昨日で五月が終わって、今日から六月。本当は昨日の日記でこの五月を振り返りたかったのだけど、新藤兼人さんのことをどうしても書きたかったので、回顧反省するなんてどうでもよくなってしまった。でも、今日になってやっぱりどうでもいいことではないと思いなおす。一度途中で書いたけど、20日までの売上が例え連休があったにしろ56万円しかなかったのだ。営業日日数で割っても一日4万円。このまま月末に向かったら五月の売上は単純計算で百万を割る可能性があった。これがどの位深刻なことかというと、一日分の家賃が約2万円、人件費が二人で1・7万円かかるので、それだけで殆どの売上分を食いつくし、25万円の借金返済、仕入れ代金約50万円、税金その他10万円などなど毎月の通常経費200万円強はとても賄えず、最低でも百万円の赤字になって、俺の役員報酬など夢のまた夢となってしまった筈なのだ。でも、俺にはいつもギリギリのところで助けてくれる神様がいる。今月の残りの十日間で120万近い売上をあげて、俺の役員報酬はのぞけばなんとか赤字になることを免れることが出来た。これは提携公演を含めてイベントが続いたことが大きいが、バーカウンターの方もこの十日間で6万平均で、特にイベントがなくて一日の売上が10万以上になった日が三日もあったことが原因だ。これは一時的なことなのか?でも、今日も金曜日だったけど、ドッとお客さんが押し寄せて(と言っても9時まではゼロ、それから一気で3時半まで)11万もの売上になった‥‥なんて書くと、そんなお金のことばかり言われたってうるさいだけよ。私たちお客はそんなこと関係なしにゆったりと飲みたいからきているだけなんだら知りたくないわと言う声が聞こえて来る。でも、桃井がこのことで中旬までどれだけ悶々とし、ストレスが溜まって痛風の発作と不眠症に悩まされ、座薬と誘眠剤が手放せずにいたのに、月末になって少しだけ気持ちが和らいで薬の世話にならずにすんでいることもわかってほしい。中旬までみたいな日々が延々と続いたら当然店は終焉を迎えることになって、俺の顔は暗く、言葉も少なくなるし、下旬のような売上が続けば70、80まで店を続けられるような気になってきて、表情も柔かに、言葉も優しくなったりするものです。と言うわけで、皆さん六月は友達を連れてどんどん通って下さい。24日の日曜日にはお昼から桃井章プロデュースの津森久美子ファドライブ「リスボンの夜3」が真っ昼間の12時開場2時開演であります。その日、コレドの午後はリスボンの夜になって、鰯をたべながらサグレス(ポルトガルのビール)やヴィーニョヴェルデ(緑のワイン)を飲んで、そのままファドのライブを楽しむポルトガルの街になります。こちらにも皆さんお誘いあわせてお越し下さい‥‥うーん、こうしてお金とPRだけで日記を終わるなんて久しぶりで新鮮。●COREDOプロデュース・津森久美子ファドライブ『リスボンの夜vol3』ポルトガルギター演奏・西村輝彦、6/24(日)開場12時開演14時・料金3000円 ~ご予約お問い合せはコレドシアター03ー3470ー2252まで、