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エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

時間が足りない~Epilogueを詠う

2009年12月05日 | 日記
紅葉の終わりになって、改めて常緑樹の緑が恋しくなっている。
昨日、品川シーサイドで打ち合わせを行ったのであるけれどビルの谷間に常緑樹が立ち上がっていた。




         時間

    時間という舟が
    ぼくの前を通り過ぎていった
    時間というドグマが
    ぼくの目の前で粉々に砕かれてしまった

    ぼくは時間という舟に乗って
    きみに
    たどり着いたのかもしれない
    残された時間の中で
    ぼくは
    きみをいとおしむであろう

    時間という舟は
    この世の全てを
    乗せる
    畏怖するものも
    敬愛するものも

    すべてがぼくをひれ伏させるのだ
    時間という舟
    時間というドグマ
    あらゆる事象を
    かいくぐり

    ぼくを導くのだ
    彼岸の彼方へと
    ぼくを祝福するのである

    ぼくはそこできみと出会い
    緩やかな散華をなしとげるのだ

    時間という舟で
    棹さす刹那
    凝縮された温度を測ることは無いのである

    存在を確信し
    舟を共有して
    やがて
    次元の旅にきみと発(た)つのである




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金柑の花

2009年12月05日 | 日記
金柑の花が咲いているのである。
ご近所さんでいえば、二軒に金柑の木があるのだけれど、花が咲いているのはこの木だけである。

どちらの金柑も食べると甘くて美味しい。

金柑の花が白いのは、柑橘系であるから当然なのだがその花の甘い香りもぼくは好きである。



これである。
楚々として咲いているのである。
この木にはもう実もついている。
青い丸い実である。



これが色づく頃、ぼくは決まって一個だけ頂く。
もちろんお断りする。

もっと良いですよ!
などと言って頂けるけれど、一粒に限るのである。
あの小さな一粒に甘みが凝縮しているのである。



白きもの、たおやかなきみの腕の眩(まぶ)しさである。
ぼくはこの白さに、甘酸っぱい思いが込みあがってきた。



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