連日、新型コロナ感染症新規患者数が発表されては、記録が更新されていることが取り上げられています。5波までは、この増加と院内病床の埋まり方は平行していましたが、6波は、院内病床はじわじわという感じでした。それ以上に社会の滞留感が半端ないです。ここまで、本当に一人一人我慢を重ねてきたのだと思います。やりたいと思っても、控えたり、諦めたり・・頑張ろうと思っても、濃厚接触者となってしまったり・・緩和ケアチ . . . 本文を読む
最初にこの話を紹介したのは2012年、その後、2015年にも再掲しました。改めて、読み返した記事です。この話を見つけた時は、目からうろこでした。出典は探せなかったのですが、アラビアンナイトの時代からの話のようです。ーーーーーーーーー父が遺言で「17頭のラクダを 長男は1/2、次男は1/3、三男は1/9分配するように」と残し、亡くなりました。しかし、17頭。分配しようにも、割り切れません。困った兄弟 . . . 本文を読む
お正月はいかがお過ごしでしたでしょうか。私はコロナの谷間、2歳と2か月の孫が遊びに来てくれていて、日常とは違う忙しい年の瀬でした。ありがたいことです。昨年、心に残った言葉・・10月に第59回日本癌治療学会学術集会が開催されました。私が担当している社会連携・PAL委員会では、委員会企画として、治療と仕事の両立支援をテーマにシンポジウムが開かれました。そこに登壇下さったがんサバイバーの村上高史さん。食 . . . 本文を読む
初回にアップしたのは2008年でした。毎日沢山のアクセスを頂き、コメントも沢山だったので、2014年8月に再掲しましたが、今もアクセスは続いています。昔の記事に埋没しているにも関わらず、「黒色便」などで検索されてつながっているようです。乾燥した日が続くと、喉は乾きます。ポリフェノールやアントシアニンが含まれるジュースを子供たちは、しっかり飲んで悩むお母様方が沢山いらっしゃるのではないかと思います。 . . . 本文を読む
がんの痛みに医療用麻薬(オピオイド)の投与は、開始時にもエネルギーを使いますが、治療が奏功し、減量するときもエネルギーを要することがあります。一般的に、麻薬を減らしましょうと言われるとほっとする人が多いと思われるでしょう。一方で、強い痛みを経験した患者さんは、いざ、減量をすると言われるとあの痛みが再び出現してこないかと、不安になる方もいらっしゃいます。ですから、がん疼痛は、痛みが大変不快な記憶にな . . . 本文を読む
物事の進み方には幅があります。最も良い場合から最悪までの幅・・体がきつくなった時まだ大丈夫と思いたいのはやまやまですが大丈夫でも最悪に備えてこそセイフティネットが機能するというもの。最悪の事態は想像するだけでも辛いものですが・・(Melk HagelslagによるPixabayからの画像 )2017年9月の記事からーーーーーーーーーーーーーーーHope for the best, and . . . 本文を読む
がん領域の医療は、診断はがん、がんではなかった手術をする、しない抗がん剤治療を開始、休薬、やめるというように、白黒ついたものでした。診断はがんだった再発がわかった抗がん治療を終了しなければいけないそういった情報はがん診療コミュニケーションの領域では、「bad news(悪い知らせ)の伝え方」として、どのように患者さんに伝えるかが、医師に求められるコミュニケーションの課題でした。この白黒・・これが変 . . . 本文を読む
10月21日~23日までパシフィコ横浜で日本癌治療学会学術集会が開催され、現地で参加していました。その前の週の外来で患者さんから光免疫療法を受けているという話を聞きました。頭頚部がんに対し、イルミノックスを用いた光免疫療法はNIHの小林久隆先生の研究を、楽天メディカルが開発し、今年8月に厚生労働省の条件付き承認(保険が適応)されたこと、実施施設は9月で40 . . . 本文を読む
血液がんの患者さんで、ダウン症の患者さんに何人か関わらせていただいたことがあります。私にとって、ダウン症の患者さんは天使のような存在・・実直で、裏表がなく、嬉しい時には心から嬉しいといってくれて、いやなときは全力で嫌と言ってくれる・・腹の探り合いやつくり笑顔、嫉妬や妬みなど社会のいやな一面から離れ心が洗われるような気持ちで、我が身を振り返らせてくれるようなそんな存在です。抗がん治療で腎機能が落ちて . . . 本文を読む
相当以前のことです。胃癌の患者さんを受け持っていた時の事。息子さんは国際線のパイロットでした。その頃、ドラマの影響もあって、男性一番人気の職業でした。ある朝、診察に病室に伺いました。サイドテーブルには地図が広がっていました。昨夜から息子さんはフライトなのですか?ええ・・クアラルンプールです。素敵ですね。パイロットって花形ですね。そんなんじゃないんです。私にとっては、本当に心配で。パイロットになって . . . 本文を読む
がん患者さんなどの緩和ケアを専門的、集中的に受けるための病棟を緩和ケア病棟と言います。患者さん一人あたりの病床面積や病棟面積、家族へ配慮された施設基準などが決められており、スタッフの基準などを満たして許可されたものが緩和ケア病棟として認められています。大分県 済生会日田病院神戸市 甲南医療センター群馬県立がんセンターこの活用にあたり、それぞれの立場で思いがやや異なるようです。在宅で訪問診療を行って . . . 本文を読む
35年程前、私が医師になったばかりの頃の出来事です・・腎臓外科という診療科に所属して、9名位だったでしょうか、同僚がいました。最初の3か月は私は移植外科班に居て、大半をICUで過ごしていました。当時、新しい免疫抑制剤が開発されたばかりで、用量が確立されるまで、感染症との闘いでした。多くの方は元気になられますが、中にはカリニ肺炎に至り人工呼吸器が必要となり、ICUで亡くなっていく方もいらっしゃいまし . . . 本文を読む
病院の当直の夕食は検食です。最近の入院食は外部で一括して作っているようですから、多くの病院で同じメニューが並んでいるはずです。写真は今一つのように見えると思いますが、これが、中々美味しくて!!ミートローフ、ほうれん草の柚子和え、薩摩芋の甘辛昆布煮。酸味、甘味、塩味に柚子の香りと味にバラエティがあります。これで、750kcalもあるのです。いかに食べ過ぎているか・・ということですね。災害救助のドラマ . . . 本文を読む
ワクチン2回接種した後、どの程度、新型コロナ感染をする可能性があるのでしょうか・・2013年までアメリカハーバード大学に在籍されていた内科医師 大西睦子さんの記事がとても分かり易くまとめられています。ブレイクスルー感染は「1%未満の確率」…デルタ株の対策でもワクチン接種が最善(大西睦子 医療ガバナンス学会, 2021, 8, 11)この記事をご紹介したいと思います。ブレイクスルー感染 . . . 本文を読む
昨日まで、ニュースはほとんどオリンピック。オリンピック突風が過ぎて、コロナの惨状がゆっくりと見えてくるようになった頃、次のパラリンピックに突入となりそう・・今日は、本来の目的の緩和ケアのことに戻って・・急性期病院の中で、抗がん治療を受けていた患者さんに、抗がん治療は副作用が強く出るようになってしまい、そろそろ終了した方がよいことを主治医が説明しているのを離れたところで聞いていました。体に負担をかけ . . . 本文を読む