JAZZ & BAR em's(ジャズバーエムズ)

 銀座6丁目に2003年末オープンしたジャズバーです。
「大人のくつろぎ空間」をお探しの皆様にご案内申し上げます。

When It's Sleepy Time Down South

2007年01月09日 | 生ジャズ

疲れ果ててホームシックにかかりそう
頼る人も誰もいなくて
都会の真ん中にひとりぼっちの気分のとき・・
夜が静かに訪れて
あの懐かしい南部のやさしい雰囲気が
私を呼んでいるような気がする

青白い月が輝き 広々とした平原を照らす
人々は低く南部の歌を口ずさむ
よく知っているその光景

そよ風が松林を吹きぬけて行く
そこでの生活はとてもスローで心地よい
眠りにつく前にマミーがひざまずいて祈りを捧げる

川面を蒸気船が行き交い
バンジョーを爪弾きながら歌う声が響くよ
きっとみんな朝まで踊っているんだな

あの恋しい南部に 私を連れて帰って
あそここそ私の属している場所だという気がする
夢を誘う歌、マミーの腕がこんなに恋しいと思う
眠りにつく頃の南部の風景が・・・



 この歌の中の「マミー」って、きっとお母さんのことではなくて、
“風と共に去りぬ”に出てきたような黒人のとっても太った乳母の
マミーだと思うのですが、いかが?
 ビリー・ホリディがこの歌のバースを歌うときの
一節ごとにちょっとしゃくりあげるような感じ、鮮明に
よみがえります。私たちはこんな原体験を
しているわけではないのに、妙に共感できちゃう
「故郷を想う歌」ですね。

 今夜は今年初笑い(!?)光井章夫トリオです。
きっとこんな歌も、バンチャン・スタイルにピッタリでは
ないかな、とふと思いました。