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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

必殺仕事人 2009 SP

2009年01月06日 | 大河ドラマ・時代劇
★「必殺仕事人」といえば殺しのシーン。
 巧みな照明効果によって描かれる光と陰!
 障子や襖など日本家屋の特性をフル活用!
 仕事人たちの顔や目のアップ!
 決めポーズ!
 映像によって描かれる<様式美>ですね。

 趣向を凝らした殺しの技をどの様に見せてくれるかも楽しみ。
 経師屋の涼次(松岡昌宏)は長い針を肩口から刺して、心臓へグサリ!
 この時、心臓のレントゲン映像(笑)。
 いいですね。懐かしい。

 でも僕は中村主水(藤田まこと)や渡辺小五郎(東山紀之)の剣の殺し技の方が好きです。
 必殺ファンの方はご存じだと思いますが、主水の刀を使った殺し方は毎回違う。
 今回の主水の殺しの標的はヤクザの親分。
 仲間と酒を飲んでいる親分の様子をうかがう主水。
 太刀を腰から抜いて壁に立てかけた。
 どうするのかと見ていると、主水は酒席にするすると入り込み親分にお酌。
 他のヤクザは盛り上がっていて主水が入ってきたことに気づかない。
 親分は仲間のひとりが酌をしているのだろうと思っている。
 何と!主水は自分の気配を完全に消してしまっているのです!!
 これってすごい境地!!
 そして脇差しでブスリ!
 まわりのヤクザは親分が刺されたことも知らずに飲んでいる。
 かつて主水は酔って足がふらつく標的を介抱するふりをして脇差しで殺すという技を見せたことがありましたが、さらに進歩している。
 主水の殺しは<神業>に達していますね。

★小五郎の殺しも見事!
 剣術の試合。夜なので中央に立っているロウソク。
 小五郎は以前、木刀での勝負で標的の権藤伊左衛門(沢村一樹)に負けている。
 どの様にするのかと見ていると小五郎が持っているのは真剣。
 伊左衛門はふたりの間にロウソクがあるので木刀は振るえないと思っている。
 だが小五郎が持っているのは真剣だからロウソクを切って伊左衛門の肩口へ。
 そして玉櫛(水川あさみ)が殺されたのと同じ袈裟切りでバサリ!

 小五郎は<仕事人>で殺すのが目的だから<手段は選ばない>んですね。
 木刀だと相手に思わせておいて真剣で切る。
 卑怯と言われようと関係ない。
 しかし殺された玉櫛の無念を汲んで同じ殺し方で殺すというこだわりはある。
 この美学!

 「必殺仕事人」はマニアックに楽しめる作品。
 「相棒」もそうですけど、マニアックな作品は長いシリーズになるんですね。

※追記
 殺しのシーンでの主水のせりふも要チェック。
 今回は「年寄りは早く死ねばいい」と言う親分のせりふを受けて「だったらあんたはもう歳をとらなくていいようにしてあげますよ」
 決めせりふですね。


コメント (6)
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