とりあえず一所懸命

鉄道の旅や季節の花、古い街並みなどを紹介するブログに変更しました。今までの映画や障害児教育にも触れられたらと思います。

僕の歩く道 第7話 感想めいたこと

2006-11-29 08:17:26 | 障害児教育
 精神科医から、アドバイスをもらった妹がテルに「結婚とは?」と詳しい説明をしようとします。テルが答える。結婚とはお互いが仲良く暮らすことを約束すること、都古ちゃんは河原さんだけ約束した」「僕も都古ちゃんと約束した」約束というキーワードがテルの仕事の支えになっていく。

 古賀から「大竹さん、今日は新しい仕事をしてみようか?」と提案され、天竺ネズミの爪を切ることに挑戦する。ネズミが動いて混乱しかけると、「大丈夫、大丈夫、もう一度やってみようか?」温かいことばをかける。古賀がテルの新しい支えになっていくことが予想される場面でもあります。

 動物園の仕事を見事にやり遂げていくテルだけど、幸太郎は塾の試験に追いやられる。

 会話を交わすようになったバイカーとテルのシーン。バイカーはテルの自転車のかごのウィンドブレーカーを見て、「これ僕の。返してもらっていいかな?」「動物園の飼育員さんだったね。今日は休み?僕の店すぐ近くだからコーヒーでも飲んで行ったら?」「知らない人について行ってはいけません」のテルの答えにぎょっとする。
 すぐに、「僕、亀田」テルも続いて「僕亀田」「僕の名前は亀田」テルも続いて「僕の名前は大竹輝明です。よろしくお願いします」立ち去ろうとする亀田に「コーヒーのお砂糖はスプーン一杯です。」と答える。にこっとして、テルをリードしていく。

 母親の家での会話「電車なら時刻表が読めるからかなり遠くまで行けるけど、自転車では決まった道しか走れない。決まった道を外れることはかなり大変」という説明があります。

 テルの自転車が突然止まります。店に着いた亀田がふと振り返ると、着いて来ていたはずのテルがいません。テルの自転車での行動には決まったパターンがあり、知らない道には進めないのです。テルはその場所で亀田の進んだ方向をじっと見てましたが、来た道を引き返します。

 プレッシャーから塾でカンニングをしてしまった幸太郎は、母親に怒られてその次の日から、、塾に行くふりをしながらテルの動物園に行くようになります。動物園では幸太郎の描いた絵を評価され、自己実現の機会を得ることになります。

 帰り道で別の道に誘われるテルは、どうしても進むことができません。塾からの電話で幸太郎のサボりを知った真樹はショックを受けます。でもなかなか幸太郎は帰ってきません。動物園に来ていた事を話したテルは、真樹に詰め寄られてツールドフランスの優勝者の名前を口にしながら自分の部屋に戻っていきます。

 探しに出かけた秀治らと入れ替わりに幸太郎は帰宅しましたが、眼鏡が壊れています。真樹は幸太郎を問いただしますが、幸太郎は黙ったままテルの部屋へ。 しかしそこにテルの姿はありませんでした…。

 引き止める真樹の腕を振り払い、幸太郎はテルをを探しに飛び出します。なかなか見つかりません。りなは、テルが幸太郎を探しに行ったのではないかと指摘します。ピンときた幸太郎は、動物園からの帰り道に輝明が止まって動かなかったあの場所で輝明を見つけます。「僕を探そうとしてくれたんだ」と幸太郎。声をかけようとしたその時、小刻みしていた輝明の自転車が前へと進み出します。テルは自分の力と意志で新しい道を走り出したのです。

 幸太郎に反抗されて落ち込む真樹。「また絵画教室に行きたい」と幸太郎から打ち明けられていた秀治は、絵画教室に通っていた頃の幸太郎の絵を真樹に見せます。真樹はその中の『大好きなお母さん』と書かれた笑った自分の絵を見つけ、泣きます。そしてその頃、幸太郎は輝明と一緒にツール・ド・フランスのビデオを楽しそうに観ていました。

 文字通り「新しい道を自分で切り開く」ことと、都古のサポートから新しい道へ進もうとするテルと母親の病気という新しい陰が近づいてきているようなそんな回だったように思います。
コメント
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