がん治療医が「抗がん治療を止めましょう」と伝える時、「また、元気になったら再開することもあります」と、付け加える場合があります。そして、同時に治療医から「緩和ケア病棟に申し込みをしたいのですが、」という相談を受けることがあります。抗がん治療の一つの目安に、PS2より良い状態(2を含む)であることが挙げられます。疾病や抗がん治療の種類によって、そうばかりでもないのですが、基本的な目安として覚えるには . . . 本文を読む
保険適応拡大されたもので気がついていなかったもの1.アミトリプチリン(トリプタノール®)末梢性神経障害性疼痛2.デュロキセチン(サインバルタ®)変形性関節症に伴う痛み
(リンク先:PMDAサイト内添付文章)1は、公知申請されていたものが認められて適応拡大となったということでしょう。本薬剤の末梢神経障害性疼痛に対する鎮痛効果は沢山臨床研究報告があります。(公知申請:保険適応外使用に . . . 本文を読む
内閣府のHPにH21年度~23年度まで実施した幸福度調査の結果が掲載されていました。平均6.4~6.5位そんな感じ(妥当)かな・・・http://www5.cao.go.jp/seikatsu/senkoudo/senkoudo.html東日本震災前後の調査なので、ちょっと特別感はありますが・・4月末で締め切った第22回日本緩和医療学会学術大会の事前登録は、5100名以上となり、過去最高となりまし . . . 本文を読む
呼吸困難には、モルヒネとヒドロモルフォンが効果を認めます。いずれも、μオピオイド受容体作動薬で、医療用の麻薬になります。モルヒネは、経口内服すると上部消化管から吸収され、門脈から肝臓に運ばれます。そこで、最初の代謝を7割くらいが受け、M6G、M3G、代謝を受けない未変化体となります。M6Gは呼吸抑制や鎮静(眠気)の原因となるものですが、通常、腎臓から排泄されるので、問題になりません。ところが . . . 本文を読む