桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2012・6・19

2012年06月20日 | Weblog
お昼に麻布十番にあるポルトガル文化センターでの授業が終わった後、とりあえずは店まで歩いて荷物を置いてからどこに行こうか何をしようか考えようと思っていたら、S病院での診察をおえたYさんにバッタリ出会ってしまった。どうだったんだ?検査の結果は?全く正常だったわ。脳にはどこも異常がないって。そうか?よかったな。ホッとしたよと俺は思わず涙ぐんでしまう。ちょっと、恋人でもないのに泣いたりしないでよとYさんはきつい口調で詰る。だったら恋人にしろよと俺はYさんを強引に抱き寄せ、キスしようとした。するとYさんが猛烈に抵抗したのでバランスを崩した俺は彼女にのしかかる様に路上に倒れ込んでしまう。でも、次の瞬間、彼女の抵抗がやんだのでどうしたのかと彼女の顔を見てみたら、俺が押し倒していたのはそれまでのYさんではなく別のYさんに変わっていた。新しいYさんはそれまでのYさんとは違って自分から唇を寄せてくる。俺は何がどうなっているのか分からないまま彼女の唇を貪る。すると彼女は「して」と囁く。でも、道の真ん中だし、他人が見ているしと俺が躊躇うと、だったらいいわと俺を押し退けて立ち上がると、傍を通り掛かった路面電車に乗ろうとする。どこへいくんだ?決まっているでしょ?リスボンよ。何を言っているんだ?東京からリスボンまでそんな路面電車で行ける訳ないだろ?それが演劇的には行けることになったのよ。だったら俺もいくよと彼女の乗った路面電車を追いかける。だが、坂道で速度を増した路面電車は瞬く間にその姿を小さくしていく。俺は息を切らしてその場に座り込む。するとその俺の目にリスボン特急が止まる××駅が見えた。え、ここはパリだったのか?意味不明、解釈不能のままとりあえず俺はYさんを追ってリスボン特急に飛び乗ったのだが、その車内で俺はもう一人のYに偶然出会う。君もリスボンにいくのか?ええ、桃井さんが死んだって知らせを受けたから‥‥は?‥‥生前彼と約束していたのよ。私がパリにいて彼がリスボンで死んだら葬式には来て欲しいって。あのさ、俺はまだ死んじゃいないけど。いいのいいの、言い訳しなくて。みんな死ぬとそういうものなのよとフランス語に堪能なもう一人のYさんは通りがかった車掌と話しだす‥‥みたいな夢を、台風接近で11時に店を早仕舞いして帰ったにも係わらず、土砂降りの雨に服がびしょ濡れになり、着替えたものの、一杯やらないと治まらない気分になって、日本酒を常温でコップ四杯も飲んで酔っぱらって、窓に吹きつける雨と風の音を子守歌代わりに寝た夜に見た、Yさんばかり登場する不思議な不思議な夢。(イニシャルにしましたが、誰だか想像がつくYさんには勝手に夢と妄想に登場させて不愉快な目にあわせたことをお詫びします)。●桃井章プロデュース・津森久美子ファドライブ『リスボンの夜vol3』ポルトガルギター演奏・西村輝彦、6/24(日)開場12時開演14時・料金3000円 ~ご予約お問い合せはコレドシアター03ー3470ー2252まで

2012・6・18

2012年06月19日 | Weblog
美人OLのJ子さんとスタッフのHKが、社長秘書のYさんと俺のバーチャルな恋物語について喋っていて、彼女を「落とした」後の扱い方について意見の一致を見ていたけど、「落とした」じゃなくて「落とす」方法について意見の一致を見てくれると嬉しい。とりあえず突然襲いかかったらいいのか?それともいつ見てくれるか分からないメールを根気よく打ち続けた方がいいのか?でも、そのメールの返事は秋にならないとこないのではないかという説もあるし、どうしていいか分からない。そんなことを話してJ子さんが帰った後しばらくして、この日記にあんな風に病気のことが心配だ心配だと書かれたら言い訳しにこなくちゃいけなくなるじゃない?と文句言いながらそのYさんが顔を出し、検査は明日だからとこの間と同じ様にビールと芋焼酎を一杯づつ。そこに同じ会社のMさんとS大学のS教授も来店して、何となくYさんファミリーという感じでカウンターに並ぶ。S教授は「容疑者S」だった過去をすっかり忘れ、俺たちのバーチャル恋愛ウォッチャーとして何かコメントしてくれていたが、教授は口籠もった喋り方をすることもあってYさんにその声が届いている気配はない。教授、Yさんにコメントする時ははっきりと大きな声でお願いします。他にお客さんは今日もまたいなり寿司を土産に持ってきてくれた法律事務所勤務のNさん、長い間店の前を通り掛かるたびに階段をおりてこようこようとして今日ついにおりてきてくれた女性客二人,そしてテーブル席には今日のイベントの演出家Nさんたち七人が陣取ってくれて、イベントのオーダーも含めてまぁまぁの忙しさ。でも、12時前にみんな引き上げたので、今日もHKと「仲良く」電車で帰る。それにしても、このYさんとのバーチャルな恋愛はもうこれ以上進展しないのか?それとも大展開が待っているのか?‥‥と書いてみて、これが今年65歳の男の文章とは我ながら思えず赤面。●桃井章プロデュース・津森久美子ファドライブ『リスボンの夜vol3』ポルトガルギター演奏・西村輝彦、6/24(日)開場12時開演14時・料金3000円 ~ご予約お問い合せはコレドシアター03ー3470ー2252まで

2012・6・17

2012年06月18日 | Weblog
この日記は人によってはかなり過激なことが書いてあると思いがちだが、一応これでも不特定多数の人が読んでいることを配慮して、表現を控えたり、本当は書きたいのにそのことを書くと色々な人が傷つくと判断すれば全く書かなかったりで、桃井章が言いたいことの全てが書いてありそうで実は半分しか書かれてなかったりする。それなのに、日記を読んだだけで、特に困るのは表面上だけ分かった気持になって、俺にあれこれ言って来る人がいる事だ。文章には言外の意味がある。直接的表現もあるけど、間接的表現もある。とても哀しくてたまらないことがあった時に「部屋に帰って録画しておいた『相棒』の再放送をみた」と書いたら「そんな時テレビなんか見ていられるなんて呑気だね」と言われたことがあって、哀しくてたまらないから「相棒」なんか見ているんだろとその人を怒鳴りつけたくなったけど、多分怒鳴ってみてもその人には分からないだろうから放っておいた。「一人で朝御飯を食べることに慣れてしまって‥‥」と書いてあるのをみて「奥さん、朝御飯抜きになったんですか」と聞いてきた人がいて、俺の日記の愛読者だというその人は本当に俺の日記を読んでいるんだろうかと疑ってしまった。?ちゃんと読めば若い妻に逃げられて独り暮らししていることが読み取れるでしょうが。そうじゃなかったら社長秘書のYさんを好きだとか十年前にわかれたYとデイトしたなんて書けないでしょう?反対に「ぶっ殺してやるっ、どぶねずみ」と書いてあるのを見て、お客さんをどぶねずみ扱いするのはどうかな?もっと違う表現の仕方はないのかね?と言ってきた人がいたけど、この場合は直接的表現も直接的表現で本当に「どぶねずみ」と思っているのであしからず。そして今日現在、「どぶねずみ」の正体は判明せず●桃井章プロデュース・津森久美子ファドライブ『リスボンの夜vol3』ポルトガルギター演奏・西村輝彦、6/24(日)開場12時開演14時・料金3000円 ~ご予約お問い合せはコレドシアター03ー3470ー2252まで

2012・6・16

2012年06月17日 | Weblog
去年亡くなられたある方の遺稿集という分厚い本が送られてきた。どうしてそんなに分厚いのかというと、未完の長編小説が収められていたからだ。申し訳ないけど、今その長編を読んでいる時間はない。そこで同時に収められている同人誌や社内報や友人の追悼文集などに故人が書いた短いエッセイを読むことにする。それはそれで故人の人柄を偲ばせるものだったが、俺はそれらを読みながら別のことを考えていた。学生時代に書いたものや二十数年前に亡くなった友人の追悼文をよくも集められたものだ。いや、集めるのはちょっと無理だし、故人が保管していたに違いない。そうか。人に寄っては自分の書いた文章が活字になったりすると大事に取っておくものなのかもしれない。いや、他人事みたいに馬鹿にした言い方はよくない。俺だって脚本家時代は雑誌や新聞に発表したものも含めて全ての執筆物を年代順にファイルにして本棚の目立つ処においておいて、俺が突然死した時に家族が見つけやすいようにしておいたものだ。人間ってそれほど自己顕示欲が強い動物ってことか?。でも、こういう言い方をするってことはいかにも自分の中から自己顕示欲が消えたみたいだけど、事実、脚本家をやめた時に自分の書いた脚本、エッセイなどを発表した雑誌、それに新聞の切り抜きなどを全部捨ててしまって、過去を断ち切ったつもりだったが、飲食店を始めてから依頼されて書いた某映画雑誌の連載エッセイ、某婦人雑誌に一年連載した料理エッセイ、某川柳雑誌に連載中のエッセイ、その他某作家に頼まれた文庫のあとがき、某雑誌に掲載した友人の作家論など、気づいてみたら芝居の台本以外にも「執筆物」はいつの間にか溜まっていて、一部は消失してしまったが殆どは捨てずにとってあるってことは、この自己顕示欲って病気からは逃げられないってことか?というかこの日記こそ自己顕示欲の最たるもので、今日で2770日連続更新中だと。人によっては何故あんなことまで書くの?と俺の露悪趣味を非難するけど、最近の話題でいうと社長秘書のyさんとのバーチャルでの恋物語や二時間ドラマ「どぶねずみは誰だ?」も含めて、読み物を装いながらもその裏に隠された俺の真摯な心根や怒りを自己顕示する場所としてこの日記は俺にとってとても大事なものになりつつある。こうなりゃ意地でも3000日までは続けてみたいので、皆さんよろしく。●桃井章プロデュース・津森久美子ファドライブ『リスボンの夜vol3』ポルトガルギター演奏・西村輝彦、6/24(日)開場12時開演14時・料金3000円 ~ご予約お問い合せはコレドシアター03ー3470ー2252まで

2012・6・15

2012年06月16日 | Weblog
昨日は一滴もアルコールを飲まなかった代わりに、カウンターの中で二ℓの温泉水を一本半空けてしまって、且つ部屋に帰ってからもコンビニで買ったバターピーナツを食べるのにお茶を何倍もお代わりしたことがいけなかったのか、三時過ぎに誘眠剤を飲んで寝たにも係わらず、八時過ぎにベッドを出るまでの五時間ほどの間に三度もトイレに起きてしまう。一時間半に一度の目覚めなんて、寝た気がしない。おかげで終日眠くてたまらない。鮭と大江ノ郷の生卵と佃煮に長芋の漬け物と菠薐草のにんにくバターソティに海鮮味噌汁で食事をしている間も眠りそうになる。その後、この日記をかいている間も眠気に襲われ続けて、我慢できずに十分ほど眠ってしまう。それでも今日振り込まなくてはいけないお金の計算や顧客名簿の整理をした後、銀行に寄ってから母の処へ。ここでも稲庭うどんを食べた後、軽い眠気に襲われるが、ここは必死に踏ん張って六時半には店へ。すでに男性客二人が来店されていたが、しばらくしてシルバーモデルのMさん、近所の★★会館に勤める男性三人組に続いて、一年前に※※証券をやめた後、香港の会社に引き抜かれたF子ちゃんが今度は東京の企業に引き抜かれて働きだしたと来店。また店の近所に住居を構えるみたいなのでまた仲良し関係が復活しそうで楽しみだけど、彼女が妙に色っぽくなっていたので俺の理性が心配。更にテレビAの関連会社社長のKさん、高校の後輩で某広告会社に勤めるSさん、某国営放送局勤務のIさんたち、定年退職後小劇場マニアになったSさん、近所にある制作会社Dの社長のOさん、週刊A芸能を中心に執筆活動を続けるライターのIさん、映画監督兼教育評論家のHさん、法律事務所勤務のNさん、エロ顔のE子さんが初めて来店した時彼女を同伴していた男性客の一人Fさんたち、ナイスバディのY子さんと続いて、お客さんの数だけは週末っぽい。そして閉店直前、今ここに名前をあげたお客さんの一人(特に名前を秘す)と大喧嘩して(翌日電話で謝罪したけど)、気がムシャクシャしていたので珍しく何処かで飲みたいと思って六本木に向かって歩きだしたら、今年近所にオープンして気になっていた焼鳥屋が今日から深夜営業を始めたとの看板が出ていたので、迷わず飛び込んでしまう。深夜ソムリエのKさんが選んでくれた赤ワインを三杯いただきながらレバー、首肉、せせりなど焼鳥を六本ほど。店を出た時にはすっかりムシャクシャさが消えていた。でも、こんなうまい焼鳥屋が近くにあって深夜三時まで開いているなんて、嬉しいけど、ちょっとやばい。そしてこの焼鳥屋には社長秘書のYさんも時々来ていると以前言っていたけど、彼女の体の具合はどうなのだろうとふと心配になるが、携帯の番号は知らないし、メールも教えて貰ったか貰わなかったかよく分からないアドレスだったし、確かめようがない。大したことじゃなければいいけど。●桃井章プロデュース・津森久美子ファドライブ『リスボンの夜vol3』ポルトガルギター演奏・西村輝彦、6/24(日)開場12時開演14時・料金3000円 ~ご予約お問い合せはコレドシアター03ー3470ー2252まで

2012・6・14

2012年06月15日 | Weblog
今日初めてのお客さんは社長秘書のYさんだった。今日も明るく元気そうに見えたYさんだったけど、いつもは一杯目のビールをグイグイッとあけて、その後はワインに移るのに今日はビールグラスはなかなか空にならないし、その後もワインじゃなくて芋焼酎。何だかいつもと違うので聞いてみたら、昨日一昨日と具合が悪くて病院通いで、調べてみたら醸造酒は自分の症状にいけなくて、蒸留酒はいいのだと言う。でも、ビールもワインと同じ醸造酒ですけどと言う反論を彼女は許さない。一杯目はいいのだと言い切る。どうも俺のいうことには一々反発したくなる傾向がある気がする。ホント、彼女とは気が合わない。でも、何だかとても好きだ。そのYさんとこの四月からk大学の大学院で勉強することになったMちゃんが隣同士に座る気がしていたのは何故だったのか分からない。でも、それが現実になってみると元々約束していたんじゃないかと勘繰って二人を見てしまったが、K大学在学中にうちの店に通いだして卒業後は和歌山にある母校で高校教師をしていた彼女と、一年前にウチの店に通いだす少し前は専業主婦だったYさんとは特別に接点もないし、年齢も十歳は違うし、どうしてそう思ったのかと無理やりこじつけて考えてみると、二人が同じK大学出身ということしか思いつかない。記憶力は異常に悪いのに、65才になる今になっても強烈な学歴コンプレックスを抱えている俺は、相手の出身大学や高校については自然と覚えてしまうもんだから、二人が俺の中で勝手に結びついてしまったに違いない。それでもまぁ、そんな話題でもお客さん同士が話し合うきっかけになるわけで、YさんとはしばしK大学の話題で盛り上がったような気がするし、Mちゃんが趣味でバンドのヴォーカルをやっていると言うと、端にいたジャズヴォーカルのKさんが話に加わり、その後来店したS大学のS教授とは「教授と研究生」と言った趣でトークが進んでいき、近所のIT関係の会社経営のEさんとも名刺を交換したりしてMちゃんはすっかりコレドの輪の中に溶け込んでいる光景を時折嬉しくながめていたのだけど、その隣で明日病院にいくと言いながらも焼酎をちびちびなめているYさんのことがずっと気になっていた。●桃井章プロデュース・津森久美子ファドライブ『リスボンの夜vol3』ポルトガルギター演奏・西村輝彦、6/24(日)開場12時開演14時・料金3000円 ~ご予約お問い合せはコレドシアター03ー3470ー2252まで

2012・6・13

2012年06月14日 | Weblog
昨日の日記を「夜中の二時に携帯がなった‥‥Rさんからだった」で終わってしまうのは少しずるくない?と「愛読者」の一人Aさんから抗議と好奇心一杯の電話。この少し前の記述に「でも、こんな日に俺の人生は変化しない」なんてあるし、いかにもこの後Rさんと「俺の人生が」変化したみたいじゃない?と彼女は手厳しい。はい、仰る通りです。反省してます。で、Rさんって誰なの?それは‥‥美人CMプロデューサーのRさんですけど‥‥Rさんねぇ。微妙だわねぇ。ええ、微妙です。Rさんは美人でとても魅力的な女性だけど、桃井のことを男として意識しているとはとても思えないし、だからって夜中の二時に店に現れる魅力的な女性を前にすれば桃井の人生が変わることが起きてもおかしくないし‥‥そうそう、そこの辺りの微妙なニュアンスを書こうとしたんだけど、母と約束した食事の時間に遅れそうになってしまったので、チャチな連載エッセイみたいな終わり方してしまったのだ。以後このようなことは決して致しませんと反省文を連ねたい処だけど、こういうチャチさって、世の中に受けるのか有名人の名前や事件に触れてないのに(アントニオタブッキで増えるとは考え辛い)、アクセスIP数は日曜日の324から452に(閲覧数も932から3588に)急上昇していた。というか、これは例の二時間ドラマ「ドブネズミは誰か?」の犯人探しが原因か?何処かで(2チャンネルあたりで)俺のブログがまた話題になっているのだろうか?なんて、どうでもいいことを想像しなから母の処でいわしを焼き、チベット豆腐を作り、歯の具合の悪い母にはかに雑炊を、俺はこの間買ったいぶりがっこも加えて白米ご飯を二膳半。五時前に店へ。某国営放送局を明日で定年前に退職するというIさん、某制作会社のプロデューサーのTさんと某女性週刊誌のSさん、同僚二人と一緒の近所に住むIT会社経営のEさん、同じく近所のナイスバディのYさん、そして先日HKの芝居の時に知り合ったIさんと元女優のAさんたちで二時過ぎまで。今日はほんとに‥‥人生何も変わらず。●桃井章プロデュース・津森久美子ファドライブ『リスボンの夜vol3』ポルトガルギター演奏・西村輝彦、6/24(日)開場12時開演14時・料金3000円 ~ご予約お問い合せはコレドシアター03ー3470ー2252まで

2012・6・12

2012年06月13日 | Weblog
朝風呂の中に雑誌「ユリイカ」を持ち込んで、先日亡くなったイタリアの作家アントニオ・タブッキの追悼号を読み出す。ついつい興味深いエッセイや対談が掲載されていたので時間を忘れてしまう。特に未邦訳の小説「いつも手遅れ」は最高だったが、ふと気づいた時はもう出かける時間ギリギリ。今日は桃井の主義には反するけど、タブッキに免じて朝御飯は諦めて、11時に麻布十番にあるポルトガル文化センターへポルトガル語の個人授業を受けに出かける。イタリア人のタブッキは30過ぎからポルトガル語を習ってポルトガル語で小説を書いたと言う。小説は日本語でだって難しいのでとても無理だけど、せめて日記位はポルトガル語でスラスラ書けるようになりたいと思うが,今日も先生の赤のボールペンが添削添削添削‥‥で俺の書いた日記の原型をとどめてないのはいかがなものか?1時近くに授業は終了したので、一旦五反田に戻ろうかと思ったけど、折角パソコンを持ってきたのだからと、店に行って安売りしていたステーキをにんにく三粒で焼いて、サラダとスープで腹ごしらえしてから近所のオープンカフェにパソコンを持ち込んで日記を書く。今日は電源、電波とも俺に従順に仕えてくれたので何とか書き上げる。そこでふと今日はとんでもなく寒いと気づく。おまけにこの雨。更に今日はサッカーの試合があると聞いて、お店はこの時点でとんでもなく暇だろうと早くも試合放棄気分。そしてその気分は現実になってしまって、8時過ぎに芝居のスタッフのS君がDVDを上映しながら酒を飲みたいと十数人できてくれるまで、スタッフのHKにウイスキーの種類を講義したりして過ごす。でも、S君たちが呼び水になったのか、その後近所のデザイン会社のKさんたち、映画をクランクアップさせた直後に来店してシャンパンで乾杯に相成ったYさんたち、映画監督兼教育評論家のHさんたち、週刊BのライターのIさんとFさんなどが来店してくれて、何とか店としての格好はつく。でも、こんな日は俺の人生は変化しない。多分このまま終電車で帰って録画してあった「初恋」か「リーガルハイ」を見ながらたぬきうどんをたべて今日一日を終わるのだろうなと諦めて後片付けをしていたら、夜中の二時に携帯が鳴った‥‥Rさんからだった。●桃井章プロデュース・津森久美子ファドライブ『リスボンの夜vol3』ポルトガルギター演奏・西村輝彦、6/24(日)開場12時開演14時・料金3000円 ~ご予約お問い合せはコレドシアター03ー3470ー2252まで

2012・6・11

2012年06月12日 | Weblog
六時半に店に行ったら、カウンターに「容疑者M」の姿がある。彼は俺の顔を見るなり、「あの日」から一週間も経つし、顔を出さないと「犯人」だと疑われてしまうので無理してきましたと「供述」。勿論、「犯行」は否認する。今日はスタッフのO君も働いていたので、ついでに「尋問」するが、O君は●●との連絡先も分からないとこれまた「犯行」を否認。これで六人の「容疑者」全員が「犯行」を否認したことになり、「犯人探し」は振り出しに戻った。誰かが嘘をついている。六人の内の誰かがウチと●●との電車鳩、いやどぶねずみをやっている。おい、誰だか分からないあんた、一度自主的に「出頭」したからって安心するのはまだ早いぞ。この後、一カ月も顔を出さない人物がいたりすると、否認はしたものの何処か後ろめたいことがあるのではないかと、その人に初期高齢者探偵は疑いの目を向けることになるだろう‥‥なんてことを話していたら、「容疑者M」はそんなことを言われたら週に一度は来なくちゃいけなくなるじゃないですか?それって新手の商売ですか?と文句を言われてしまった。いやいや、俺としては「とぶねずみ」の顔を見たくないだけなんだと言いかけた時、久しぶりに来店してくれたエロ顔のEさんが、もうそんな話やめて、エロエロトークしましょうよとエロ顔で訴えてきた(様にみえた)ので「犯人探し」は中断して「エロエロトーク」に移行。開店早々から飲み始めたらしいEさんは刻々とエロさが増して来て、店でなかったらたまらず押し倒していただろうと「劣情」してしてしまう。ホント、Eさんはエロっぽい。でも、そこに社長秘書のYさんが来店したので、俺の劣情は空中分解する。この方は俺の自分に対する劣情は勿論、他の女性に対する劣情も許さない。自分の「母親的存在」の俺が「劣情」なんて持ってはもっての外らしい。と言われても困るのだけど、わざわざ俺を席に呼び寄せてはそっと小声で「じゃがいもがたべたいんだけど」と言うので、彼女お気に入りのポテトとアボガドのチーズソティを作ってあげる。やっぱり「母親」か?ちょうどそこへ鎌倉駅を挟んでのライバル小学校の「同級生」のY君がきたので、「娘」は彼に任せて、俺は「母親業」から逃げる。そして、「獣的」になってちょっとの間だけEさんの隣に坐ってエロエロ気分。そんな俺の姿を後からきた近所に住むIT会社経営のEさんが呆れた顔で見ていた。他にお客さんはイチゲンのカップルと金曜日も大勢できてくれたYさんの会社のMさん。モルト好きのMさんの為に今日仕入れたハイランドのダルモアを飲んで貰う。最近、YさんよりもMさんとの「交流」が頻繁になっている。といってもMさんは最初の息子と一つ違いの42才の男性なんだけど。●桃井章プロデュース・津森久美子ファドライブ『リスボンの夜vol3』ポルトガルギター演奏・西村輝彦、6/24(日)開場12時開演14時・料金3000円 ~ご予約お問い合せはコレドシアター03ー3470ー2252まで

2012・6・10

2012年06月11日 | Weblog
12時半に店の前でボランティアで手伝ってくれているポルトガル人女性のCと待ち合わせ。先日ビザの関係で一度日本を出国しなくてはならないので、その前に一度プライベートに話したいと言われたからだ。待ち合わせて彼女が目の前の乃木神社に行ったことがないというので一緒にお参りして旅の安全を祈ってから六本木の寿司屋に連れていく。Cはにぎりを俺が手でたべていたら驚く。寿司は手でたべるのが本当なんだと説明しても呆れた顔をするばかり。というか、俺の英語力ではちゃんと説明するのが難しい。普段、店では仕事の指示をブロークンのインチキ英語でやってしまうけど、文化的な背景や細かなニュアンスを伝えていくには俺の英語力では無理。おまけに寿司屋のカウンターに並んで座ったら逃げられない。ずっと英語を聞き続ける一時間半。店を出てからも場所をカフェに移して彼女はこれからの東京生活について話し続ける。そう、殆ど一方的に話されただけで、こっちは時々質問をするのみで、話した内には入らない。ちょっと疲れる。4時近くに再会を約束して別れてから、昔つきあっていたYさんと会う。全てを分かられている気安さと、何より日本語で聞いたり話せたりする気楽さに、ジントニックとワイン少しで酔っぱらう。更に麻布十番で干物を文字通り酒の肴にして日本酒を飲んで、完全酩酊。仕事半分とプライベート半分のちょうどいい休日。●桃井章プロデュース・津森久美子ファドライブ『リスボンの夜vol3』ポルトガルギター演奏・西村輝彦、6/24(日)開場12時開演14時・料金3000円 ~ご予約お問い合せはコレドシアター03ー3470ー2252まで