とりあえず一所懸命

鉄道の旅や季節の花、古い街並みなどを紹介するブログに変更しました。今までの映画や障害児教育にも触れられたらと思います。

「おおい元気か?」「元気ぴんぴん!」

2006-09-11 23:40:15 | 障害児教育
 9月から3時間目の学習が変わりました。1学期は4月の『ボール遊び』から始まって
5月の『喫茶店ごっこ』、運動会をはさんだ6・7月の『どんつく』を行ってきました。 

 2時間目のより個別に近い、『ことば・かず』の時間と違い、3時間目は集団で学習するところにねらいがあります。友だちの中で自分の位置を確認したり、自分のやっていることをみんなに認めてもらいたい。あの子のようになりたい。あんなふうにやってみたい。など、集団ならではの学習を仕組んできたし、これからも仕組んで行きたいと考えています。

 9月からは、担当が香川先生に変わりました。「Dylan先生みたいにあんなお芝居かかったことはできないから…」と言うことで、詩をモチーフにした授業を組むことにしました。 何にしようか、みんなでやるということで、難しいものや、国語の授業みたいになるのはねらいが違うし…いろいろ話し合いを重ねました。

 その結果、童話や詩集でおなじみの工藤直子さんの『のはらうた』を使うことにしました。動物や植物を擬人化したいい詩がいくつもあるのですが、欲張ってもいけないので今回は、へびいちのすけの『あいさつ』という詩にしました。

 とても短い詩です。でも「おおい元気か」とか「元気ぴんぴん」ということばを聞いたり自分のことばで表現すると、とても楽しくなります。友だちの笑顔を見てもまたうれしくなります。そんな気持ちをクラス全体で味わってほしいと思いました。

 9月4日に最初の授業が始まりました。初めに香川先生が朗読します。子どもたちのなかには、すでに今まで聞いたことがあるのでちょっと笑顔がこぼれます。

 次はみんなで少しずつ読んでいきます。香川先生はさすが、去年まで小学校のベテラン教師だけあって「おおい元気か」と「元気ぴんぴん」のところを子どもたち全員に表現してもらいたくて、そちらへもっていこうと意識的に取り組んでいます。そう思えば思うほど、緊張してしまいうまくいかないのがこのクラスの特徴なのです。

 次の日はいきなり参観日でした。この日はコロちゃんとたらちゃんが欠席でした。コロちゃんが欠席したこともあり、どこか緊張があったのかもしれません。ちょっと堅いムードが流れていました。レオくんも新しい課題は苦手で、やっぱりちょっと後ろ向きです。

 そこで、もう少し後で登場するはずだったギターの伴奏を少し前倒しして、登場させることにしました。メロディーに乗せると、がぜん張り切るのがロンくんとわかめちゃんです。すっかりリラックスして声も大きくなってきました。
 ロンくんとわかめちゃんが乗ってくれば、それを見て乗ってくるのがレオくんとマルくんです。何とか乗ってきたので、ギターをマルくんに弾かせることにしました。

 Dylanがコードを押さえてマルくんに三角ピックを持たせ、手を添えて、弾きました。マルくんは身体を委ねてくれたらいいのですが、自分で弾いているつもりらしく力が入るのでちょっとリズムがくるってしまいます。でも顔は思い切り笑顔です。

 何回かこなした金曜日からは、身体表現を取り入れることにしました。ヘビの顔の帽子をかぶった先頭と、スポンジのしっぽを持った後尾とでペアーにして詩の朗読をしています。頭としっぽはロープをもってつながっています。

 それでもイメージがもちにくいみたいだったので、「それでは!」ということでDylanが帽子をさっとかぶって張り切って演技をしました。どんつくで培ったクラスのムードは見事です。みんな「やりたくて…やりたくて…」モードに入っていきます。今週は絶好調です。




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