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JAZZ & BAR em's(ジャズバーエムズ)

 銀座6丁目に2003年末オープンしたジャズバーです。
「大人のくつろぎ空間」をお探しの皆様にご案内申し上げます。

忘れる その③バース(Verse)

2009年07月01日 | ステージから

まだあります。
私は『正統派?バース同好会』のメンバーなのですが
(そんなものはない!以前阪神タイガースにいたホームランバッターの
ファンクラブではない!古い!
曲の始まる前に、導入部というか、その曲に導いてくれる
『語り』のような部分があって
(最も有名で、端折らずによく歌われているのは'Stardust'のそれですね。)
長いのも短いのもあるのですが、私はまあ、いろいろ歌っているほうだと
思います。 英語の歌詞がいくらおもしろくても、それをわかりながら
聴いて下さる方は少ないでしょうし、「よく覚えたな~」と感心されたくて
やっているわけではありません。

歌詞だけでなく、メロディーのほうもとても美しくて、
本題に入る前にぜひ演奏したくなる・・・
結構そういう曲がたくさんあって、ピアニストも「いいよね~」と
ご満悦な場合もあり・・・そういう曲は、内容など知らずに何となく聴いていても
いい気分になれるものです。
 ところが「このバースはどの曲のものだったっけ?
と混乱してしまう瞬間があるのです。その場合は
「ちょっとタイム」と言って、今ピアニストに出した譜面をにらんでいることもあります。
出だしの音符を見て「ああ、この曲だった」と安心して歌いだす・・・。
 見ているお客様たちがという表情をなさっていることも。

 そんなこんな。

忘れる その②行き方

2009年07月01日 | ステージから


 「忘れちゃったかも!ちょっと失礼して譜面を見させていただきます」
と言って、私が歌詞カードの代わりに譜面を広げていることもあります。
一番難儀なのは、「この曲の場合、間奏が短いほうがいいから、
8小節演奏したら、すぐに2番を歌おう」とか、
「2コーラス目はサビ後で半音キーを上げて、エンディングは
そのままリットして(だんだんゆっくりに)etc.etc....
というようなことを、過去のあるとき思いついて、きちんと決めて
譜面に書いておきながら、それを見たミュージシャンがその通りに
演奏しているのに、自分は決めごとをすっかり忘れて、
普通に繰り返そうとしたりしてズレてしまう・・・
などということが往々にして起こるので、その危険を避けるため、
というのが正直なところなのです。

 演奏家のほうも、「はいはい」と譜面を受け取って広げて、
「あ、知ってる曲だな」とどこかで安心すると、
そういう行き方が書いてあっても見ていない人あり。
エンディングで崩壊して(でも、つじつまは合わせる。プロの性)

終わってから「見てないじゃん!」「ゴメン」と
もめている場合や
「いや~、あんなことやこんなことも失礼しました。
「一回ずつ間違えたね~」と談笑していて、
「言わなきゃわからないのに!」とお客様に叱られている場合も。