緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

Chemical copingとアルコール

2015年05月31日 | 医療
Chemical coping 関係の文献を読んでいて、CAGEが日本語に訳されていることをしりました。CAGEとは、1984年JAMAに報告されたアルコール依存症のスクリーニング質問表のことです。(Ewing JA. Detection alchoholism. The CAGE questionnaire. JAMA    1985;14:1905-1907)Cut downAnnoyed b . . . 本文を読む
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臨床をやりながらの教育。緩和ケアは大変です。

2015年05月24日 | 教育
この土日で、緩和ケア研修会を開催。Face book仲間の記事も、結構、今週末の実施が目立ちます。720分(12時間)の研修会を受けてもらうと、厚労省健康局長印の修了書が発行されます。年何回か、実施しながら、対象となる医師全員に受講する気持ちになってもらうことにもエネルギーを使います。この緩和ケア研修会、2017年6月でがん対策基本計画の第2期が終わるので、そこまでに、対象医師が100%受講しても . . . 本文を読む
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匂いをかぎ分けられる力を見ることは、老化のバロメーターになるかも

2015年05月18日 | 医療
年と共に、また、認知症に近づいていくとき、匂いの感覚が弱っていくと臨床的に実感していました。つまり、嗅覚機能障害は人の神経変性等の早期症状の可能性があり、それに関する報告です。 PLoS One. 2014 Oct 1;9(10):e107541. doi: 10.1371/journal.pone.0107541. eCollection 2014. Olfactory dysfunctio . . . 本文を読む
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オピオイドの便秘は鎮痛効果が出る前に生じています

2015年05月10日 | 医療
オピオイド3剤の薬理特性(鎮痛、腸蠕動抑制、行動抑制、呼吸抑制)を背景をそろえて(ラット、皮下注)、末梢薬物濃度との関係を明らかにすることを目的とした実験。鎮痛効果は、Tail-flick test腸蠕動抑制は、ひまし油経口投与後、5,15,30分オピオイド投与し、下痢の程度とその抑制度を3段階評価その他、運動能、呼吸状態などと薬物の末梢と中枢の濃度を測定。A. Nakamura, et al. . . . 本文を読む
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大切な人ががんになったり、亡くなったこどもたちへのサポートグループから学ぶ

2015年05月04日 | 医療
20年位前、当時、国立がんセンター東病院の緩和ケア病棟に勤務していたころ。自分のコミュニケーション力をもっとなんとかしたくて、ダギーセンターのトレーナー シンシア・ホワイトさんのワークショップに参加しました。その後、ルーテル学院大学で学術振興財団の支援で立ち上がった大切な人を亡くした子どもたちのサポートグループてとてとて(手と手と手)のトライアルにファシリテーターとして参加しました。その経験は、私 . . . 本文を読む
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