緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

がんという病名を伝えること

2015年02月22日 | 医療
病名告知や再発などの患者さんにとって、好ましくない情報を伝えることについて考える時、整理しやすい言葉があります。以前、サンデル教授の白熱授業で登場した言葉でもあります。   "consequential moral reasoning" 帰結主義的道徳原理結果が良いことが道徳的に正しいこととする考え方 "categorical moral reasoning"     定言的道徳原理 . . . 本文を読む
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死を受容させてあげる??

2015年02月15日 | 医療
時々もらう質問。「患者さんに死を受容させてあげる方法を教えてください」私自身、死を受容できるだろうか・・そんな風に考えてみても、今も、そしてこれからも、死を受容するなんてできないと思っています。加えて、受容させてあげる・・こう考えた時点で、何か間違っているように思います。患者さん自身の価値観を外から力で変えようとしているように感じるのです。医療者の役割は、患者さんの価値観を変えることではなく、どの . . . 本文を読む
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小学生へのがん教育

2015年02月08日 | 教育
今日、スーパーに買い物に行ったら、せりが!!先週金曜日は、東北大学にお招きいただいていました。最終の新幹線までの間、最近評判のせり鍋を頂き、温まりました。ということで、早速我が家でもせり鍋を作ってみました。(写真)味は、ほぼ再現できました!!せりが(多分)苦手な夫も、美味しいと食べてくれたので、やっぱり、せり鍋は美味しいのだと思います。土曜日は、UICC主催の「小学生のがん教育を考える」を聞きにが . . . 本文を読む
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後藤さんへの祈りの中で思うこと

2015年02月01日 | 社会時事
先の話のような、賢者は現れず、一頭のラクダによる解決はありませんでした。大変、残念で悲しいこととなってしまいました・・・欧州では、このところ自民族への帰属意識が高まっていると聞きます。移民や他民族をできるだけ中に入れたくないという気持ちです。このことは、日本では、イスラムやアラブ系の方に対する感情と理解しているように思いますが、そうではなく、アジア人も例外ではないようです。例えば、イギリスでアジア . . . 本文を読む
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