緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

Hope for the best, and prepare for the worst;最善を目指して最悪に備える

2021年11月21日 | 医療
物事の進み方には幅があります。
最も良い場合から
最悪までの幅・・

体がきつくなった時
まだ大丈夫と思いたいのはやまやまですが
大丈夫でも最悪に備えてこそ
セイフティネットが機能するというもの。

最悪の事態は想像するだけでも辛いものですが・・

(Melk HagelslagによるPixabayからの画像 )

2017年9月の記事から
ーーーーーーーーーーーーーーー

Hope for the best, and prepare for the worst

最も良い方向に進んで行くことを期待しながら、

よくない方向に進んでいった場合を想定し、

備えよう





あまりに有名な言葉になりました。

Published:  Ann Intern Med. 2003;138(5):439-443.
DOI: 10.7326/0003-4819-138-5-200303040-00028


Ann Intern Medは
内科学の雑誌で、
インパクトファクターも高いものです。
そこに掲載された
論文のタイトルにもなった言葉




この言葉で検索すると、
すぐに論文に行きつくかというと
引用した様々なWebサイトが検索されます。

直訳ではありませんが、
現場に則した言葉で
ある医療ソーシャルワーカーさんが
私に一番最初にこの言葉を
紹介してくれたときの言葉。




最悪を考えて、最善をつくす・・




元文から離れていますが、
私たち医療者の
取るべき姿勢が
掲げられています。


最善を希望、期待してもらうことを念頭において、

私達はもっとも良いと思われる道を

患者さんと共に探索し、力を尽くそう・・・・



そんな響きをもっています。


医療だけでないと思います。
人生、生活・・・
何でも、ものには幅があり、
最善もあれば、最悪もあり、
その振幅の中で生きていることを
ついつい忘れてしまいます。




予防の緩和ケア。

何かが起こってから動くのではなく、

早めに準備することは

悪い事ではありません。




痛みが出てから緩和ケアではなく・・・






人生、

最悪も想定しつつ

最善を目指し

最善を尽くし

備えていこう・・

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (bolicaminando)
2021-12-01 21:57:24
良い言葉をありがとうございました🎶
胸に落ちる言葉でした。
返信する
Unknown (e3693)
2021-12-01 22:34:17
@bolicaminando さん

お立ち寄りくださり、コメント頂き、本当にありがとうございました!

aruga
返信する

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