緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

週末のタスク

2012年03月25日 | 教育
昨日は、緩和医療学医学部教育カリキュラム検討会に午前中参加し、午後から専門医の委員会・・・専門医委員会では、もっと専門研修が行いやすくなるように、現在、制度調整を行っています。認定研修施設に所属していなくても研修が可能となるような制度で、1月の理事会で承認をすでに得ており、5月中旬のニュースレターで概略アナウンスを行い、神戸の第17回緩和医療学会学術大会の中で専門医フォーラムのセッションを持ち、そ . . . 本文を読む
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In a better world (未来に生きる君たちへ)

2012年03月18日 | 社会時事
昨年のアカデミー賞最優秀外国語映画賞・・がんで母を亡くしたクリスチャンは、暴力に対する復讐の結果、大切なものを失いかけて、自死にいたろうとします。その時、アフリカの難民キャンプで働くクリスチャンの同級生の父であるアントンに、お母さんが恋しいと心の内を話します。アントンは、こんな風に言います。生きているものと死の間にはベールでへだれられているんだ。愛する人や大切な人を失ったときにそのベールが上がる瞬 . . . 本文を読む
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切迫流産を思い出して・・

2012年03月11日 | 家族
(写真は、長男5歳、次男3歳の時)今日、私のキャリアパスについて話させて頂く機会を頂いておりました。話を組み立てながらすっかり忘れていたことを、思い出していました。長男が1歳を過ぎ、2人目を生むならそろそろと思いながら、臨床には戻らず学位論文につながる実験を始める準備をしていました。そして、次男を妊娠しました。長男を連れて、近所のとても綺麗な桜を見に行き、不正出血に気づきました。切迫流産でした。( . . . 本文を読む
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ハイジの隠れた話

2012年03月05日 | つれづれ
死は敗北であり絶望か。死は成熟であり、時が満ちたあかしである。様々に語られ、どこか心はそれに備えようとします。私が、緩和ケアの入口に立ち、初めてケアに関わったのはアメリカに留学中の40代の日本人の膵がん患者さんでした。彼女は、訪問看護師からなぜ、わたしが・・という疑問は持たない?と尋ねられて、微笑みながら首を横にふり、これが私だから・・そう答えました。今日、ふと、20年近く前のその患者さんとの時間 . . . 本文を読む
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