JAZZ & BAR em's(ジャズバーエムズ)

 銀座6丁目に2003年末オープンしたジャズバーです。
「大人のくつろぎ空間」をお探しの皆様にご案内申し上げます。

The Shadow Of Your Smile

2007年01月14日 | 生ジャズ

まだ浅いある春の日 
あなたは腕に 一羽のイソシギを抱えて
傷ついた翼の手当てをしていた・・・
永い年月と孤独な夜を越えて
まだはっきりと思い出せる 
あのイソシギの鳴き声 そしてあなたの微笑み

微笑みの残像・・・あなたは行ってしまったけれど
私の夢を彩り 夜の終わりを明るくする
私の目を見て わかるでしょう?
あなたは私の愛するすべてだった

小さな星が物思わしげに遠くでまたたいていた
涙のしずくがあなたの唇に落ちた 
ちょうど私がキスしたみたいに

別れてしまった今 
あの春の日と愛がもたらした喜びを思い出すとき
あなたの微笑みも必ず思い浮かべるでしょう・・・





宵の口と夜中のエムズの風景

2007年01月14日 | 客席から
 エムズはいわゆるジャズバーであって、「ライブハウス」
としての性格は薄いかもしれません。フードがお出しできないので
おなかのすいた方は、まずどこかで腹ごしらえをしてから、ということになり、
7:30~のステージに人があふれているのは特殊な場合だけです。
 まだお客様がみえなくても、ウォームアップのために、または
気になっている課題曲をやってみよう、ということで、演奏を始めていると、
1ステージの終わりごろになって、ひとり、ふたりとおみえになる・・・と
いうのは、よくある風景。

 土井さんと新太郎さんのウォームアップはだんだん熱が入って
完璧に美しい出来栄え 土井「う~ん、こんなときになんで
お客さんいないんだろう?」数曲楽しく演奏して休憩中にみえた数人のお客様に
新太郎「もーあかん、もー今日の一番ええとこは終わりました
お客様「ええっ!?そ、そんな」まったくみんな勝手なんだから

 2ステージ目の後半から3ステージは急ににぎやかに。
以前にも書きましたが、ジャズ好きなお客様たちにはダジャレ好きも多く、
掛け声やら突っ込みやらも結構笑えます。影山「(去年体調のあまり
すぐれなかった方に)今年は健康第一でお願いいたします
客「目指しているのは“チョイワルオヤジ”なんですが、実際は“腸ワルオヤジ”
なんですよ。わっはっは」・・・
影山(気を取り直して)「で、でも、もうウィスキーが飲めるくらい
回復されたんですね」客「ハイ、今年は“寝たきり老人”でなく、
“ネタ切れ老人”と言われないよう、がんばります!
がんばられてもなー・・・

 さて、ステージの終わった後も話し込む土井さんと新太郎さん、今度は
エリントン・ナンバー“Do Nothin' 'Til You Hear From Me”のあるコードを
「A7 でいくか、オリジナルどおりDmにするか」で議論が白熱、
土井さんはラムをロックでしっかり召し上がり、新太郎さんは
コーヒーを飲みつつ、牛乳入りマドレーヌを5個も食べてしまいました!

 演奏家もオーディエンスも、それぞれのペースで、自分ちの居間に
いるかのようにくつろいでいただくのが「エムズ・スタイル」と言えるでしょう