季節はずれのインテルメッツォ(続)

音楽、文学、絵画、スポーツ、シェパード等々についての雑記帖。

インタビュー

2016年03月12日 | 音楽
前回の記事の補遺みいなものだが。

近頃はメディアが身近になったせいか、コンクールや演奏会の前後に取材やらインタビューやらがある事が多い。

何に注意して演奏しますか、演奏しましたか?これがそこでの定番の質問らしい。

練習の時には色々とあるさ。計画、注意、希望など。絶望だってあるかもしれないではないか。

しかしいざ人前で弾くときに注意も希望も絶望もヘッタクレもないのである。顔芸する輩ですらそうである。

バカな質問するんじゃないよ、という訳にもいかず、ハイ、○✖️△を考えて弾きます、弾きましたと答える。

全くもって付ける薬が見つからない。日本のジャーナリズム?には。

僕は卒業試験にベートーヴェンのOp.31を弾いた。

確か朝1番目だったはずだ。教室で練習をしていたら教授の1人が入ってきて、やおら「この様な曲を選んだ君に敬意を表します」と深々と一礼して出て行った。

うるさい邪魔だ、早よ失せろ、と僕は恨めしかった。集中なんか出来たものではない。いいさ、出来が悪かったのはこの教授のせいだとしておこうっと。
コメント
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