緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

3連休・・

2024年02月12日 | 社会時事
小澤征爾さん亡くなられました・・30年位前、留学先のアメリカのアナーバーという小さな街のホールにボストンフィルと小澤さんが来てくれました。初めてライブでの小澤さんのオーケストラでした。非の打ちどころがない音楽に、観衆は礼儀正しく歓喜していました。(日本的な穏やかな街でした)アンコール曲は得意のラデッキー行進曲だったように記憶しているのですが、一曲演奏したら、サラッと終わってしまいました。拍子抜けと . . . 本文を読む
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祈りの年明け:一日も早く落ち着いた時が取り戻せますように。

2024年01月07日 | 社会時事
新しい年になって、1月1日。ブログを書こうとした時、地震が起きました・・・能登半島の映像が日に日に鮮明になっていきます。余震も続いています。2011年の震災を思い出してしまいます。情報が届かず、何が起こっているかわからない中、交通網が止まってしまい、沢山の人が何時間も歩いて帰宅して・・翌々日は大学病院の管理当直で、東北からの透析患者さんの受け入れヘリコプターが到着するかもしれないという連絡が入り、 . . . 本文を読む
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NHKの対応は?

2023年09月18日 | 社会時事
2014年3月末にNHKのあさイチでの出来事を記事にしていました。がん治療と緩和ケアの関係性を仮想症例から考えてみるhttps://blog.goo.ne.jp/e3693/e/a730e817623d80acb88bf7f7f58c76f6#comment-listこの2014年3月のあさイチ。突然、NHKから連絡がありました。在宅医療の取材をしたけれど、専門家の監修を受けるべきという社内の意見 . . . 本文を読む
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広島原爆の日を祈る

2023年08月06日 | 社会時事
1945年の今日は、広島に原子爆弾が投下された日です。私は岡山出身で、広島の隣の県で高校生まで過ごしました。幼い時から、原爆については、その日の天候、きのこ雲とか火傷のこと、放射線障害、爆風やその後焼け野原になったこと・・そのような凄惨な様子を母から聞かされてきました。1990年代に在米中、スミソニアン博物館を訪れ、エノラ・ゲイを見たことがあります。そこにあった説明は、初めて原爆を日本に落とし、世 . . . 本文を読む
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田園第5楽章 コロナを超えて

2023年05月07日 | 社会時事
GWは都内のラ・フォル・ジュルネ2023を満喫しました。毎年、GW中に3日間開催されていた音楽イベント。フランスで生まれたこのイベントは、東京では2005年から年1回開催され、2020年からコロナ禍で中止されていました。4年ぶりの開催。テーマは、ベートーベン。有楽町の国際フォーラムで有料イベントが開催され、期間中は有楽町、東京駅周辺、大手町~丸の内の様々な室内外で無料のイベントが開催されるクラシッ . . . 本文を読む
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ELSI(エルシ)ラグ:遺伝子情報で差別を受けないために

2023年04月23日 | 社会時事
先週終わりから、4年の一度の医学会総会が開催され、参加していました。2011年は東北震災でしたが、2015年、2019年、2023年とコロナをくぐりぬけた開催でした。今回の医学会総会2023トピックスは、ビッグデータ、AI、DX、ゲノム!疾患ではcovit-19、がん、糖尿病などはありますが、それらの華やかさに霞ます・・ところで・・ELSI(Ethical, Legal and Social Is . . . 本文を読む
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会議体の多様性は大切だけど、人が多ければよいわけではないのよ

2023年04月09日 | 社会時事
話し合う場は、多様な参加者で構成されるのがよいといわれています。でもね・・ 人が・・多ければよいわけではありません。男女、年代、色々いればよいわけではありません。医療でいえば、医師、看護師、薬剤師、ソーシャルワーカー、色々な職種が集まればよいわけではありません。大きな声の人が意見を述べると、急にそこに吸い寄せられ、同調していくようなことがあります。最初から、ほとんど意見を述べない参加者もいます。会 . . . 本文を読む
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死すべき定め(4)年をとるほど幸せになる

2023年02月19日 | 社会時事
スタンフォード大学のローラ・カーステンセンは、18歳から94歳までの研究協力者に一週間の内の一日の中で、ランダムに鳴るように設定されたポケベルを渡し、その時の感情を感情リストから選択するといった研究を長期間継続しました。Sofia IivarinenによるPixabayからの画像 死すべき定めの「援助」の章からこの中で、ガワンデは上記のカーステンセンを引用しながら以下のように記述しています。ちなみ . . . 本文を読む
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週末に手元に届いた本「死すべき定め」(アトゥール・ガワンデ)

2023年01月29日 | 社会時事
2018年7月の記事・・改めてここにシリーズで「死すべき定め」の記事を再掲したいと思います。Thought CatalogによるPixabayからの画像===================アトゥール・ガワンデアメリカの外科医、著作家、公衆衛生研究者。ボストンのブリガム・アンド・ウィメンズ病院で一般外科学と内分泌外科学を担当している。ハーバード大学公衆衛生学部の健康政策・管理の教授であり、ハーバー . . . 本文を読む
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奈良県の出来事とデブリーフィング

2022年07月10日 | 社会時事
7月7日に奈良県で起こった襲撃事件。まさか、この日本で・・なぜ、今?こんなことで亡くなってしまうの? ・ ・ ・沢山の疑問、不安定な気持ちに包まれました。事件から3日間ほど経過しました。が。。今なお、何とも言えない感情が残っているのは私だけではないように思います。過去にアメリカに住んでいたことがありましたが、今の日本は安全な国だからこそ、銃が認めらえていない日本だからこそ、起きてしまったことだと痛 . . . 本文を読む
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横浜中華街聘珍楼本店の閉店

2022年06月05日 | 社会時事
年に1回、医学系学会では、学術大会・総会・集会といった名称で発表の場が準備されます。ただ、1万人前後の規模が収容できる会場は、横浜、京都、神戸、福岡位しかありません。ちなみに・・ちょうど今、開催されているアメリカ臨床腫瘍学会(ASCO アスコと呼びます)は国際学会で、数万人が集まります。毎年開催できる会場はシカゴに固定されています。2020、2021年はWeb開催のみでしたが、今年から現地とWeb . . . 本文を読む
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終わりが見えますように

2022年05月22日 | 社会時事
毎日、ウクライナ戦争のことが報道されます。何故、こんなことになったのだろう・・そんな気持ちが渦巻きます。第2次世界大戦・・世界の人々は、今私達がロシアやプーチンに何故?と感じるような気持ちで日本を見つめていた・・かもしれません。もう30年近く前、在米中のこと。地域の教会で、駐留外国人向けの支援目的の集いが毎週開催されていて、休日などに参加していました。地域のアメリカ人、留学や駐在して . . . 本文を読む
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医師会等の女性医師支援の会に参加して

2021年12月05日 | 社会時事
本日の午後は、日本医師会女性医師支援センターと日本医学会連合会の共催による女性医師支援担当者連絡会に出席していました。Nghang VũによるPixabayからの画像 Zoomのウエビナーなので、PCでスライドなど画面は動いていますが、ラジオのように聞きながら、手元ではいろいろできます。開催の挨拶にあった話・・”支援”という言葉の優越性”ホワイトウォッシュ&rd . . . 本文を読む
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乗り越えたから・・ではなく、立ち上がろうとしたことが強くしてくれた

2021年09月05日 | 社会時事
パラリンピック陸上競技のTV放送中に聞こえてきた言葉・・乗り越えたことではなく、立ち上がろうとしたことで強さを得た。何度も何度も立ち上がろうとしてきたことが折れない強さを作ってくれた。といった意味でした。WokandapixによるPixabayからの画像 乗り越えたこと・・つまり、克服したとか、勝利したとか、「結果」を出したことではなく、まず、始めよう、変えよう、障害と共に新しい道を生き . . . 本文を読む
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パラリンピックから貰う励ましと臨時設立医療病床に思うこと

2021年08月29日 | 社会時事
パラリンピックがTVを賑わしています。車椅子バスケや車椅子ラグビーは初めて観戦しました。そして、ルールも少しわかるようになりました。(写真は、pasja1000によるPixabayからの画像) 多様な障害がある中で、どうやって、ある程度公平な試合を展開させていくのだろうか・・と思っていました。障害や機能の分類や男女といった別を数値化し、総和の上限を決めることで公平に競うことができるといったことは、 . . . 本文を読む
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