松島海岸に降りると、すぐに遊覧船の勧誘をしているおじさんにつかまりました。
この寒い時に遊覧船もどうかと思いながら、もう2度と来ることもないからせっかくだしと思い、結局乗ってみることにしました。
遊覧船の出発は1時間後の2時です。
それまで、松島の名所を散策しようとまずは、「まつしま~の~さ~よ~瑞巌寺」だろうと思い、向かいました。
本堂は2016年まで修理中ということで見ることができませんでした。
るるぶにもちゃんと書いてあったのですが、そこまで真剣に読んでいませんでした。
参道は、古木の杉並木でなかなか名刹という雰囲気をかもしだしていただけに残念です。
そこで、すぐ近くの円通院に向かいました。
伊達政宗の孫の光宗の菩提寺だそうです。
正面にある三慧殿は国の重要文化財に指定されている建物のようです。
このお寺は三慧殿の中にある厨子に支倉常長が持ち帰った西洋文化の文化と文様があるということで、徳川時代には開けることがなかったそうです。
外からはよく見ることができませんでした。
このお寺は庭園が有名なようで、江戸時代を代表する庭師の小堀遠州の作とされています。冬なので花は咲いていませんが、苔むした庭は何ともいい感じでした。
また、洞窟もなかなか迫力があるものでした。700年前のものだそうです。
円通院の近くで、着物姿のカップルを見つけました。渋い柄の着物で興味をもちました。
円通院で時間をかけすぎてしまい、昼食の時間がほとんどなくなってきました。
食事なしで2時から40分のクルージングも疲れるので何かないかと物色していると、牛タンのつくね焼きと牛タンまんじゅうというのを見つけました。
店のストーブの近くで缶ビールと一緒に食べさせてもらいました。
牛タンのつくね焼きは思いの外おいしかったです。
船の時間までまだ微妙にあったので、橋を渡って五大堂に行きました。
古くは坂上田村麻呂(日本史でしか知らない)の創建とされ、伊達政宗が再建したとされ、東北最古の桃山建築だと言われています。
海風に当てられてぼろぼろになっていることが残念です。
さて、松島クルージングですが、雪が舞い始めて視界はきわめて悪い条件での出航になってしまいました。
船は2階建てになっていて、景色のいい2階はグリーン席としてさらに料金上乗せというシステムになっていました。
撮影が目的なだけなので、もちろん2階に乗り込みました。
ここでも、売店で缶ビールとつまみを買ってカメラを構えてバチバチと撮影しました。
上の右端の画像は仁王島という名前だそうです。
でも私の目にはアヒルにしか見えませんでした。
船の後ろでは、かっぱえびせんを使ったカモメの餌付けをしているということで、船の周りにはカモメが群がっていました。
人間をほとんど恐れない習性には、ヒッチコックの『鳥』の映画を思い出してしまいました。
なかなかいい画像が撮れたように思います。
でもここまで近くにくるなら、もっといいカメラとちゃんとしたレンズを持ってきていたらいい画像が撮れたので少し残念でした。
島自体は面白いのだろうけど、天気が悪いのでそこまで感動しませんでした。
島は大小合わせて260あまりあるそうです。
私は瀬戸内ののんびりした島の風景の方が好きでした。
島には全部名前がつけられていましたが、どれがその島かよくわからなくなってしまいました。
まあ、どれがどれでもいいですけどね。(宮城の人に怒られそう…)
上の右端は小学校だそうです。ここに通う子どもたちは、各島から渡し船を使って登下校するそうです。
明日からの仕事を考えるとここらへんで切り上げなくては…という思いでホテルに帰りました。