JAZZ & BAR em's(ジャズバーエムズ)

 銀座6丁目に2003年末オープンしたジャズバーです。
「大人のくつろぎ空間」をお探しの皆様にご案内申し上げます。

今年もやります!JAZZひなまつり!

2007年01月17日 | 銀座
昨年大好評を博したニューオーリンズ・スタイル
女性リーダーバンドの祭典(?)「JAZZひなまつり」
今年も企画が出来上がりました。
JAZZひなまつり

 今回、新しいお店、ミュージシャンの参加もあり、
また、昨年あまりにもめまぐるしく、またある場所はあまりにも
混んだ時間があってご迷惑をおかけし、攪乱を起こした
ミュージシャンもいたので(?)少しゆとりの持てるような
時間割を作っていただいたようです。

 エムズでも、チケットの販売を始めております。
フリーパス:¥2500(前売り)どのお店をどれだけ回っても、
また、ひとつのお店にずっと陣取っていても自由です。
よく考えて動き方を決めるのも楽しみのひとつ。ただし、
行った先のお店では、必ず1ステージ1ドリンクは頼んでくださいますよう。
店側も、普段のサービスができる状態ではないことも考えられますが、
いつもは銀座の夜に馴染みのない音楽ファンの方々にも楽しんでいただけるよう、
最善を尽くします。

 今回エムズの売り(?)は、なんと、1stステージ影山が留守です
古川奈都子さんの弾き語りでソウルフルなひとときをお楽しみください。
その時間影山はオリオンズの深澤芳美バンドのゲストとして出かけております。
(だってたまには女将でなく、ゲスト・シンガーしたいんだもん!


 さてさてどうなりますことやら・・・ぜひお楽しみにお出かけくださいませ。
 詳細はまた追ってご連絡いたします。

Fly Me To The Moon・・・・ていうか?

2007年01月16日 | 生ジャズ

私を月まで飛んで行かせて
星たちの間で遊ばせて
木星や火星での春はどんななのか見たいの
他の言葉で言うとね・・・
手を握って キスしてほしい

私の心を歌で一杯にして
永遠に歌っていさせて
アナタは私の憧れ 求めるすべて
別の言い方をするとね・・・
愛してる 愛してほしい・・・ってこと


 老若男女リクエストの多いこの曲、そもそもできあがったときには
“In Other Words(別の言い方をすると)”という部分が題名だった
のですが、あまりパッとしなかったそうです。 で、
“Fly Me To The Moon”に変えてから、爆発的にヒットしたそうで。
 今風の言葉で「ていうか」では、人の心にあまり訴えかけなかった
みたいですね。

 この歌の「傑作解釈:お客様版」が、このブログのどこかにあります。
ええと、2年前の年末くらいかな・・・探してみてくださいね



The Shadow Of Your Smile

2007年01月14日 | 生ジャズ

まだ浅いある春の日 
あなたは腕に 一羽のイソシギを抱えて
傷ついた翼の手当てをしていた・・・
永い年月と孤独な夜を越えて
まだはっきりと思い出せる 
あのイソシギの鳴き声 そしてあなたの微笑み

微笑みの残像・・・あなたは行ってしまったけれど
私の夢を彩り 夜の終わりを明るくする
私の目を見て わかるでしょう?
あなたは私の愛するすべてだった

小さな星が物思わしげに遠くでまたたいていた
涙のしずくがあなたの唇に落ちた 
ちょうど私がキスしたみたいに

別れてしまった今 
あの春の日と愛がもたらした喜びを思い出すとき
あなたの微笑みも必ず思い浮かべるでしょう・・・





宵の口と夜中のエムズの風景

2007年01月14日 | 客席から
 エムズはいわゆるジャズバーであって、「ライブハウス」
としての性格は薄いかもしれません。フードがお出しできないので
おなかのすいた方は、まずどこかで腹ごしらえをしてから、ということになり、
7:30~のステージに人があふれているのは特殊な場合だけです。
 まだお客様がみえなくても、ウォームアップのために、または
気になっている課題曲をやってみよう、ということで、演奏を始めていると、
1ステージの終わりごろになって、ひとり、ふたりとおみえになる・・・と
いうのは、よくある風景。

 土井さんと新太郎さんのウォームアップはだんだん熱が入って
完璧に美しい出来栄え 土井「う~ん、こんなときになんで
お客さんいないんだろう?」数曲楽しく演奏して休憩中にみえた数人のお客様に
新太郎「もーあかん、もー今日の一番ええとこは終わりました
お客様「ええっ!?そ、そんな」まったくみんな勝手なんだから

 2ステージ目の後半から3ステージは急ににぎやかに。
以前にも書きましたが、ジャズ好きなお客様たちにはダジャレ好きも多く、
掛け声やら突っ込みやらも結構笑えます。影山「(去年体調のあまり
すぐれなかった方に)今年は健康第一でお願いいたします
客「目指しているのは“チョイワルオヤジ”なんですが、実際は“腸ワルオヤジ”
なんですよ。わっはっは」・・・
影山(気を取り直して)「で、でも、もうウィスキーが飲めるくらい
回復されたんですね」客「ハイ、今年は“寝たきり老人”でなく、
“ネタ切れ老人”と言われないよう、がんばります!
がんばられてもなー・・・

 さて、ステージの終わった後も話し込む土井さんと新太郎さん、今度は
エリントン・ナンバー“Do Nothin' 'Til You Hear From Me”のあるコードを
「A7 でいくか、オリジナルどおりDmにするか」で議論が白熱、
土井さんはラムをロックでしっかり召し上がり、新太郎さんは
コーヒーを飲みつつ、牛乳入りマドレーヌを5個も食べてしまいました!

 演奏家もオーディエンスも、それぞれのペースで、自分ちの居間に
いるかのようにくつろいでいただくのが「エムズ・スタイル」と言えるでしょう



P.S. I Love You

2007年01月12日 | 生ジャズ

一筆啓上 可愛いアナタへ
寒くなってきましたね みんな元気よ
私は毎日9時にはベッドに入っています
だから安心して

昨夜は雨だったのよ
でも、グチを言っちゃいけないね
埃っぽい汽車で旅をしなきゃならないアナタは
どんなにか難儀してるでしょう

お向かいのブラウウさんに今度お礼の手紙を
書いといてくれる? 私を心配して、しょっちゅうのぞいて
声をかけてくださるのよ
あ、それから ダイニングのテーブルに焼け焦げを
作っちゃったけど・・・ そんなことくらいかしら

他に書くことはないみたい このへんで終わりにします
でも、みんなアナタのことを思っているのよ
もちろん私もね・・・愛するアナタへ

 この歌のオリジナル・ストーリーは知らないのですが、
お母さんとひとり息子の感じで訳してみました。


It's Easy To Remember

2007年01月11日 | 生ジャズ

あなたと一緒なら 世界は自分のもので
生けるすべてのものたちを支配している気がした

あなたなしでは この世のすべてが価値を失い
何もかもがまがい物に見えてしまう・・・


あなたの甘いことば 私にくれた微笑み
待ち合わせ場所に現れたときの姿も
こんなに簡単に目に浮かぶ

「愛してるよ いつも」あなたの囁く声
もう終わってしまったとわかっているのに
まだ耳元で聞こえる気がする

ぎゅうっと抱きしめてくれたときのあなたの指の感触
夢の中ではっきりと感じることができる
淋しくつらい思いを夜通し噛んでいるなら
そんな夢を見ていたほうがいい

毎分毎秒 想い出は鮮明になってきて
喪失感は募るばかり
思い出すのはとても簡単で・・・忘れることはむずかしい


 鼻声で歌って「とってもいい感じ」と複数のミュージシャンにほめられた
歌なので、選曲してみました。 でも、訳してみると、なんだか切ない・・・





カルテットの夜

2007年01月10日 | ステージから
上様こと、クラリネットの松平さんに加わっていただき
楽しい演奏を繰り広げる光井章夫トリオ。「こんなのどうでしょう?」
と松平さんが持って来られた譜面で、“I Couldn't Sleep A Wink LastNight”
(昨夜ボクは一睡もできなかった)松平「ミキさん、これ知ってますか?」
影山「いいえ、初めて聴きました。美しい曲ですね」松平「ある映画で
アカデミーの主題歌賞にノミネートされたものですって」光井「ノミネートって
ことは・・・合格したの?」松平「いいえ、残念ながら」光井「するってえと、
良かった良かった、ま、飲みねえ!ってことにはならなかったんだね?」
一同「・・・・

 “Won't You Come Home Bill Baily”(影山の勘違い:実は“Baby,
Won't You Please Come Home?”でした)で、後半をテンポアップしようとして
歌いながらサインを出し、バンドが逆にテンポダウンしてしまい、
光井「いけね、オレが悪いんだね。こりゃあ半分にして倍にするのかな?」
洋「間違っちゃいないんですけどね。半分にするところをビートの数え方か
テンポかがわかりにくかったんです」根市「難しいもんだよね」・・・
打ち合わせと反省会が続く中、お客様から声あり「カルテットだけに
四重奏団=しじゅう相談ってわけですね!

 おあとがよろしいようで・・・


When It's Sleepy Time Down South

2007年01月09日 | 生ジャズ

疲れ果ててホームシックにかかりそう
頼る人も誰もいなくて
都会の真ん中にひとりぼっちの気分のとき・・
夜が静かに訪れて
あの懐かしい南部のやさしい雰囲気が
私を呼んでいるような気がする

青白い月が輝き 広々とした平原を照らす
人々は低く南部の歌を口ずさむ
よく知っているその光景

そよ風が松林を吹きぬけて行く
そこでの生活はとてもスローで心地よい
眠りにつく前にマミーがひざまずいて祈りを捧げる

川面を蒸気船が行き交い
バンジョーを爪弾きながら歌う声が響くよ
きっとみんな朝まで踊っているんだな

あの恋しい南部に 私を連れて帰って
あそここそ私の属している場所だという気がする
夢を誘う歌、マミーの腕がこんなに恋しいと思う
眠りにつく頃の南部の風景が・・・



 この歌の中の「マミー」って、きっとお母さんのことではなくて、
“風と共に去りぬ”に出てきたような黒人のとっても太った乳母の
マミーだと思うのですが、いかが?
 ビリー・ホリディがこの歌のバースを歌うときの
一節ごとにちょっとしゃくりあげるような感じ、鮮明に
よみがえります。私たちはこんな原体験を
しているわけではないのに、妙に共感できちゃう
「故郷を想う歌」ですね。

 今夜は今年初笑い(!?)光井章夫トリオです。
きっとこんな歌も、バンチャン・スタイルにピッタリでは
ないかな、とふと思いました。



年頭にあたり・・・?

2007年01月05日 | バーカウンター
 カウンターでくつろぐふたりの一郎さんの会話:
(正月の里帰りの話から親のことなどに話は展開し)
土井「若いときしっかりしていた人のほうが認知症になりやすいって
ホントかな?」酒井「そう聞きますね」土井「でもさ、ダンサーとか、
頭を使って体を動かす習慣のある人はボケにくいらしいよ」酒井「それなら、
楽器を演奏する我々もそうですね」土井(喜んで)「じゃあじゃあ、
ピアニストは大丈夫かな?
酒井「でも昔、高齢の○○さんてピアニストと仕事したとき、
プレイはしっかりしてましたけど、話すとボケてましたね
土井(がっかりして)「なんだよ~、ピアノ以外はダメか?
影山「寝たきりにはならないけど“弾いたっきり”老人ですね
う~~ん、それは楽しいかも

 エムズは昨夜から営業しております。
今夜の演奏は森田潔(P)谷口雅彦(B)
今年も夜毎一流プレイヤーの生演奏を近々と聴きつつ、
おいしいお酒やコーヒーで、おくつろぎくださいませ。
 ノドを痛めている影山のような場合には、「’おかあさんの
作ってくれたりんごのすりおろし系’五味スペシャル(長い!)」を
どうぞ。


Dream A Little Dream Of Me

2007年01月03日 | 生ジャズ

星は頭上にきらめき 夜をわたる風は"I Love You"とささやく
スズカケの木で鳥がさえずっているよ
少しだけ私の夢を見てね

「オヤスミ」を言ってキスして
抱きしめて「離れるの寂しいな」と言ってね
ひとりでいるときは寂しいよね
そんなときは私の夢を見て

星が消えていくけど まだぐずぐずしていたい
もういちどキスしてほしくて
夜明けまでこのままでいたい
同じこと繰り返し言いたくて

朝の光が差すまで いい夢を見てね
つらいことも忘れられるように
でも、どんな夢でもいいけれど
少しだけ私の夢も見てね


 初夢ごらんになりました?
夢ってどうして覚えていられないんでしょうね?
でも、起きたときにいい気分だったら、まっいーか・・・