緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

否定文ばかりの説明で困惑・・・いるいるこんな医療者

2016年05月29日 | 医療
家族がある医療機関で検査結果を聞き、治療をどうするか考えたいということで、同席することにしました。地域のクリニックに情報提供書を書いてもらって、家族だけで受診しているのですが、自由診療クリニックだったので、治療金額も大きいこともあり、信用していいのかわからないから・・というのが、同席してほしいという依頼の理由でした。診察室に入ると・・すでに画面が開かれたCT画像を示しながら・・・問題だらけなんです . . . 本文を読む
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友人の一周忌

2016年05月23日 | つれづれ
1年前、同級生が亡くなりました。ご夫婦で、事故でした。急なことで、通夜にも葬儀にも行くことができず、その友人を思う時間は、とまったままでした。一周忌、その時同乗していた息子さんが迎えてくださり、お墓参りに伺う機会を頂くことができました。同級生との再会し、墓前に参り、止まっていた時間がやっと、また前に進み始めたような感覚になりました。生きろ・・と聞こえてきたように思いました。そして、きっといつか、ま . . . 本文を読む
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いのちのケアー賢人の言葉より

2016年05月14日 | 医療
 医師、僧侶でいらっしゃる田中雅博さんは2014年10月膵臓がんと診断され、その後、肝転移がわかりました。栃木県益子町 西明寺の住職でいらっしゃり、普門院診療所をお持ちでもいらっしゃいます。その田中さんの言葉から。 「生きられるいのちは粗末にしたくありません。一方で、自分のいのちにこだわらないようにする。」生きることへの執着、欲を捨てることで死への恐怖をケアし、欲を捨てると言っても死ん . . . 本文を読む
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がんも育児も、労働の構造を変化させていく必要がありそうです

2016年05月08日 | 医療
人生には予定していないことが起こります。仕事のギアを上げ、ココから大切という時に、がんがわかった、家族が病気になった、計画通りではない妊娠・・さまざまなことが起こりえます。長期的な漠然とした夢を持ちながら、実現すべきことやしたいことは短期的な目標としても、それすら予定通りにはいかないことがあります。最近読ませて頂いた患者さんのインタビュー記事で、がんと診断されたとき、仕事が順調だったこともあり、キ . . . 本文を読む
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