陰と陽のエネルギーについて、先日載せましたが、わたしたちの身体にも陰と陽の要素があります。
🌞身体の陽に関係する場所 : 筋肉、血、肌、心臓の動き、消化
🌝身体の陰に関係する場所 : 靭帯、骨、関節、リンパ、ホルモン
確かに、身体を動かすと、心臓がドキドキしてたくさんの血が全身に送られて血の巡りがよくなって、肌が赤くほてってきます。消化も、アグニ(火のエネルギー)が関係しているといわれ、白湯にレモンやスパイス、ジンジャーなどを少し加えて飲むと、消化力が上がるといわれるので、陽!という感じで想像がつきやすいです。リズミカルに、ダイナミックにとっていくポーズの練習は、筋肉などの陽のエネルギーに働きかけています。温まるほど、筋肉もほぐれて動きやすくなります。陽のエネルギーは上に向かっていくので、火照る、血がのぼる、という言葉がしっくりきます。中国では血がのぼってほてった状態を上火(shang huo)といいます。子どもが鼻血を出したときなど、上火だね、といわれます。
一方、陰の身体の部分は、けっこう無意識の世界(意識している方は感じてるのかも?)なので想像しにくいですが、陰のエネルギーは、静けさ、そして温まっていない状態を表します。陰のヨガの練習では、普段関節を守っている筋肉をリラックスさせて、靭帯や関節にアプローチして、スペースと強さを得ていきます。そこに、陽のやり方で刺激すると痛めてしまうので、ストレッチではなく、慎重に、やさしく、長い時間をかけて負荷をかけます(3~5分)。(歯科矯正も同じ)
なので陰のヨガは、筋肉が温まっていない朝、陽の練習の前、または行き過ぎた陽のエネルギーとのバランスをとるため、あちこち動き回ったり、忙しい日が続いたあとなどもよいようです。夜は筋肉が温まっていますが、精神面での効果が期待でき、リラックスしたいときや心を落ち着けたいときにいいそうです。
ポーズを使って、身体の声に耳を傾けます。エゴではなく、もっと深めていいという声(感じ)がしたら、深め、留まります。びりびりした、刺すような変な痛みでなければ(そのときはすぐにやめます)心地の良さと悪さを受け入れていきます。自分の内側に意識を向ける練習を重ねることによって、気づきや、物事に執着しない心、平静さや落ち着き、今の自分への満足感が得られていきます。呼吸も静かで、穏やかに保ちます。ポーズによって、保つ時間も違いますが、身体の声も参考にします。また、負荷をかけた分、休ませるのも重要です。
参照: The Complete Guide to Yin Yoga The Philosophy&Practice of Yin Yoga
Bernie Clark
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