季節はずれのインテルメッツォ(続)

音楽、文学、絵画、スポーツ、シェパード等々についての雑記帖。

むかし話 その後

2016年04月18日 | 動物
ウサギの寿命は6、7年と言われる

大邸宅、何度も言うがうさぎ小屋としてはだぞ、に住んだポチとプチは寿命をはるかに超えて14歳まで生きた。

その結果、男の家は通常のむかし話と違い、宝ものが見つかるどころか、光熱費の高騰で傾いた。24時間完全暖冷房なのだから無理もない。

あまりの金額に音を上げて、何とか家庭で電気をつくりだせないかと頭をひねった。

自転車こぎで電気を発生させるというアイデアとか、暇なのを幸いバカげたことばかりを本気で考えた。その際、どれ位こぐ必要があるのかまるで考慮していないのはご愛嬌であろうか。

筆者はこの男と面識があるばかりか、少し詳しく知っているといえるほどである。

ところが彼の諸事一般への知識ときたら適当なもので、筆者は家族が彼を「てき父さん」と呼ぶのを聞いたことがある。諸事一般どころか、彼の専門分野でも適当らしかった。

筆者は偶然この男の「専門分野」のブログを見つけ一読したが、なるほど「てき父さん」とは言い得て妙だと深く納得したのである。

しかし彼は信仰心だけは篤く、筆者も彼が昔話で動物達が恩返しをする話にいたく心動かされているのを知っている。そのために毎週富くじを買っているのを見るにつけ、「待ちぼうけ」を地で行っているではないか、との感想を持ってしまうのは無理らしからぬ所であろう。