月30日(月) 羽田空港7:25⇒新千歳空港8:55
ジャルックス(1階到着フロアー「A」出口)でガスを購入

JR新千歳空港駅9:20⇒札幌⇒JR滝川10:55        
バス停・滝川ターミナル(空知中央バス)11:00⇒バス停・雨竜11:30
雨竜11:50(タクシー所要50分)⇒ゲートパーク・南暑寒荘12:40(泊)
_____________________________

《帰路》7月4日(金) 「ふれあいの家」15:00(送迎)⇒JR山部駅
15:05
JR山部駅15:32⇒JR新千歳空港18:31
新千歳空港20:30⇒羽田空港22:00
_____________________________

《宿》
6月30日(月) 南暑寒荘 素泊 ¥1000
       管理人常駐 寝具・食事持参 
       シャワー・電磁調理器 ごみ持ち帰り 
       虫除け必携

7月1日(火) 南暑寒荘 連泊 

7月2日(水) 夕張岳ヒュッテ 素泊 ¥1000      
      寝具・食事持参
      7月~8月管理人常駐 
     
7月3日(木) 山部「ふれあいの家」¥3150(素泊) 
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花愛ずる山旅、百花繚乱!
北海道:暑寒別岳・夕張岳・芦別岳の花

宿は4泊とも、登山口のヒュッテにする。
ピストンする間、不要な荷物を置かせてもらい、
軽荷で行動できた。

公共交通機関を利用する一人旅。
旅程5日間の内、丸々2日を移動に費やす。
列車の本数が少ない。
乗り換え駅で途中下車して、温泉入浴などで時間を潰し、次ぎの列車を待つ。

失敗談もある。
雨竜からバスに乗り、JR滝川駅まで行った時である。
バス停を間違えていたので遠回りになり、予定の電車に乗り遅れる。
パニック状態、青くなる。
親切な駅員が次発電車の乗り継ぎを調べてくれる。
次ぎの乗り換え駅で予定していた列車を捕まえられることが分る。
一件落着、メデタシ。
元はと言えば、バス発車時刻が6分違うのを深く追求しなかった私のミス。


 6月30日(月)
《自宅から南暑寒荘へ移動》 


 7月1日(火)
 《暑寒別岳登山》

南暑寒荘03:30~白竜の滝4:20~雨竜沼湿原5:24~南暑寒岳8:10~暑寒別岳10:42~【往路を戻る】南暑寒荘17:35(泊)=行動時間14時間05分





時すでに遅く、雨竜沼湿原の花は終わりをつげて、見渡す限り緑の大草原である。
暑寒別岳山頂が旬の花盛りであった。

地形図で歩くコースを見ると、やたら長い。
だらだら平坦道が延々と続く、アップダウンを繰り返す、崩れた崖っプチを通るなどで、たっぷり14時間かかった。
増毛側に縦走したほうが時間的に早いが、荷物を全部持ち歩かねばならない。

私の他に単独行2人が前後して暑寒別岳へ登る。
増毛に下山する人は、今晩泊まる宿から、下山口まで迎えにきてもらうそうだ。

固有種のマシケゲンゲは色鮮やかに咲いていた。
増毛から登ってきた地元の女性2人連れに、咲いている場所を教えてもらわなかったら、マシケゲンゲに会えないところだった。
盗掘されて、登山道には咲いていない。

帰途は疲れ果てる。
雨竜沼湿原の木道をトボトボ歩く。
明日は運よく移動日だ。骨休みできる。

連泊させてもらった南暑寒荘は、シャワーや乾燥室がある。
たっぷりかいた汗をシャワーで落す。
衣服を手洗いし、乾燥室で乾かす。

同宿は四国の女性4人組。
旭川空港からレンタカーで南暑寒荘へ来て、明日、暑寒別岳を制覇し、そのまま帰宅するという。
あと一山ぐらい登らないと、もったいないと思うのは私だけ?

【白竜ノ滝】


【第2吊橋】後方の山肌が朝日に染まる。紅葉ではない。


【左・南暑寒岳、右・暑寒別岳】雨竜沼湿原から


【池塘に逆さ暑寒別岳が映る】


【池塘にウリュウコウホネの花開く】どれ?これ以上ズームできない


【ワタスゲがぽつぽつ咲いている】


【雨竜沼湿原の池塘群】後方は霧がかかっている


【南暑寒岳頂上】宇宙人が写っている


【暑寒別岳頂上直下のお花畑】


【暑寒別岳頂上】


【マシケゲンゲ】固有種


【南暑寒荘内部】


 7月2日(水)
 《夕張岳登山口へ移動》
 
南暑寒荘8:00(タクシー所要50分)⇒バス停・雨竜8:50
バス停・雨竜9:29(空知中央バス)⇒バス停・滝川ターミナル10:11
JR滝川駅11:40 ⇒岩見沢駅12:22
岩見沢駅12:52⇒追分13:38
追分15:06⇒JR清水沢駅15:56
JR清水沢駅16:00(タクシー所要1時間)⇒夕張岳ヒュッテ17:00(泊)
JR追分駅から歩いて2分にある“ぬくもりの湯”で列車待ちを兼ねて入浴する。
露天風呂あり、食堂あり、きれいな温泉だ。
何といっても、駅に近いのがありがたい。

夕張岳ヒュッテは堂々たる避難小屋である。
7月~8月は自然保護団体による維持管理が、なされている。
今宵の客は私一人なので、二階を占拠する。

夜、満天の星に思わず感嘆の声をあげる 
眼鏡をかけて、じっくり見たらよかった、と後から後悔する。

コンロで湯を沸かし、プラティパス湯たんぽをこしらえる。
朝までぬくぬく眠れた。


その2
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