台風や地震の影響で、道内の観光地みなキャンセルが増えているようです。
各地のイベントも、中止になってしまったりしています。
そんな中でも、我が身を楽しませようと計画していた小さな旅を敢行いたしました・・・
前々日に実施されたニトリホールでの、
大好きな布施さんのコンサートの余韻冷めやらず、
車の中でずっと布施さんの曲を流し続けながらのドライブ
台風の爪痕で、倒れている木や流木でいっぱいの川もたくさん見ましたが、
たどり着いたのは、小さな宿。
窓から見えるのは、のどかな田園風景。
昨年記録しておかなかったので、今回は今後のために残しておこうと・・・
温泉はこんな浴室で、わりと広さはあるし、浴槽も、洗い場もわりとあるのだけれど・・・
温泉の湧出量が少ないので、本当の温泉はちょっぴり。
え~と・・・一番左側の小っちゃい仕切り部分だけが温泉で、
あとはただのお風呂です
でもこの温泉、飲用できて、手ですくって飲むと、
冷たくってシュワッとしている、そう、珍しい「炭酸泉」です。
加温すると炭酸成分が抜けちゃうとかで、冷たい源泉に80度の熱湯を加えて熱くしているらしいですが・・・
ずっと前に行った大分の長湯温泉みたいに、ぬるめで良いからもう少し広い湯船だったらなぁと思いました。
一応説明には「一人用」と書いてあり、そこに二人入ったので、他の人は入れず・・・ゆっくりは入っていられないのでした。
なかなか良い冷鉱泉なのですが、ね。
お部屋は普通の和室。お食事は夕食は部屋食か個室を選べます。
2階の部屋まで運んでもらうのが気の毒だと優しい友人が言うので、今回は1階の個室でいただきました。
ここは、きのこのフルコース料理がとても美味しいのです。
とにかく最初から最後まで、すべてきのこ料理!
でも品数が多くて飽きたり物足りなく感じたりすることなく、美味しくてしかもヘルシー。
土瓶蒸しが絶品でした。椎茸を蒸したお刺身も、香りが強くて美味しかった。
持参した赤ワインを二人で、結局半分だけ飲みました。
お部屋にバストイレなし、なのは全然平気なのだけれど、
共同のトイレがウォシュレットじゃないのは、ちょっと残念。
夜は田んぼから蛙の鳴き声が聞こえて、のどかなお宿でした。
帰り道は・・・大好きな風景がたくさん。
私は田んぼのある風景が大好きで、とりわけこの時期の、
頭を垂れた黄金色の田んぼを見ると嬉しくてたまらなくなります。
あまり上手く撮れませんでしたが・・・
天地の恵みと農家の方の勤勉な手によって育ち、
気候の荒々しさに負けずに、無事実りの時を迎えた田んぼ・・・
毎日美味しいご飯を食べられる幸せを、
毎回意識して感謝しようと、あらためて思わされる風景でした。
今回の小さな旅も、
楽しく美味しく幸せで・・・感謝感謝
いろんなことに忙しくてなかなかブログに費やす時間がとれず、
今日はちょっぴりだけ「雑な記録」として残しておくことにします。
厚真町を震源とする大きな地震から、10日以上経ちました。
私の住んでいる場所は震度5強とのことでしたが、
停電以外はさほど被害がありませんでした。
人間の作りだした明かりがすべて消え、
真っ暗になった夜空に大きく輝く星座達を眺めて、
地球という星に住むちっぽけな私たちのことや、
太古の昔と同じような星空を眺めている不思議を思いました。
50年近く前に、大きな地震を体験しました。
その時も寝ている時間帯で、
子どもだった私は震えながら父のところへ飛び込み、
「この世の終わり」かと恐怖におののいていたのでした。
長く激しく揺れている間中、家中の物が割れる不快な音が響き続け、自分の上にも物が落ちて来、
あとで家の前の水道管が破裂して水が噴き出す光景も見たように思います。
そのときの底知れぬ恐怖感を、今回私は、味わわずに済みましたが、
こうしている今だって、恐怖や悲しみの中にいる方達がいらっしゃることも、
忘れずに いなければ・・・
理不尽なできごとが自分の身の上にいくらでも起こりうることや、
いろんな形で、ある日突然に大切な命が終わってしまうことがあることも、
体験しているけれど、
やっぱりもう恐い思いは、したくないなぁ・・・
今回は、あのときほど恐い思いも困ったことも経験せずに済んだけれど、
道内旅行に来ていた夫の従妹夫婦が、地震の影響で我が家の階下に6日間泊ったこと・・・
それが最も印象的なできごとになりました。
もっとも階下には、
義姉とお友だちが帰省中だったので、私は運転手をしたりホンの少しお手伝いをしたりで済んでしまい、
大変なことはあまりなかったのですけれど。
イギリスから初めて夫婦一緒に来た北海道で、
台風と地震と停電と、楽しいはずの旅ができなくなる、という目に遭ってしまった従妹夫婦は、
どんなにショックで恐くて大変だったことかと思います。
それでも、義姉や翌日から営業してくれたいろんな方達のおかげで、
なんとか楽しい思い出を作って帰られたようで、ホッとしました。
地震の翌日、真っ暗なホテルへお迎えに行った帰り道のスーパーで、
ステーキのお肉が買えて、義姉がご馳走を。
地震の朝からほとんど何も食べられなかったそうなので、
イギリス人の旦那様は少しほっとされたことと思います。
翌日は長男の運転で、温泉や羊ヶ丘展望台、そして夜は居酒屋へ!
地震のせいでとてもとても大変だったはずなのに、
地震翌日から再開してくれていてイギリス食パンが買えたボストンベイクや、ワインを売ってくれたコーチャンフォや、
温泉もレストランも営業していた豊平峡温泉や、新鮮なお魚を食べさせてくれた居酒屋ふるさとで働く皆様・・・
本当に本当にありがたいと思いました。
他にも・・・
信号機がついていないのを忘れるくらい、
譲り合って整然と通行できていたドライバーさんたちや、
全部買ってしまうのは悪いからと、品物を買い尽くさずにいた買い物客サンや・・・
なんだかまだまだ大丈夫だなぁと、
思うこともたくさんありました。
「悲しみを数え尽くすより、同じ唇でそっと歌おう」
『いつも何度でも』のこのフレーズが好きです。
そっと歌った歌が、誰かの心に届いて、悲しみが少しだけでも和らぐような・・・
そんな過ごし方に憧れます。
天地の心も鎮められたら良いのだけれど・・・・