緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

がん治療と緩和ケアの関係性を仮想症例から考えてみる

2014年03月27日 | 医療
次のような事例(仮想症例です)について、医療やケアはどのような組み立てとしてとらえるか、考えてみたいと思います。60代の肺がんの男性。病院に入院して、抗がん剤投与を受けていました。抗がん剤の副作用を緩和する治療(支持療法)もおこなわれましたが倦怠感や食欲不振は強く、治療の限界であることが指摘され、抗がん剤を終了することになりました。終了後、しばらく副作用に対する治療は継続されました。この間、がん治 . . . 本文を読む
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ブプレノルフィン貼付剤はモルヒネに換算するとどのくらいになるか・・

2014年03月23日 | 医療
(e61, Table 2.   Lancet Oncol 2012;13:e58-68)慢性疼痛の方にノルスパンテープの減量を説明するために、モルヒネとの等鎮痛力価がどうなるか、ずっと調べていましたが、見つけられませんでした。最近、ジャーナルクラブでこのガイドラインを取り上げていた時に、ふとみた図・・・な・・なんと、そこには、経口モルヒネ:ブプレノルフィン貼付剤    75   :   . . . 本文を読む
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海潮音 わすれなぐさ

2014年03月17日 | つれづれ
海潮音から                わすれなぐさ      ヰルヘルム・アレント                  上田敏 訳  (海潮音より)ながれのきしの ひともとはみそらのいろの みづあさぎなみ、ことごとく くちづけしはた、ことごとく わすれゆく 川の流れの岸辺に咲く一本の(一株の)勿忘草空色の水浅黄波が口づけするかのように打ち寄せ . . . 本文を読む
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もうすぐ3年になります

2014年03月09日 | つれづれ
日差しは、春の明るさを取り戻しましたが、寒さは、まだまだ続いています。街の色々なところに、さくらを見つけました。で、思わず買ったもの・・さくらのワインさくらの花がふたつふんわりと浮かんでいます。ほんのりとした桜色とやわらかな花びらにほっとするような春を思うような一時を感じます。もうすぐ、11日が来ます。震災の特集をTVでも見ることが増えてきました。災害に関することも。遠くて、近い3年前をみんなで振 . . . 本文を読む
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20代前後の若者と生きることを考えた

2014年03月02日 | つれづれ
10代後半~20代の若者たちとコラボセッションを持ちました。以前、読売新聞に緩和ケアチームの広告を厚労省委託事業で出した時に、読者対象のアンケート調査をしたそうです。年齢が上になるにしたがって、緩和ケアに対する興味は上がり、男性より女性の方が高かったという結果を聞き、介護者として直結する人ほど、関心はあることは想定できました。ですから、若い方々に緩和ケアの話をするということは、チャレンジでした。昨 . . . 本文を読む
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