平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

わたしたちの教科書 第11話

2007年06月23日 | 学園・青春ドラマ
 雨木副校長(風吹じゅん)がいじめを隠蔽した理由は、『いじめを認めれば学校はバッシングに遭うだけで何の解決にもならない』ということらしい。
 確かに数字をとるためにマスコミは世間を煽るように叩く。
 しかし、それは薄っぺらな見方。
 真面目にいじめ問題を考えているジャーナリストもいる。
 珠子(菅野美穂)はジャーナリストではないが、真面目に考えている人たちの代表と言えるだろう。
 またマスコミが叩くのは、その組織に自浄作用がないからだ。
 社会保険庁しかりミートホープ社しかり。
 学校も雨木と同じ対応をしていては変わらない。
 雨木が学校の中で生徒たちと闘っていたのなら、隠すという選択肢もあり得ると思うが、それもしていない。それに雨木は何よりも加地(伊藤淳史)たち教師を信用していない。だから教師たちが彼女に反発した。

 さて雨木はTVゲームでいえば『ラスボス』。
 その行動理由がこれでは弱い。
 おまけに今回後半の展開。
 雨木の息子・音也(五十嵐隼士)の職員室立てこもり。
 刺された加地。
 仁科朋美(谷村美月)の話す真実。
 これらの意味する所は?
 ドラマが最後の最後で駄作になる匂いがしてきた。
 珠子たちが何と闘っているのか?(あるいは何と闘ってきたのか?)が曖昧になってきている。
 11回も真面目に見てきたのに……。
 最終回ではいったい何が提示されるか?
 その内容によって、この作品が訴えたかったことがわかる。
 願わくば『いじめを裁判の場で扱う』という面白さだけで作られただけでないことを祈る。


コメント (2)
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