緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

一番嬉しかった言葉

2009年02月25日 | 医療
2年前の記事の再掲です。最近、良く似た出来事がありました。前の大学病院に勤務していたとき、大学病院から緩和ケア病棟に移られ、お母様を看取られた娘さんに話をして頂いたことがあります。 一番嬉しかった言葉を尋ねたところ、「退院し、ホスピスに向かおうとしていた時、 担当の看護師さんが、“がんばって”と言って下さったことが本当に嬉しかった・・・」 皆、えっ?という顔をしていました。 ”がんばっている” . . . 本文を読む
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ABBA 「マンマ・ミーア」

2009年02月22日 | 医療
昨日頂いた会食に、梅の花やつくし、蕗の薹が使われていました。春ですね・・最近、マンマ・ミーアが映画になって、ABBAの主題歌がよく流れています。私が学生時代、モダンダンスやジャズダンスに夢中だったときこのABBAの「Dancing Queen」が、とても流行っていました。大学からほど近いところにあるモールでいつも、この曲が流れていました。焼きたてのクッキーのお店があり、バニラ・ビーンズの香りがして . . . 本文を読む
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懐かしい声

2009年02月19日 | 医療
ずっと前に・・外来でがん治療と並行して疼痛コントロールを続けていた患者さんがいらっしゃいました。ぎりぎりまで在宅で、そして、最後の数日間、入院主治医になって看取らせて頂きました。その方の娘さんに、最近、お電話をすることがありました。お電話の声に、ああ・・聞きなれた声・・懐かしさでいっぱいでした。年単位でお目にかかっていなかったのですが、何度も、何度も話し合ったあの時の娘さんの声でした。患者さんは、 . . . 本文を読む
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水を得た魚・・

2009年02月16日 | 医療
やっぱり、適材適所です! 最近来てくれたがん疼痛緩和認定看護師さんが、こんなに優秀な看護師さんだとは、 今まで、実は気がつきませんでした。 認定、専門をとった看護師さんが、 中々その力量を発揮してもらえるポジションにつけていないという話を聞きますが・・・ . . . 本文を読む
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ライフパレットさんからの依頼

2009年02月13日 | つれづれ
ColoredDays Magazine という患者さん向けのネットマガジンから、記事にしたいからと急な依頼がありました。 正直、忙しすぎて、とても、対応無理・・と思っていましたが・・・ 上手いんですよね。さらりと、私が昔、数人の人と作った本を題材に監修で済むように書き下ろして下さいました。 そういうのをみるとついつい、一杯手直ししたくなってしまい、いつの間にか、とても素敵な記事になっていま . . . 本文を読む
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休日返上の缶詰の一日(勉強会)

2009年02月11日 | 医療
火曜日は、がん疼痛緩和のガイドラインの会議に参加し、今日は、緩和医療学会の理事会の研修会(勉強会)に参加していました。大学の講座やがんプロのこと、各職種での教育プログラムのこと研究の活性化施設を超えたモービル・コンサルテーションチームの可能性・・色々な項目がありましたが、今日のディスカッションによって、この所悩んでいたことの整理がついたものがありました。専門医認定委員会で、暫定指導医や認定施設の審 . . . 本文を読む
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今年の最後の認定講義

2009年02月07日 | 医療
今年は、神奈川、千葉のがん疼痛緩和認定看護師さんの研修講義を担当してきました。千葉では、実習の最後に一日つかって、20名の研修生の方が経験された症例の検討会を行います。一人一症例、症例提示を2分で行ってもらいます。短い時間で、必要な情報を盛り込み、メリハリをつけることは提示者が問題点を整理していて、それを考える為の情報をまとめられていないと2分にはなりません。この提示が終わったら、他の研修生の方か . . . 本文を読む
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力強さを取り戻された患者さん

2009年02月04日 | 医療
数年前のこと・・他院で治療中の患者さんが疼痛コントロール目的で緩和ケアの外来にいらっしゃいました。乳がん、骨転移で、両上肢の神経障害性疼痛、首の疼痛を強く感じていらっしゃいました。モルヒネからオキシコドンにオピオイドローテーションし、メキシチール300mg 3X、ペオン3T 3Xで少し落ち着かれました。ガバペンも、セレコックスもまだ発売されていない時でした。その後、肩や上肢の麻痺と電撃痛を生じ、そ . . . 本文を読む
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がんと付き合う・・シンポジウム

2009年02月01日 | 医療
「生活習慣病を予防するために 身近な“がん”―どう対処したら良いか」というシンポジウムが開催されます。一般市民公開講座で、読売ニュースこんなところに、ニュースとして流れていたなんて、びっくりしました。私もシンポジストの一人として参加させて頂くのですが、与えられたタイトルは、「“がん”と上手に付き合うには」今まで、緩和ケアをやっている医師だというと、がん疼痛、医療用麻薬、在宅医療、ホスピス、緩和ケア . . . 本文を読む
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