緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

高齢者の方のフレイル・プレフレイル(老化)とがん治療

2017年12月24日 | 医療
今年10月に、可決された第3期がん対策推進基本計画。「ライフステージに応じた〇〇」ががん診療のトレンドになってきました。小児、AYA世代(思春期と若年成人:この二つは分けてほしいという意見があります)高齢者といった、それぞれの特徴を加味した支援体制を持つことが医療者には求められています。高齢者の支援を考えるときに、加齢、老化・・はとても大切なポイントになります。 高齢者の体が思うように動かせない . . . 本文を読む
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狭き門を通る道は、いのちの道

2017年12月17日 | つれづれ
聖書に、「狭い門から入りなさい」と書かれています。(マタイの福音書7章13-14節)私は、クリスチャンではないのですが、海外にいた時に、外国人の聖書を通して、英語や文化を学ぶグループに入れて頂いていて、聖書を読む機会がありました。広い門は楽だけれど、楽をしようとするのではなく、狭い門に望む気持ちを持つこと大変な思いをしたとしても、その努力が意味をもたらすことなどを教えてもらいました。そのことは、狭 . . . 本文を読む
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年末近くになると思い出す患者さんのこと

2017年12月10日 | 医療
50代女性の消化器癌の患者さんでした。転移で肝機能障害を呈し、すでに、ビリルビンは上昇していました。アンモニアの数値を探すと120以上でした。(解剖学的に両者が平行して動くことがあります)アルブミン1.8、白血球18000程度、その内、リンパ球は3%、CRP20以上、血小板は2万台でした。診察前でしたが、これを見ただけで、急変の可能性が高いことが推測できました。ベッドサイドに行くと、予測したより、 . . . 本文を読む
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街頭イベントにキティ;英国で50年前に始まった市民運動を思い出しつつ

2017年12月03日 | 社会時事
今日は、日本緩和医療学会の普及啓発活動で、阪急西宮ガーデンズ フェスティバルガーデンで開催された 街頭イベントに参加。厚労省委託事業委員会と博報堂さんが企画運営をしてきたイベント。大盛況でした。地元、神戸の医療スタッフのミニレクチャーが続きます。そこに、私も少しだけ参加させて頂いたことは、本当に光栄なことでした。若い人たちの心をつかもう!ということで、キティも登場しました。今、学会の専門医試験のテ . . . 本文を読む
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