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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

相棒 「越境捜査」

2009年01月15日 | 推理・サスペンスドラマ
★今回は角田課長(山西惇)が相棒。
 部下と共に誘拐犯人の居所を探し出し、誘拐犯人を装って電話。
 こういう<相棒>の役割ってあるんですね。
 薫(寺脇康文)が相棒だったら部下を使って潜伏先を探しだすことが出来なかったろうし、誘拐犯人を装うっていうのも説得力がなかった気がする。
 角田課長が相棒ならではのお話。

★物語は事件の二本立て。
 <逃走立てこもり事件>と<誘拐事件>。
 前半の立てこもり事件は右京(水谷豊)を神奈川の現場に来させるための仕掛け。
 右京が偶然通りかかって誘拐事件が行われている家に来るというのは不自然ですからね。
 同時にこれで角田課長と組織犯罪対策5課が<誘拐事件>解決のために動ける様になった。
 <逃走立てこもり事件>が後半の事件とうまく絡み合っている。

★<誘拐事件>の方はウルトラCの真相。

 以下ネタバレ。

 捜査に当たっている警察官が……。
 神奈川県警の人間だと称する早川仁志(益岡徹)が右京さんにミスリードする。
 娘を誘拐された藤堂俊作(五代高之)には借金があり、偽装誘拐ではないか?
 家政婦(山本道子)もそれを裏づける話をする。
 これで視聴者もミスリードされる。
 そして180度違う真相に驚かされるという仕掛け。
 同時に自称神奈川県警の早川が明快な推理をするものだから、早川が今回の<相棒>ではないかと思ってしまう。
 うまい視聴者の騙し方ですね。

★今回の面白ポイントは右京さんと家政婦さんのやり取りですね。
 家政婦さんの話すことは少し説明っぽいだが、楽しそうに聞いている右京さんがいい。
 実に味がある。
 2時間のサスペンスドラマでも家政婦さんが証言するシーンがよくあるが、それを聞く刑事役でこれほど味が出せる刑事は少ない。
 古畑任三郎はクセのある刑事ですが、右京さんのは抑えたクセ。
 古畑さんみたいな人は現実にはいないだろうが、右京さんぐらいのクセのある人間は現実にいそう。

 右京さんは刑事ドラマ史上に残る名刑事になりましたね。
 あんなに地味なのに。
 逆にそれがすごい。

※追記
 水曜日「相棒」、木曜日「只野仁」、金曜日「仕事人」。
 テレビ朝日の誇る人気シリーズの三本立て。
 テレビ朝日勝負をかけて来ましたね。

 水曜日、平均視聴率17%超の「相棒」を持ってきて、木曜、金曜にその視聴者を流す。
 見事な戦略です。


コメント (2)
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