緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

松山にて・・

2013年03月31日 | 医療
この週末は松山の第15回日本在宅医学会大会シンポジウムのテーマは、終末期ガイドラインを在宅現場でどう活かす?~先延ばしの医療から本人の生き方に向き合う医療へ~緩和医療に携わる医師の立場で参加しました。昨年、6月日本老年医学会が公表した「高齢者ケアの意思決定プロセスに関するガイドライン 人工的水分・栄養補給の導入を中心として」 いわゆる胃瘻などの差し控えや中止も含めた治療の選択のあり方について特に . . . 本文を読む
コメント (2)

5年生BSL

2013年03月24日 | 教育
本当に、桜・・綺麗です。近くに石神井川があり、川沿いの桜並木は雪がつもったようです。ソメイヨシノが八分位・・写真は、近所のしだれ桜です。ピンクがとても綺麗。H25年度から緩和ケアチーム回診に5年生全員が回ってくることになりました。内科を5週間回っている間に、7人ずつくらい、木曜日の午前中に参加します。カンファレンスルームでプレゼンテーションと数名の患者さんの検討の後、関連するミニレクチャーを入れて . . . 本文を読む
コメント (4)

腸管浮腫(2)例えるなら、ちくわぶ

2013年03月20日 | 医療
前任地での出来事・・・つづきです。研修医から「あの・・どうしてステロイドが こういうとき良いのでしょうか。」と質問。「術後の癒着があって イレウスになっている時って 一時的に腸管は 浮腫を伴う炎症を起こしているのよ。  腸管浮腫。 つまり・・ちくわぶ!  ぶよぶよってしているわけ。  で、ステロイドの抗炎症作用でもって これをちくわぶから 引き締まった竹輪にするわけ。 そうすると内腔が保たれるから . . . 本文を読む
コメント (5)

腸管浮腫(1)オピオイドはどうしましょう。

2013年03月17日 | 医療
ご近所の早咲きの桜が満開に近くなりました。今年も春が来ました・・前任地に勤務していた頃のことです。「肺がんで、胸郭に疼痛があります。 ブプレノルフィンの坐薬を使用中。  数年前、横行結腸ポリープの手術後。 今回、腸閉塞となり、一時絶食としました。 肺がんの腹腔内転移は今のところありません。 今後、オピオイドをどのように 使っていけばよいでしょうか」と、いうのが依頼内容でした。 オピオイドは腸蠕動 . . . 本文を読む
コメント

何故?アクセスの増加

2013年03月10日 | 社会時事
土曜日のブログのアクセス数は、たいてい400程度なのですが、昨日、600を超えていました。ん・・・ 何だろう・・・思わず詳細をみてみました。21時に急に200近くのアクセスが・・検索用語は、プレガバリン・・逆検索してみたら、土曜ワイド劇場「検事・朝日奈燿子 医師&検事~2つの顔をもつ女・・・」朝日奈により犯行が露見しそうになった為に自殺する」と記されていた。 だが、朝日奈は現場から「プレガバリン」 . . . 本文を読む
コメント

自分にとってのONEを探すこと

2013年03月03日 | つれづれ
15年以上前になります。緩和ケア病棟に勤務していた頃。ある患者さんとの会話から、私自身が生きるという意味を真に感じさせてもらった出来事でした。 ここから2007年の記事の再掲です。   ある日の朝。患者さんの診察に部屋に伺った時、まっすぐ見つめながら、質問されました。「私、奇跡的にがんが治ったという本を読みました。 私は今まで、正直に生きてきたつもりです。 そりゃあ、ちょっとした嘘 . . . 本文を読む
コメント (9)