小さい子どもがお皿を割らないようにプラスチックのお皿を使うのではなく、気をつけて丁寧に扱うことができるように、陶器のお皿を使わせる、という人のお話を本か雑誌で読んだことがあります。
叩いたら、大きな音が出て、落としたら割れてしまう、という経験を通して、大切に使っていく、ということが感覚で自然に身につくのだそうです。
身体を使うのも似たような感覚で、無理をしてしまったり、知らずにケガをしてしまったり、痛めた経験があっても、その経験を否定せずに、これからを大切に大切に使っていけば、必ず良い状態になっていくと思います。
ヨガは、ゆっくりした動きが多いので、意識を向けながら身体を使う感覚を磨くのに、とても良い気がします。
自分の身体を意識しつつ、そのときの空気や、音、重力など、外からの物にも色んな感覚を同時にとらえることができるので、自分に対しても、外に対しても、バランス良く意識が向くようになります。自然と、自分も周りも大切にできるようになります。